断言しても良いが、安倍政権への「忖度」は間違いなくある。
「忖度」と言うよりも寧ろ、内閣人事局に睨まれた官僚上層部が
我も我もと胡麻擂りに奔走したために起きた政治腐蝕である。
官邸に気に入られれば出世、睨まれれば降格なのだから、
官邸の意向を先回りして実現させておくのが使命、
霞が関は公僕ならぬ「官邸の下僕」となっているのだ。
これは森友問題に限らない。
南スーダンの日報隠蔽問題も、まるで中共のような教科書検定もそうだ。
当ウェブログは、メディア統制が大好きな安倍政権の本質は
中露のような独裁国家に近いと指摘してきたが、
本性を隠せない安倍政権が自らそれを証明したと言える。
権力に不都合な情報は「隠蔽」する、
教科書につべこべ干渉して子供を洗脳し自らに好都合な国民にしようとする、
(集団的自衛権の件では安倍政権の言い分をそのまま掲載させる始末)
中南海とよく似たやり口を展開するのはもはや「病気」とすら言える。
但し、安倍政権にとっては不都合なことに日本は民主国家で情報統制に限界があるため、
森友問題や教科書検定への「干渉」が国民にバレるのは避けられず、
安倍政権やその取り巻きの独善的な本性が露見してしまう。
だから安倍政権やそれに媚び諂う取り巻きにとってメディアは「敵」である。
(政権に媚び諂い、好都合な報道ばかり垂れ流す御用メディアは「下僕」である)
逆に言えば、メディアが情報統制に抗して健全な報道ができるかどうかが
日本社会の命運を左右すると言うべきであろう。
▽ 安倍政権の愚劣なメディア統制と世論誘導の報いで、森友問題が深刻化した
心ある日本国民は、自称保守の独善と欺瞞を既に知ってしまった。
「各媒体の世論調査が興味深い傾向を示している。
集団的自衛権をはじめとする安倍内閣の安全保障政策への支持率は低く
概ね半数を割り込んでいるが、自衛隊に対する世論は対照的だ」
「自衛隊への信頼度は安倍内閣支持率より高く、印象も良い。「自衛隊を強化すべき」も過去最高だ。
つまり安倍内閣の安全保障政策より自衛隊への支持率の方が歴然と高いのである」
「人よりコンクリートにカネを使い、土建バラ撒きで寧ろ復興を妨害している安倍内閣より
震災や災害で泥をかぶり必死で生存者やご遺体を探す自衛隊の方が
国民に支持されているのは極めて当然である」
「ただ、そうした「支持率格差」が生じるのは他に重大な理由がある。
戦後の日本が、歴史上初めて安全保障上の脅威を実感しているからだ。
それは言う迄もなく、中国の軍事力強化と膨張主義である」
「そうした現実を理解できず、世論を読めていない保守と安倍政権支持派は
安倍内閣への支持率の主因が「他に人がいない」「民主よりはまし」である事実も見えておらず、
現下の日本の安全保障問題についても誤った認識を持っている」
「現代における安全保障は国力すなわち経済力に裏付けられたものであり、
自衛隊が最前線で何とか優位を保っていられるのも過去の経済成長の「遺産」である。
無意味な異次元緩和でゼロ成長、若者は急減して財政悪化は依然として変わらない日本が、
減速しつつあるとはいえ5~6%成長で10倍の人口を擁する中国に対し、
互角以上に相対していくことには重大な困難がある」
「しかも脆弱極まりない原発銀座を抱え、狭い国土に人口が密集している日本が、
ミサイル戦になったら致命的に弱いという事実も益々明らかになってきている」
「当ウェブログは2015年は「保守自滅」の年だと予言してきたが、
まあ予想通りと言うか馬鹿馬鹿しい末路となっている」
「日本の保守はイデオロギーに浸潤されて根本的に戦前の歴史への理解が乏しい。
偉大な明治の先人が立脚していたリアリズムを捨ててしまい、
狂信的なナショナリズムに従った結果があの焼け野原であることを分かっていない」
「メディアからの異論反論にいちいち感情的に言い返すのは
いかに論理的に弱く知的に劣っているかの証左である」
「自らに理があるなら堂々と説得すれば良いのだが、
うまくいかず苛立っているのは単に論理が脆弱で事実認識が甘いからだ」
「帝国議会で「黙れ!」とどなった佐藤賢了や、
東條の悪評高い取り巻きである三奸四愚のように
論敵を論破できず、権力と暴力で沈黙させようと図るメンタリティが現代に生きていると、
今回の自民党の「勉強会」が証明したと言える」
「自民党議員の中には、昭和の悪しき言論弾圧の歴史に無知な輩が確実にいる。
そのような連中が教育を論じるなどとんでもない傲慢不遜である。
