![]() | 金融危機後の世界ジャック・アタリ作品社このアイテムの詳細を見る |
☆前著の「21世紀の歴史」の延長上にあるが、今回の世界同時不況の発火点である金融危機に焦点をあて、そこから広く深く考察している。
☆EUというかヨーロッパの伝統的啓蒙主義がベースにあり、利他主義をいかに戦略的に法制度化していくか論じている。
☆カントのユートピア思想をいかに現実的にということだろう。オバマ大統領の考え方にも近い。
☆EUは米国に先駆けて、理念なき市場主義から理念に守られる市場原理の構築へ向かっていることは確かである。
☆G8からG14へを提唱しているサルコジ大統領の考え方もジャック・アタリの思想に影響を受けているだろう。
☆いずれにしてもクリエーター階級、トランスヒューマンの活躍が期待され、世界統治システムの構築が着々と進んでいるのだ。日本は孤立している場合ではない。
☆EUの父クーデンホーフ・カレルギーの友愛思想の流れにある民主党の「友愛」。ジャック・アタリのような地球規模の「友愛」を視野に入れていることを期待するが。。。