私のレコード・ライブラリーから

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「コンサート・ホール・ソサエティ」の愛聴盤から

2011-02-20 10:28:34 | 交響曲

 過去にも今や懐かしい「コンサート・ホール・ソサエティ」の筆者愛聴盤を紹介したことがあったと思うがこのレーベルのちょっと渋くて気品を感じさせるジャケット・デザインから今日はウィーンの名指揮者ヨゼフ・クリップス(Josef Krips/1902~1974)の「ブラームス/交響曲第1番」(写真)のLPを取り上げてみたい。(コンサート・ホール・ソサエティ/SM2268)
 クリップスはこの作品を生涯に3回レコーディングしている。最初と2回目の録音はウィーン・フィルと「デッカ」にそれぞれ1950年(モノラル)と1956年(ステレオ)でしており特に後者のステレオ盤は現在も彼の名盤として誉が高い。そして第3回目の録音が本日紹介するこの1960年代初頭の録音と推定されるこの「コンサート・ホール・ソサエティ盤」のステレオ録音である。演奏は重厚なブラームスと言うよりはジャケット・デザインと同様に気品と渋みを漂わせたところがなんとも魅力的な1枚である。管弦楽は「ウィーン音楽祭管弦楽団」とジャケットに表記されているがその実体はよくわからない。おそらくこのレコーディングのために特別編成されたオーケストラと思われる。もう半世紀近く前に求めたレコードなのでスクラッチ・ノイズも結構入るがいまだに愛聴している1枚でもある。できればCD化での復活を望みたいところである。