私のレコード・ライブラリーから

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クレンペラー、「1960年ウィーン芸術週間 ー べートーヴェン・ツィクルス・ライヴ盤」

2011-02-10 17:08:13 | 歴史的コンサート・ライヴ

 先頃、巨匠オットー・クレンペラー(Otto Klemperer/1895~1973)が1960年の「ウィーン芸術週間」においての手兵「フィルハーモニア管弦楽団」との「ベートーヴェン交響曲ツィクルス」ライヴ盤が今回復活をプロデュースしたフルトヴェングラー等の歴史的ライヴを多数リリースしている「アーチペル(Archipel)・レーベル」から「アンドロメダ(Andromeda)」レーベルに移して再リリースされた。筆者も早速買い求め全曲を聴いてみた。感想は評判どおり総じて満足がいくものであった。音源は当時の放送音源のたぐいが推測されるが1960年録音にしてモノラルなのがちょっと残念だがジャケットに「24bit/96khz」ニュー・リマスターと記されており一段とクリアーなサウンドで聴けることはありがたい。とかく歴史的ライヴ録音の中には時に貧弱な音質のものも多々あるがこの録音は上位ランクに属すると思う。また「ライヴ録音」を聴く楽しみは演奏家の芸術に浸ることは然ることながら他方にその時代の会場の聴衆の雰囲気等をうかがうことも「ライヴ録音ファン」にとっては興味深いことのひとつではないかと思う。因みにこの録音には演奏終了後の聴衆の拍手も収録されている。