みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

蜃気楼のように遠ざかる米利上げ、9月に後退するとの観測も - 安易な楽観論が次々と崩れる2015年

2015-02-01 | 注目投資対象・株価の推移
              ↑ USD/JPY(ZAI) じりじりと下に押されている

減速や下方修正が相次ぐ世界経済において、
数少ない好調国と見られてきたアメリカ経済への懸念が強まっている。
言わば残されたラスト・リゾートの地盤沈下である。

米GDPの下方修正を受けて、金利先物市場では何と
利上げが「15年終盤」との見方まで出ている。

当ウェブログは原油安の恩恵を語る能天気な楽観論と一線を画し、
日経平均2万円を唱える論者の脇の甘さを指摘してきた。

原油安にとって最も大きな打撃を受けるのがシェール業界である。
アメリカ経済の回復に大きな貢献を果たしてきたシェール産業は、
ハイイールド債市場で大きなプレゼンスを持っているため、
シェールバブル崩壊の余波で米経済は更なる下振れも考えられる。

ドルが停滞し、ユーロが量的緩和の圧力を受けるとなると、
東証が続伸して上値を伸ばすのは非常に難しくなる。
為替市場の逆風が巨岩となって日本株の行方を阻んでいる。

「ECBもQEを実行することとなり、市場では効果が覿面に出ている。
 ロイター調査ではQEの効果に懐疑的な意見が多数を占め、
 ずるずると量的緩和策を続けざるを得ないとの見方が優勢である。
 (日銀についても間違いなく同様の結果となるだろう)」

「世界で最もユーロ安の恩恵を受けるDAXは勿論のこと急伸したが、
 東証はそうはいかない。今迄はドル安とユーロ安が相乗効果を発揮していたが、
 これからは片肺飛行に近くなり上値は抑制されることになる」

「実際、ユーロの急落に隠れて見難くなってはいるものの
 ドル円はすっかり停滞が続いており、
 東証の値動きの重さもそれが反映されている」

「漸く日銀は、自らの掲げた物価目標が誤っていることを認める路線に軌道修正し始めている。
 物価目標は未達確実、成長率見通しも下方修正なのだから、
 黒田日銀のこれまでの政策そのものが間違っていた訳である」

「追加緩和を行っても日本経済が停滞から脱却する筈がない」

と当ウェブログは先週書いたが、概ね想定通りの展開と言えよう。
今週は雇用統計だが、下方向のリスクを考慮しておきたい。

「失業率も雇用者数も市場予想を上回ったにも関わらず、ドルもダウも下落した。
 賃金下落のショックによるとも言われているが、それでだけでは説明できない。
 「買われ過ぎ」の水準にあると言わざるを得ないだろう」

「原油安が続くとの世銀の見通しも重要である。
 エネルギー投資は費用も労力もかかる。そう簡単にV字回復する状況にはない」

「更に悪いことに、投資家が皆ドルに対して強気であるため、
 その投機ポジションの重みでドル自体が沈んでしまいそうな需給になっている。
 たとえ見通しが正しくとも、市場には「多数派が間違う」という皮肉な真理がある」

「今年前半に行われると見ている日銀の追加緩和であるが、
 原油安の影響が反映される迄にタイムラグがあること、
 昨秋が僅差の決定だったことから来月以降を想定している」

以上の指摘も的確であったと言えるだろう。

「当ウェブログは、日本のGDPを20%近く切り下げて
 国民を大幅に貧しくした張本人である黒田日銀が
 今年前半に更なる追加緩和の愚行に走ると見ている」

「一部の層に収益機会を提供する点で「投資家の神」だが
 経済全体は成長せず「一般国民の疫病神」である黒い日銀は、
 マイナス成長を受けてもまだ目が覚めていない」

「最後には日本財政の救世主になるが、その代わりに経済危機の「A級戦犯」となる。
 概ねそのような結末しか残っていない。
 (因にジム・ロジャーズ氏は2016年から17年頃の危機を予想している)」

「野村證券の池田雄之輔氏は、新規の円安材料が乏しいこと、
 ヘッジファンド勢の投機的円売りポジションが30兆円に達しているとの見方を示し、
 円ショートの急激なアンワインドの可能性があると警告している」

当ウェブログは指摘してきたこれらの見方は変えない。
ギリシャ選挙は無事通過してもECBの量的緩和効果で東証の上値は抑制される。

「焦点はエネルギー価格に景況が大きく左右されるロシアだ。
 ロシア経済のエネルギー依存体質は全く変わっていない。
 これほど急激かつ大幅に原油価格が下落すると、
 ロシア経済に甚大な打撃が与えられるのは間違いない」

