私のレコード・ライブラリーから

私のレコード/CDコレクション紹介

セル/クリーヴランド管弦楽団、東京ライヴ1970

2009-05-15 03:35:06 | 想い出の演奏会
 1970年、日本は「万国博覧会ーEXPO’70」開催で華やいだ年だった。今思えばなつかしい。また博覧会開催を記念して外来オーケストラの公演も大変賑わった年でもあった。私も以前に書いたようにカラヤン/ベルリン・フィルをはじめとして何回かの来日オーケストラ東京公演に足を運んだ。ちょうどベルリン・フィルと今回取り上げるジョージ・セル(1897~1970)率いるクリーヴランド管弦楽団の来日がほぼ同時期重なりファンの私には至福の時であった。
 そのセル/クリーヴランド管弦楽団の東京ライヴのテープが何年か前に発見されCD化された(写真)。それは実際に私が聴いた5月22日、東京文化会館の公演だった。プログラムはウェーバー:歌劇「オベロン」序曲、モーツアルト:交響曲第40番ト短調K.550、シベリウス:交響曲第2番ニ長調作品43、それに当日のアンコール曲ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」から「ラコッツィ行進曲」である。この時の模様は映像でもNHKTVで放送されたがその映像は残っていないとのこと。誠に残念である。この日の演奏やはりメインのシベリウス交響曲第2番の演奏はさすがセルが得意とした曲だけに素晴らしかった。このライヴの記録がセル初来日にして最後のライブ録音になるとは誰もが想像だにしなかった。