カラヤンはヴェルディの「レクイエム」をよく好んでコンサートで取り上げた。1979年10月のウィーン楽友協会合唱団を伴って来日した際も2回演奏している。私も10月26日の最終公演を会場の普門館で聴いた。昨年、NHKクラシカルからこの時の10月24日(一部26日公演も含む)公演ライヴがCD化され「カラヤン生誕100周年記念BOX」に収められている。
今日取り上げる映像は彼が1967年1月、オペラの殿堂ミラノ・スカラ座で聴衆を入れないでミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団他でカラー・フィルム収録したものである。この映像は1960年代にフランスの名匠アンリ=ジョルジュ・クルーゾ監督と組んだ最後の映像作品となった。同時期にカラヤンはこのスカラ座において巨匠トスカニーニ没後10年記念コンサート(1967/1.16)としてこの作品を映像と同メンバーで演奏した。因みに独唱陣はソプラノ、レオンタイン・プライス、メッゾ・ソプラノ、フィオレンツァ・コソット、テノール、ルチアーノ・パヴァロッティ、バス、ニコライ・ギャウロフと名歌手を揃えた。
カラヤンの当時の映像作品ではあらかじめ録音された音声を映像にシンクロナイズしてかぶせていくやり方がとられていたと思われるがこの作品も例外ではないだろう。映像はフィルム撮影(スタンダード・サイズ)なので画質の限界があるが音声はオリジナル・ステレオである。私、個人的にはライヴ収録でないのが残念だが4人のソリストのドラマティックな歌いぶりが充分堪能できる。カラヤンは当時59歳、まさにあぶらの乗り切った全盛期の作品でもあった。
彼は晩年の1984年に自らが映像監修も兼ねてウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団他とビデオ撮影による同作品(テレモンディアル制作)を遺しているがこちらも素晴らしいものに仕上がっている。(当時のCD録音と同メンバー)
(写真は筆者が最初に購入したミラノ・スカラ座管他による日本ポリードルのVHSビデオ・ソフト)
今日取り上げる映像は彼が1967年1月、オペラの殿堂ミラノ・スカラ座で聴衆を入れないでミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団他でカラー・フィルム収録したものである。この映像は1960年代にフランスの名匠アンリ=ジョルジュ・クルーゾ監督と組んだ最後の映像作品となった。同時期にカラヤンはこのスカラ座において巨匠トスカニーニ没後10年記念コンサート(1967/1.16)としてこの作品を映像と同メンバーで演奏した。因みに独唱陣はソプラノ、レオンタイン・プライス、メッゾ・ソプラノ、フィオレンツァ・コソット、テノール、ルチアーノ・パヴァロッティ、バス、ニコライ・ギャウロフと名歌手を揃えた。
カラヤンの当時の映像作品ではあらかじめ録音された音声を映像にシンクロナイズしてかぶせていくやり方がとられていたと思われるがこの作品も例外ではないだろう。映像はフィルム撮影(スタンダード・サイズ)なので画質の限界があるが音声はオリジナル・ステレオである。私、個人的にはライヴ収録でないのが残念だが4人のソリストのドラマティックな歌いぶりが充分堪能できる。カラヤンは当時59歳、まさにあぶらの乗り切った全盛期の作品でもあった。
彼は晩年の1984年に自らが映像監修も兼ねてウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団他とビデオ撮影による同作品(テレモンディアル制作)を遺しているがこちらも素晴らしいものに仕上がっている。(当時のCD録音と同メンバー)
(写真は筆者が最初に購入したミラノ・スカラ座管他による日本ポリードルのVHSビデオ・ソフト)