「為替急落の後は実体経済の悪化が来るのが通例だ。
 原油急落は必ずしもOPEC減産見送り要因ばかりでなく、
 世界経済の減速による需要停滞観測も確実にあるものと言えよう。
 暗い影がかかっているのはロシア経済ばかりではない」

「経済悪化が鮮明になっているだけに
 特に内需関連の急反落を警戒しておかなければならない。
 (輸出関連は結局ドル円次第なので日本経済の好不況とはまた別である)」

「最悪の場合、鼠のレミングのように
 自滅的な集団行動へと向かっているとも考えられよう」

「当ウェブログは黒田総裁が異例の辞任に追い込まれると予想しているが、
 その見通しを補強する会合内容と言えよう。
 ここまで理のある反対意見を押し切って追加緩和を決断したからには、
 これから確実に生じる甚大な副作用の責は全て総裁に帰する以外にない」

「ここ数年、見たことのないような原油価格急落だった。
 OPECの減産見送りの背景には、OPEC内での多極化の進展だけでなく、
 サウジ等の大産出国がアメリカのシェールオイル採掘を牽制し、
 体力勝負に出た側面もあろう。
 それがもって回ってロシアを直撃しつつある状況、
 場合によってはロシア発の危機や地政学リスクの再燃もあり得る」

「今は恩恵が大きいように見える原油大幅安だが、
 デフレ脱却という愚かな宗教に感染した黒田日銀の追加緩和を招くだけでなく、
 コージェネをはじめとする省エネの努力を怠らせて電力利権を延命させる副作用もある。
 決して良い話ばかりではない」

「衆院選は実につまらない結果になり、
 有権者が中長期的な円の崩壊を選択するという愚行に出たことが明白になったが
 東証や為替の反応は正直だ。安倍政権の愚かさと底の浅さを見抜いている」

と書いてきた当ウェブログのスタンスは今週も変わっていない。
米GDPが驚くほど良かったのに市場の反応が鈍く、
「思惑で買い過ぎた」「先取りし過ぎた」可能性があると見てきたが、
完全に想定内の動きと言えよう。

尚、昨年の追加緩和の時点では以下のように想定していた。

「追加緩和の決定は天災と同じような緊急速報で伝えられたが、
 日本国民に甚大な被害をもたらす点でも天災と似ている」

「黒田日銀総裁は市場の裏をかいて追加緩和を行った訳ではなく、
 異次元緩和の効果が出ていない失策を糊塗するために決断したようだ。
 これで任期途中の辞任の可能性が高まったと言える」

「勿論、「悪い円安」は確定である。
 1日で3%以上も円が急落することは、日本のGDPに換算すると
 ドル建てで15兆円以上も日本が貧しくなっていることになる」

「黒田バズーカ第2弾の害悪は、第1弾と比較にならないほど破滅的である。
 このように「発散」と呼ぶに相応しい急激な勢いで円が暴落している。
 120円に達する速度は予想できないほど速いと見ておいた方が良い」

「70年代や80年代の教訓から正しく学んでいれば、
 デフレ脱却で日本経済が好転するなどというカルト宗教の虚妄は明白である。
 資産価格バブルが健全な経済をもたらさないことも言う迄もない」

「実質的な円の切り下げは資産家を急速に豊かにし、
 ミドルクラスには資源・エネルギー・食料の悪性インフレをもたらす。
 アンダークラスにとっては最悪の状況で、エンゲル係数の高い家計が行き詰まる。
 軽犯罪が増え、日本の治安は悪化する可能性が高い」

「これから円安倒産が急増し「クロダ倒産」と呼ばれるようになり、
 愚劣な黒田バズーカ第2弾が、庶民の生活を破壊することが明らかになろう。
 昭和恐慌時の団琢磨と同様に、テロの標的とされる恐れすらある」

「投資家の稼ぎは日本が貧しくなった分の付け替えであり、特に為替は所得移転に過ぎない。
 人々の暮らしが苦しくなるのと引き換えに、一部の者に富が転がり込んだのである」

「2015年は安倍内閣が破滅の淵に叩き込まれるだけでなく、激動の修羅場となる。
 「円安=日本株高」という今世紀の常識がどこかで通用しなくなるだろう」

「当ウェブログは、これほど粗暴で破壊的な緩和策を全く予想していなかった。
 今迄の見方を全て転換し、「悪い円安」が急速に接近していると判断した。

「東証は年末までに1万9000円を超える可能性があるが、
 それは国民の生活とは殆ど関係のないバブルである。
 (事実、日銀は日本の成長率見通しを引き下げている)」

