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ヘルマン・シェルヘン(Hermann Scherchen/1891~1966)のベートーヴェン交響曲全曲録音につては過去にも最晩年に(1965年)スイスの「ルガノ放送管弦楽団」とステレオ・ライヴで入れた伝説の音源をとりあげたと思うが今回スポットを当てる旧ウエストミンスター録音の1950年代のモノラル盤はまるで別人が振っているかのような演奏スタイルである。
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写真の5枚のCD盤はかれこれ十数年前に「日本ユニバーサル・ビクター」より世界初CD化されたもので筆者は演奏もさることながらそれぞれの「オリジナル・ジャケット・デザイン」も気に入り躊躇なく求めたものである。演奏は全てスタジオ録音ということもあり晩年のライヴ盤のような「凄み」はないがじっくりと骨太のベートーヴェンを聴かせている。また「第9」のアルト独唱には当時ウィーン国立歌劇場のメンバーとして活躍していた名歌手ヒルデ・レッセル=マイダンの名前もみえる。彼女は後にカラヤン/ベルリン・フィル盤(1962年録音)でもその美声を聴かせている。
因みに管弦楽は「第1番」・「第3番」・「第6番」・「第7」・「第9番」がウィーン国立劇場管弦楽団、「第2番」・「第4番」・「第5番」・「第8番」が英国の「ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団」である。尚、「第3番」と「第6番」については同ウェストミンスターに「ウィーン国立歌劇場管弦楽団」との1958年ステレオ録音も存在するが演奏はこのモノラル盤が断然素晴らしい。
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