(日本史を学んだ高校生にすら劣っている訳だから)」
「中共がメディアを操って日本企業を「懲らしめ」ているのは公然の事実であり、
中共と完全に同じ体質の議員が自民党の中に棲息していることになる」
「「保守」政治家の最大の特徴は、口先では公益や愛国を掲げながら
実際には権力や自己利益(自分の支持基盤の利益を含む)への固執が強いことだ」
「だから、戦後日本の「政治とカネ」の問題はほぼ全て自民党に絡んでいるし、
財界や原子力利権勢力からカネを貰って利益誘導を行っている常習犯も自民党である」
「今回の、馬鹿みたいにカネのかかる新国立競技場の問題も、
問題の源を辿っていくと森・石原という自民党政治家・保守政治家に行き着く」
「自民党の長尾議員は「反社会的な行動をする人がいる」と放言したが、
そうした言葉は自党の長老である森喜朗やOBの石原慎太郎に向けるべきであろう。
それが出来ないと言うなら、二枚舌であることを自ら証明したことになる」
「更に言えば、新国立競技場に限らず現下の日本で建設コストが急騰しているのは
建設業界と癒着した自民党の「国土強靭化」が元凶である。
政権そのものが国民の税金と借金(国債)にたかる獅子身中の虫と言うべきであろう。
そうした本性が発覚して「駆逐」されるのは時間の問題である」
「日本で最も体質が中共に近いのは、間違いなく自民党である。
利益誘導、株価操作、金権体質、情報操作、非妥協的な傲慢。
まさに双子のように似ているではないか」
「安倍首相は情勢悪化を受けて参院選の目標を「下方修正」し、
(程度の低いアベノミクスと全く同じ運命である)
自民党の公約からは遂に金融政策が姿を消した」
「「大胆な金融緩和」「異次元緩和」「次元の違う金融政策」「デフレマインドの一掃」
などと馬鹿丸出しの誇大広告を展開した上で、見事な大失敗に終わった訳だ」
「手詰まりに焦った悪あがきでしかないマイナス金利政策も悪評芬々で、
賞賛するのは御用メディアと太鼓持ちエコノミストだけという惨状だ」
「おまけに民主党と中韓のおかげで首相の在任期間が伸び過ぎたため、
安倍政権の害悪は今や取り返しのつかない程に深刻な域に達した。
2010年代後半は、程度の低いアベノミクスで日本経済が病み衰えるフェーズになるだろう」
「政権がB層のマインドコントロールのためメディア統制にばかり必死になった末に、
自己洗脳の毒が政権自身にまで回ってしまったものと見える」
「現代の軍事は経済力と不可分であるから、安倍政権はその経済政策の失敗により
我が国の安全保障の基盤すら脅かしているのである」
「2015年は予想通り「保守自滅」の年となったが、
2016年は安倍政権の「終わりの始まり」になるかもしれない」
「植松容疑者は犯行直前に「安倍首相を尊敬している」との趣旨の言葉を
友人に対して語って驚かれていたそうだ。
普段は政治に対して関心がないかのような人物が突然そのような話を始めたのである」
「これでは、非理性的で粗暴、かつ攻撃的な精神を、
安倍政権が惹き寄せている可能性が高いと言わざるを得ない」
「現代の日本では、まるで戦前の日本のような
「日本賞賛」の書物や言説が溢れていると指摘される。
人間の精神迄もが戦前回帰しているとすれば大変なことだ」
「事実、戦前の歪んだ国家主義社会に親和性の高い日本会議の論客、
小川榮太郎は以下のような言葉をわずか2年前に残している」
「「保守は安倍政権の支持率アップに向けて毎日策謀の限り、
宣伝広報の限りを尽くさなければなりません」」
「つまり愚民大衆へのマインドコントロールを堂々と宣言している訳だ。
今まさにファナティシズムの土壌が養成されている、ということなのだろうか」
「金権体質にファナティシズムが加わったら、
非常に危険な社会になりかねない」
「戦前の歴史が証明しているように、
経済低迷は極右の台頭と白色テロをもたらす。
人口動態から見て可能性はかなり低いものの、警戒しなければならない」
「終戦の日に「深い反省」と述べられた陛下に対し、
安倍首相は無礼なことにそれを完全無視した式辞を述べた。
両者を比較すれば、数段違う「人品」の大差は明らかであった」
「陛下は幼少期に、同世代の国民が大勢戦争で亡くなったのを心から悲しまれている。
かつての戦地においても、被災地においても、国民の悲しみに寄り添い、
少しでもその痛みを共にしようとされてきたことは全日本国民の知るところである」
