2005年8月
明石書店から
「フィンランドに学ぶ教育と学力」という本が
出版された。
OECD/PISAですばらしい成績をあげた
フィンランドの教育について
書かれた本で、
これほど全体像が描かれている本は少ない
だろう。
しかし、これほど日本の目の前の子ども達の
現状がわかっていない本も珍しい。
また、フィンランドの教育の背景である
政治や経済に関しても分析がきちんと
なされていない。
市民の目や現象学的な社会学などの視点
実存的な諸問題を無視したフィンランドの
紹介は、疑問符である。
自由、平等、格差がないという表現
は、あっさりと書かれているが、
フィンランドは本当に
自由で平等で格差がないのだろうか。
このような前提で書かれている限り
その論考の信頼性、正当性、妥当性は
いずれも根拠脆弱と言わざるを得ない。
明石書店から
「フィンランドに学ぶ教育と学力」という本が
出版された。
OECD/PISAですばらしい成績をあげた
フィンランドの教育について
書かれた本で、
これほど全体像が描かれている本は少ない
だろう。
しかし、これほど日本の目の前の子ども達の
現状がわかっていない本も珍しい。
また、フィンランドの教育の背景である
政治や経済に関しても分析がきちんと
なされていない。
市民の目や現象学的な社会学などの視点
実存的な諸問題を無視したフィンランドの
紹介は、疑問符である。
自由、平等、格差がないという表現
は、あっさりと書かれているが、
フィンランドは本当に
自由で平等で格差がないのだろうか。
このような前提で書かれている限り
その論考の信頼性、正当性、妥当性は
いずれも根拠脆弱と言わざるを得ない。