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ワイセンベルク唯一のモーツアルト「ピアノ協奏曲」録音(?)

2011-02-04 16:31:37 | 協奏曲

 今日取り上げる写真のCDはアレクシス・ワイセンベルクの現在のところ唯一のモーツアルト/ピアノ協奏曲録音と思われる。その観点からも貴重である。このCDは「EMIクラシックス」24bitリマスタリング・決定盤1300シリーズ(TOCE13211)として2005年に発売されたが国内盤オリジナルLP(原盤は仏パテ)は1979年に東芝EMI/EAC80519でリリースされていた。その後LPが姿を消して20年以上の歳月を経ての国内盤初CD化であった。収録作品は「第9番変ホ長調K.271」と「第21番ハ長調K.467」である。しかも指揮はカルロ・マリア・ジュリーニ、管弦楽は「ウィーン交響楽団」との演奏ということでLP発売当時これもまた興味深かった。ジュリーニは「ウィーン交響楽団」の首席指揮者を1973年から76年まで務めており在任中の75年にはオーケストラと共に来日公演を行い筆者も足を運んだ。因みにこの録音は首席指揮者退任後の1977から78年にかけてウィーンで行われている。
 ジュリーニとワイセンベルクの組み合わせによるレコードはこの他には1972年録音のブラームスの「ピアノ協奏曲第1番」が同レーベルから出ているがオーケストラは「ロンドン交響楽団」によるものである。