「そうした陛下の深甚たる思いを完全無視した首相の独善的な態度は、
必ずや首相自身に報いとなって返ってくることは間違いない。
政治家として不名誉極まりない、惨憺たる終わりを迎えることになろう」
「かつて、国際協調を重んじ、国益の面から対米戦争を避けようとされた昭和天皇に対し、
嘘をつき欺いて自らの野心や思惑のために利用しようとした松岡・大鳥・板垣、
優柔不断で自己弁護ばかり繰り返し日本を誤った道へと陥れた近衛、
彼らは因果応報とは言え汚辱の中で生涯を終えることとなった」
「安倍首相も同じである。この日本を、国民を思う陛下の心に背いた者に未来はない」
「首相周辺の無礼者は、陛下に対して「国体の破壊者」ととんでもない陰口をたたいていると言う。
彼らの日頃の言動から見て何ら不思議はないが、こうした連中こそ真の「反日」「反社」である」
「陛下は安倍政権になってから「深い反省」を使われるようになった。
「平和の存続を切望する国民の意識」に言及されたのも懸念の裏返しであり、
安倍政権に対する深い憂慮があることは明白である」
「安倍政権は何よりも権力第一で、有権者に本音が漏れて選挙で負けるのを何より恐れている。
陛下のお言葉が直接国民に届いてしまったので今頃は地団駄を踏んでいるのだろう」
「あとの展開は予想がつく。有権者に醜い本音がバレないように
委員会やら審議会やらで時間を引き延ばし、うやむやにしようとする筈だ」
「毎日新聞に生前退位と法制への賛否が出ているが、
安倍政権の意を受けた「忠犬」が人選を歪め、
政権の意向が最終的には多数派となるように小細工をしている」
「原理主義者達が、天皇陛下は「種」や「存在」だけで良い、
つまり何も主張せず彼らにとって操りやすい「傀儡」になった方が良いと
考えているのは明白だと言えよう」
「有権者は、安倍政権の意を受けた代弁者の醜い本音をよくよく見ておいた方が良い。
昭和天皇にテロの危険すら感じさせた戦前・戦時下のファナティシズムは、
こうしたイデオロギーに隷属した原理主義者たちが主導したものである」
「つまり、日本を滅亡の淵まで追いやった「亡霊」が、安倍政権とともに甦ったのだ。
彼らは「愛国」を自称して天皇陛下に逆らい、自由な言論を攻撃して
メディアを統制化に置き、悪しき道へと戦前の日本を導いたのである」
「日本の歴史をよく知る者なら、今回の生前退位の件が
戦前に問題になった「天皇機関説」とよく似ていることが分かるだろう」
「「不敬」と称して暴力と罵倒で他者を弾圧した原理主義者たちは、
実際は昭和天皇のお考えに真っ向から背いていた連中だった」
「今回も全く同じである。原理主義者が陛下のお考えに背き、
己のイデオロギーを貫こうと不遜な言動を繰り返している」
「しかし、幸いなことに世論はこうした原理主義者に同意していない。
戦前は原理主義者に煽動された白色テロが横行する危険な社会だった。
現代は、原理主義者のファナティシズムと危険性が察知されているので、
世論調査では生前退位への賛成が圧倒的多数を占める」
「そもそも原理主義者の言う「伝統」など皇室の歴史に反する嘘っぱちでしかない。
日本の歴史を偽る嘘つきが有識者会議に複数棲息しているのは間違いなく、
今上陛下を敬愛する日本国民は、こうした歪んだ有識者会議の欺瞞を暴き、
選挙で安倍政権に厳しい審判を下さなければならない」
「日本経済が絶頂であった時代はヘイトスピーチなど存在しなかった。
実際にあるかどうかすら分からない「在日特権」が狂ったように攻撃されることもなかった。
中国や韓国に対する原理主義的な批判や敵意は欠片も存在しなかった。
日本にはそれだけの余裕があったが、今はそのような余裕はなくなったのだ」
「二国関係が悪化したアジア人に対してだけでなく、
沖縄に対しても、国内の弱者に対しても容赦なくなった。
自らの抱える不満を誰かにぶつけたい不機嫌な大衆が多くいる」
「安倍政権が成立して以来、明らかにイデオロギストが増えた。
この悪しき風潮を座視するのは亡国への道である」
「…日本の近現代史における事実が語っているのは、
外国に敵意剥き出しの日本は身の程知らずで敗北に次ぐ敗北を重ね、
外国から謙虚に学ぶ日本は飛躍的な進歩が可能になり強いということだ」
「最近になってやけにリベラル或いは左派が攻撃されるようになったが、
日本が高度経済成長を実現し、勤勉さと技術力によって尊敬された時代は
リベラル或いは左派が強かった、というのが史実である。
