教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

今日のWBS 発明力弱いが商品化力強い日本 ヤンキー型市場

2009-05-06 23:42:06 | 文化・芸術
☆今日(090506)のWBS(ワールドビジネスサテライト)は、何を方向づけようとしているのだろう。

☆シリーズ「日本の工夫」で、発明力は欧米に比べ弱いけれど、工夫して商品化する力は圧倒的に強い。発明力も強化すれば、脱不況の突破口は見えてくると。

☆これは、日本の思考力は、整理・分類は得意だが、批判的思考・創造的思考はまだ弱いということを言っていると置き換えられる。このことは、OECD・PISAでも明らかになっているし、初等中等教育の学習指導要領も、整理・分類どまりなのだ。

☆教育のイノベーションが重要ということ。

☆この整理・分類どまりであることが、この不況期にあるおもしろい現象を生みだしている。それはヤンキー型人生。ランクアップを目指すのではなく、ワンランク下でもその中で仲間と一緒に質のよい人生を選択したいという傾向が生まれているという。

☆大人は「大志を抱け」と言って怒っているとも・・・。でも、1970年ぐらいまでに初等中等教育を受けてきた大人の学習指導要領は批判的思考・創造的思考にはどめをかけるほど拘束力がなかった。むしろ奨励していた可能性がある。

☆だから「青年よ大志を抱け」は受け入れられた。しかし、今の若者の教育は、整理・分類でよいのだ。たしかにここを徹底すれば、工夫は生まれるなぁ。

☆おもしろいぐらい学習指導要領の規制は効果を上げているのだ。発明力が弱いのも大志を抱かなくなるのも、教育のプログラムに規定されているのである。

☆WBSは、そのことを直接言っているわけではないが、ゆとり教育はその規制をより浸透させた。脱ゆとりもその点についての気づきがない。よって、大衆は大志を抱かず、ランクアップに興味がない世代にシフトする。そこを市場としてねらえというコンセプトは織り込み済みだと思う。

☆つまり、市場のニーズは大志を抱くことではなく、仲間や家族を大事にすることである。見事に学校化社会の浸透である。

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