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ミュンシュのチャイコフスキー「悲愴」について

2011-02-23 23:11:16 | 交響曲

 シャルル・ミュンシュによるチャイコフスキー/交響曲第6番ロ短調「悲愴」のスタジオ録音は筆者の知る限りでは1948年のデッカ録音の「パリ音楽院管弦楽団」とのモノラル盤とステレオ録音ではRCAの「ボストン交響楽団」との1962年の録音が存在する。筆者も後者のオリジナル・ジャケット・デザインのステレオLPレコード(LSC2683)を所有していたと思うがレコード棚を探してみたところ見当たらなかった。このLPは当時RCAビクターが開発した「ダイナグルーヴ・システム」とういう新方式のステレオ盤だったがそれほどのインパクトはなかったような気がする。しかし演奏はこれ以前に同じボストン響を振ったピエール・モントゥーの名盤(RCA/1955年ステレオ録音)と同様に個性の違いこそあれ魅力を感じさせる演奏である。
 写真は(BMG/BVCC38452)は2006年12月に「シャルル・ミュンシュの芸術1000」として廉価盤CDとして限定発売された40タイトルの中の1枚だがジャケット・デザインも嘗てのオリジナルLP盤と同デザインを使用している。録音時期(1962年3月12日)からもミュンシュが「ボストン響」の首席指揮者を離れる直前に録音されたこともわかる。またこの年の12月には単身で「日本フィル」客演のため1960年ボストン響との初来日に次ぎ2回目の来日も果たしている。余談ながらミュンシュのチャイコフスキーの交響曲録音はこの他には「ボストン響」との「第4番ヘ短調」(1955年ステレオ録音)があるのみである。