「日本経済は危険な激動期に突入しつつある。
 マーケットのボラティリティが急激に拡大するなかで
 一部の者だけが豊かになり、足蹴にされた国民が憎しみの目で彼らを見る」

……当ウェブログが予想した事態は、より速く、より深刻な形で実現しつつある。

「ドル高円安が進行することで日本の輸入物価高・CPI上昇を招き、
 スペックの仕掛けによる自己実現的な円安トレンド定着の可能性も見えてきた。
 2013年前半にジョージ・ソロスが不吉な予言を行ったように、
 「円安が止まらなくなる可能性」を見ておくべきである」

「財務省の法人統計で衝撃的な数字が出た。
 米経済回復でドル高円安が進み輸出業に大きな恩恵が及んだにも関わらず、
 日本企業の自己資本比率は過去最高の水準となったのである。
 投資増の勢いは依然として弱く、人件費に至っては前年比で5%も減少している。
 自民党政権と経済界が結託して労働者の実質所得を減らしていると考えざるを得ない」

「このような内向きの日本企業を優遇したところで、
 日本経済が強く回復する筈がないのは火を見るよりも明らかである。

「成長率が低下しているにも関わらず政策に嘴を挟む大企業と癒着し、
 経営層や株主ばかりに恩恵を及ぼす自民党の旧態依然の体質が露見する。
 2014年に急落するのは間違いなく安倍政権の支持率である。
 2015年にはリフレ派への評価は地に墜ち、アベノミクスは嘲笑の対象となろう」

一方、余計な追加緩和によって「事実上のマネタイズ」との見方はほぼ的中した。

「目先の円安に幻惑され、日本の将来に不吉な影がかかっている」

「当ウェブログが予測していた「悪い円安」が、異様な速度で到来することになる。
 安倍・黒田コンビが市場を軽視したために、財政危機もほぼ確実に接近する。
 「剣によって立つ者は剣によって滅びる」との箴言と同じく、
 金融政策によって立つ者は金融政策によって滅びるのであろう」

「黒田総裁の「次元の違う」量的・質的緩和は、事実上のマネタイズである」

「日本の国債市場は再起不能になり、財政再建を果たす可能性はほぼ失われた」

「黒田バブルに便乗して億単位の稼ぎを得る者が続出するだろうが、
 今から警告しておく。決して調子に乗って騒いではならない。
 ツケを回された国民の強い怒りは決してそのような輩を許さないであろう」

「今年は苦難の始まりの年となるだろう」とした予言が、悲しいことに実現しかけている。
危険な「悪い円安」の時代は「もうすぐそこまで迫っている」のではなく、既に「迎えつつある」のだ。

↓ EUR/JPY(ZAI) ひとまず下落は止まったが、反発の勢いは全くない


↓ GBP/JPY(ZAI) 下げ止まってはいるが、下抜けの気配も


ECBの量的緩和でユーロが急落した後も、
マーケットは一向に明るくならない。
先週は米経済指標の悪化が相次ぎ、依然として暗鬱な市況である。


ドル下落、米耐久財受注の大幅悪化で=NY市場(reuters)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPKBN0L02RQ20150127
”27日のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下落した。朝方発表された米12月耐久財受注が市場予想を大きく下回り、米連邦準備理事会(FRB)が利上げ時期を遅らせるかもしれないとの思惑が広がった。
〔中略〕
 耐久財受注は前月比0.5%増の市場予想に対して3.4%減となったうえ、コア指数も0.6%減少した。ただその後発表された米1月消費者信頼感指数が2007年8月以来の高水準となり、ドルはやや値を戻した。
 ユーロ/ドルは1.1423ドルまで上昇後、終盤の取引で1.24%高の1.1376ドル。25日のギリシャ総選挙後につけた約11年ぶり安値の1.1098ドルから反発している。
〔中略〕
 ドル/円は終盤0.52%安の117.85円で取引されている。
 弱い耐久財受注を受けて、シティ(ニューヨーク)のアメリカズG10FX戦略部門責任者のリチャード・コキノス氏は「投資家はこの指標発表後、いま持っているドルの買い持ちポジションをいくらか利食うことに安堵したはずだ。(30日発表予定の)米10─12月期国内総生産(GDP)を前にして警戒感が増している」との見方を示した。
 またコモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジ(ワシントン)の主席市場アナリストのオマー・エスナー氏は「ドルにとってのリスクは、FOMCが世界経済への懸念をいくらかでも示し、エネルギー価格の下落がインフレ予想に与える影響や、ドル高が米経済に及ぼすであろう影響、および低賃金の状況について少しでも不安視することだ」と指摘した。〔以下略〕”

