教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

危機管理がリスクを隠ぺいする 新しいリスクマネジメントの時代へ

2008-12-10 08:26:07 | 
リスクとしての教育―システム論的接近 (SEKAISHISO SEMINAR)
石戸 教嗣
世界思想社

このアイテムの詳細を見る


☆今まで危機管理というイメージは、危険な場所(空間)、危険が起こる時間帯(時間)、危険が起こりうる施設やマシーン(もの)、危険な人物(ひと)、危険な契約や賭け、債務債権関係(かね)というカテゴリーを決め、そこに網を張って予防するといったものではなかったか。

☆しかし、現在はあらゆる「空間、時間、もの、ひと、かね」でリスクは孕んでいるという見方が重要になってくる。

☆学校においても、情熱的で愛に満ちた教師も、一歩間違えるとというリスクを。優秀な生徒も一歩間違えるとというリスクを。好奇心を燃やすはずの実験室も・・・。リスクマネジメントは、もはや組織だけの問題ではない。システムだけの問題ではない。コミュニケーションの問題である。

☆組織がしっかりしていて、あとはコミュニケーションという自己責任だからでいると、そこにリスクがあることに気づかない。システムが自己チェックできるオートポイエーシスに組み立てておかないと、チェック漏れが起こる。リスクに気づかないのだ。

☆組織とシステムとコミュニケーションの補完関係だけでは、見逃すという意味でリスクが隠ぺいされる。ましてそれぞれ独自の構造で動いていたらと思うと恐ろしい。なぜ横断知が必要なのか?つまりレベル4以上の思考力が必要なのか?それは新しいリスクマネジメントなのだ。

☆学習指導要領改訂で、総合学習が軽視される。これは古い危機管理でいくよという宣言でもある。これもまた市民が自分たちで新しいリスクマネジメントをしなくてはいけない。携帯電話は必要なのではないかな・・・。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。