火曜の段階で既に暗雲が漂っていた。
「下落への準備ができていた」と言っても良いかもしれない。
エネルギー価格の下落が経済にポジティブだと信じて疑わない
能天気な論者をマーケットは嘲笑し、冷たく背を向けている。


ドル117円後半、リスク回避のセンチメントが続く(reuters)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPKBN0L20HC20150129
”午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ変わらずの117円後半。月末を迎えた輸入企業や、一部大手投資家からドル買いフローが流入し、118円台に乗せたものの、リスク回避の潮流には変化がなく、上値の重さが意識され、じりじりと値を下げた。
 ドル/円は、午前の取引で、日経平均株価が下げ幅を縮小させる中、堅調に推移した。仲値にかけて輸入企業等のドル買いが流入し、正午にかけて118.10円まで強含んだ。市場では、大手機関投資家のドル買いも散見されたという。
〔中略〕
 午後に入ると、大手投資家のドル買いが止まったほか、日経平均も下げ幅を拡大。ドルは再び117円台後半に沈んだ。

  <FOMC声明の評価>
 外為市場では多くの参加者が今年6月に米国が利上げに着手するとみていたが、前日発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受けて、市場の一部では、利上げが9月頃に後ずれするとの観測も出はじめた。
 FOMC声明では、米国内景気の判断を上方修正する一方で、現実のインフレ率が目標から下振れし、市場の期待インフレ率も大きく低下したことを明記した。さらに、これまでは触れなかった「国際情勢」も考慮するとの表現が加わった。
 FOMC声明について、「中期的に、注視すべき事柄が増えているというメッセージ。FOMC内部でも6月が(利上げの)メインシナリオであったようだが、9月以降というスタンスが増えているようだ」とグローバル・エコノミストの斎藤満氏は言う。
 原油価格の想定以上の下落や、再び緊迫化するウクライナ情勢など、米国の思い通りにはならない事象が増えており、今回の声明文の慎重な文面には、フィッシャー・ダラス連銀総裁などの懸念が表れているのではないか、と同氏は分析する。
〔中略〕
 市場では「米国が金融政策の正常化に動くことは間違いないにせよ、金融引き締めへの動きはごく限定的という見方もできる」(外為どっとコム総合研究所の調査部長、神田卓也氏)との指摘もあった。
 神田氏は「声明文で重要なのは景気判断を引き上げていること。昨日の米株式の下落は原油安からきている可能性が高く、これから株価がどんどん落ちてリスクオフムードを強めていく展開にはなりにくいだろう」と話す。
 一方、FPG証券、代表取締役の深谷幸司氏は、「以前は、海外景気という要素があったが、今回は、金融、国際情勢とより幅広い要素への配慮がうかがわれる」うえ、弱い米耐久財受注やドル高の企業業績への悪影響などで、ドルの上値は重くなっている、とした。
 また、全般的に市場はリスク回避のセンチメントの中にあると同氏は述べ、目先の下値メドを116円近辺とした。〔中略〕 (森佳子)”

FOMCへの市場の反応も失望させられるものだった。
(当ウェブログとしては想定内だったが)
2015年は紛れもなく、我慢の年になりつつある。


ドルまちまち、米GDP統計受け=NY外為(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/reuters/CRBKBN0L32HU.html‎‎‎
”30日のニューヨーク外為市場では、朝方発表された第4・四半期の米国内総生産(GDP)速報値が予想を下回ったことを受け、ドルがまちまちの動きとなった。
 ただ、GDP統計では、消費支出が2006年以来の大幅な伸びとなったことで、ドルが長期的に上昇基調にあるとの見方を支えた。
 第4・四半期の米GDP速報値は季節調整後の年率換算で前期比2.6%増と、前四半期(5.0%増)から減速し、市場予想の3.0%増も下回った。
 主要6通貨に対するドル指数はこの日小動きとなったものの、1月は7カ月連続での上昇を記録。これは、変動相場制が導入された1971年以来最長となる。
 ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの為替ストラテジスト、ブライアン・デインジャーフィールド氏は「為替市場では(米国と他国の)金融政策の格差が引き続き材料視されている。基調的には引き続きドルが堅調さを維持していく」と述べた。
 ショートカバーを巻き戻す動きが高まる中、一部ユーロに買いが入った。
〔中略〕
 デインジャーフィールド氏は「長期的にはユーロは下落する見通しだが、この日は下落トレンド再開前の値固めの動きとなったようだ」と述べた。
 ドル/円は0.75%安の117.40円。週間では0.30%下落した。
 米ドルはカナダドルに対しては急上昇。カナダの11月GDPが0.2%減と、予想外の減少となったことを受け、約6年ぶりの高値となる1.2797カナダドルをつけた。〔以下略〕”

さて周知のように金曜夜には米GDPのネガティブサプライズ、
消費は必ずしも悪くないものの、市場の反応は明らかに悪かった。
金融政策の影響は後方に退き、実体経済の変調が主役となりつつある。

カナダ経済のマイナス成長からも分かるように
資源国が軒並み苦しんでおり、世界経済の重しとなっている。

    ◇     ◇     ◇     ◇

注目銘柄、引き続きショートポジション維持。
PF組み入れ比率は ①マネックス、②森精機、③マツダの順で、全体の3分の2以上がショート。

 ↓ 輸出関連(Yahoo.finance) 森精機は大和証券の目標株価引き上げも空しく、急落に転じた



 富士重工(東証一部 7270) 467 → 670 / 573 → 1,283 / 1,938 → 2,563
               2,267 → 2,947 / 3,157 → 4,275 / 4,275(ショート)→ 4,171

 マツダ(東証一部 7261)  232 → 306 / 178 → 275 / 87 → 217 / 130
               298 → 314 / 332 → 425 / 380 → 522
                (以降、5→1の株式併合)
                2,497 → 2,772 / 2,266 → 2,989 / 2,989(ショート)

 森精機製作所(東証一部 6141) 1,335・1,122(ショート)→ 1,289 / 1,550(ショート)

 竹内製作所(JASDAQ 6432) 636 → 1593 / 743 → 1,672 / 1,678 → 2,200 /
                2,250 → 2,286 / 1,924 → 2,878 / 1,995 → 2,878
                4,780 → 5,000 / 4,550 → 5,000 / 5,190

 富士フィルムHD(東証一部 4901) 4,190 

 東京建物(東証一部 8804) 298 → 312 / 277 → 413 / 541 → 615 / 857 → 923
              1,128 / 890 → 801(ショート)/ 945

 ケネディクス(東証一部 4321) 604 →

 マネックスG(東証一部 8698) 455 / 393 → 455 / 343・292・242(ショート)→ 278
                 272(ショート)

 マネースクウェア(東証一部 8728)  1,255 → 1,431

 ユナイテッドアローズ(東証一部 7606) 1,044 → 1,215 / 1,087 → 1,284
                     1,146 → 1,526 / 1,341 → 1,752
                     1,906 → 3,160 / 3,410 → 3,650
                     4,025 → 3,345 / 3,780(ショート) / 3,110(ショート)

 ユナイテッド(東証マザーズ 2497)   2,800 / 1,696

 サンフロンティア(東証一部 8934) 61,600 → 114,600 / 77,700 → 154,100 / 88,300 → 154,100 /
                   132,300 (比較のため分割前の換算)

 トーセイ(東証一部 8923) 25,170 → 59,300 / 83,600 → 102,100 / 67,200 → 79,100 /
              82,100 → 64,200 / 75,600 (比較のため分割前の換算)

 丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587 / 542 → 608
             494 → 577 / 540 → 577 / 541 → 602 / 529 → 602
             489 → 706 / 518 → 706 / 705 → 752

トーセイとサンフロンティアの差が拡大している。理由は不明だ。

 ↓ 不動産+マネックス+UA(Yahoo.finance) マネックスが再度下落し始めた




消費なお上向かず 1月日経消費DI、見通し含め悪化(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ27HOD_X20C15A1EA2000/
消費関連企業の景況感を示す「日経消費DI」の1月調査は業況判断がマイナス19となり、前回調査の2014年10月時点から6ポイント悪化した。3カ月後の見通しも物販、外食ともに落ち込む。消費者の支出意欲に対する見方も東日本大震災直後に次ぐ低水準となっており、個人消費にはなお上向く兆しがみられない。
 DIは「良い」と回答した企業の割合から「悪い」の割合を引いた値。日本経済新聞社が四半期ごとに調査し、今…〔以下略〕”

悪い悪いと言われてきた日本の消費。
今回の日経消費DIでは遂に、震災直後の水準にまで迫っている。

口だけ達者でレヴェルの低い安倍内閣が、高齢者バラ撒きを維持して
税収を現役世代に使わないからこうなるのだ。政治家の無能の必然の帰結と言える。

『日経会社情報』2015年新春号 2015年 01月号


    ◇     ◇     ◇     ◇

  【 いとすぎの為替ポジション 】

反発力が余りにも弱く、
ユーロ・ポンドともにショート維持。

 2014/12/10 187.06 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2015/01/22 135.05 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)

    現在 > 132.61 ユーロ/円(損益114%)← 今年の損益率
         176.82 ポンド/円
         117.44 米ドル/円

 ◎ 2014年の損益率(手数料等除外)> 128%
 ◎ 2013年の損益率(手数料等除外)> 164%
 ◎ 2012年の損益率(手数料等除外)> 142%
 ◎ 2011年の損益率(手数料等除外)> 138%
 ◎ 2010年の損益率(手数料等除外)> 147%
 ◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%

  ▼ ポジション解消済み
 2014/10/30 174.99 GBP/JPY Lev ×1.5
 2014/10/24 136.70 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/10/02 175.54 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/09/26 138.76 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/09/19 177.76 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/09/08 105.51 GBP/JPY Lev ×1.5
 2014/09/04 136.31 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/08/13 171.45 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/08/08 171.08 GBP/JPY Lev ×1.5
 2014/07/04 138.87 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/06/20 138.77 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/06/13 139.26 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/06/02 171.59 GBP/JPY Lev ×1.5
 2014/05/09 140.47 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/05/02 173.03 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/04/23 171.60 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/04/16 171.02 GBP/JPY Lev ×1.5
 2014/04/04 171.81 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/03/28 170.28 GBP/JPY Lev ×1.5
 2014/03/07 172.55 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/02/28 170.77 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/02/21 170.50 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/02/07 167.91 GBP/JPY Lev ×1.5
 2014/01/24 168.75 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2014/01/17 141.12 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2013/12/18 167.10 GBP/JPY Lev ×1.5
 2013/12/05 167.32 GBP/JPY Lev ×1.5
 2013/11/01 157.27 GBP/JPY Lev ×1.5
 2013/10/25 157.54 GBP/JPY Lev ×1.5
 2013/08/27 151.16 GBP/JPY Lev ×1.5
 2013/08/14 150.89 GBP/JPY Lev ×1.5
 2013/08/09 128.68 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2013/07/31 149.01 GBP/JPY Lev ×1.5
 2013/07/26 150.88 GBP/JPY Lev ×1.5
 2013/07/17 151.30 GBP/JPY Lev ×1.5
 2013/06/21  97.89 USD/JPY Lev ×2.0
 2013/06/11 152.83 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2013/06/07 150.87 GBP/JPY Lev ×1.5
 2013/05/24 153.41 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2013/05/16 101.94 USD/JPY Lev ×1.5
 2013/05/10 154.46 GBP/JPY Lev ×1.5
 2013/05/03 130.01 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2013/04/26 129.02 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2013/04/16 150.10 GBP/JPY Lev ×1.5
 2013/04/12 129.73 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2013/04/04 145.91 GBP/JPY Lev ×1.5
 2013/03/21 144.80 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2013/03/15 144.46 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2013/03/07 142.28 GBP/JPY Lev ×1.5
 2013/03/01 120.89 EUR/JPY Lev ×1.5
 2013/02/13 124.85 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2013/02/08 125.97 EUR/JPY Lev ×1.5
 2013/01/24 120.99 EUR/JPY Lev ×1.5

 …以下省略…

「ドル100円割れ」はなくなったと判断している。
120円に達する速度が異様に速く、「ドル150円時代」が接近している。
黒い日銀が円を切り下げ、格差が急激に拡大するステージに入った。

しかし今はリスク要因が多く、リスクオフを警戒すべき局面と見ている。
愚かな黒田日銀の追加緩和による「悪い円安」はひとまず休止の情勢。

ECBの量的緩和は効果を発揮し、ユーロ安で東証の上値は抑制される。
米GDPの下振れでリスクオフ基調は継続、
ユーロをはじめクロス円の下抜けに注意。

※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
  収益への課税分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
  (当ウェブログのこちらのカテゴリーも御覧下さい。)
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『週刊東洋経済』1月31日号 ... | TOP | 日本の年金の最大の病巣は政... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 注目投資対象・株価の推移