(個人的には日本のそれはリベラルではなくバラ撒き派と思うが)」
「逆に、右派が強い時代は粗暴かつ独善的で、碌なことがない。
典型的なのが昭和初期で、白色テロの嵐が吹き荒れただけでなく、
野心の強い軍人達が出しゃばって日本を焼け野原にし、
日本史に消すことのできない汚辱を残した時期であった」
「今になって明治を賞賛する言説が出てきつつあるが、
史実を無視するイデオロギストがとんでもない嘘をつき、
明治時代の日本の躍進が国際協調とナショナリズム抑制によって実現したことを語らない」
「明治は政府が国際協調なのに粗暴な民間のナショナリズムが強く、
日比谷焼き討ち事件や海軍司令官自宅への投石事件が起きた時代だ」
「そうした史実の教訓を忘却したところに、昭和初期の増長と
国力を弁えない覇権主義とが存在するのである」
「悪しきナショナリズムに感染したイデオロギストには論理は通じない。
あれこれ理屈をつけ自らの敵意と憎しみを正当化し、
法の網をかいくぐって日本社会を腐蝕させ続けるであろう」
「軍部の横暴と粗暴に脅かされながらも日本を平和へと導いた昭和天皇、
戦争の惨禍を決して忘れない今上陛下こそ日本の宝であり、良心そのものだ。
その心に背く叛逆的な自称保守が跳梁跋扈するのを、決して許してはならない」
「『日本会議の研究』の菅野氏が、非常に興味深い記事を書いている。
数年前の稲田防衛大臣が、靖国神社で本音を漏らしたと思われる
演説をしており、その内容が極めて無礼で尊大なのである」
「これだけで大臣としてはクビ間違いない程のレヴェルである。
何しろ、現職の裁判官を「視野が狭窄」「とても左翼的な集団」
「今の憲法が正しいと信じている憲法教という新興宗教」と侮辱しているのだから。
これは「一部」とかそういう慎重な表現でもなく、完全に否定しているから始末が悪い」
「菅野氏は、稲田大臣の父があのチャンネル桜に関わっていたことも指摘しており、
稲田大臣は「チャンネル桜の子」とでも言えるような存在な訳だ」
「予想通りだが、稲田大臣は野党に手柄を上げさせて辞任するか、
安倍首相の手厚い庇護を受けてやっとのことで大臣の地位に齧り付くかしかなくなっている。
口だけで勇ましいことを言って一部支持層にウケてもこのような結末しかない訳だ」
「国会では今、自業自得であろうが野党から締め上げを食らっており
安倍首相が助けてやらないと炎上寸前という醜態である。
こんな大臣の元で海外において命を失いかねない自衛官の方々はどのような思いであろうか。
(そもそも政治的野心のために、自衛官を国民が賛成しない海外に送るような首相も大問題であるが)」
「そもそもこの南スーダン問題は、愚かな安倍首相の政治的野心から始まった。
現実を無視して「国際貢献のため自衛隊を海外に送った首相」として
歴史に残りたい、自民党の所謂「普通の国」願望を叶えたいとの
あさはかな思いから発した愚行の一端でしかないのである」
「こうした、かつての東條内閣の「三奸四愚」のような輩が出現するのも
ひとつは現下の日本社会が貧困化し、かつての力と良識を失いつつあるからかもしれない」
「稲田大臣の支持層こそ、日本社会に相応しくないこうした
排外主義的・攻撃的・狭量な資質を備えた警戒すべきものである。
国益のためにも公益のためにも、注意深く監視する必要がある」
「個人的には、塚本幼稚園を御用メディアがやたら賞揚していた時から
怪しい匂いを感じていたが、最近になって見事に炎上し始めた。
(異様に規律化された身体運動といかにも虚飾重視のアピールが中国や北朝鮮と酷似)」
「産経報道によれば安倍首相はトランプと「メディアに勝った」と意気投合したらしいが、
その直後から朝日報道を発端に森友問題で散々な目に遭うことになり、
どもったり声を荒げたり、国会で醜態を晒したのは自業自得と言うべきであろう」
「森友問題はまだまだ延焼しそうである。
原理主義勢力が、まるで話の違う「朝日本社の払い下げ」問題で
(朝日新聞本社は特定政治家の威光を利用しておらず、森友問題の方が悪質である)
つまらない揚げ足取りをしているところからも彼らの慌てぶりが分かる」
「小学校用地の問題も突っ込みどころ満載で今後も「延焼」必至だが、
理事長夫妻の言動も非常にユニークなものであり
翁長沖縄県知事を「中共の手先か」とネットで中傷していたらしい。
これだけでも人間性が実によく理解できようというものだ」
「日本の自称保守は中韓の原理主義勢力と同類であり、
共存共栄の関係にあると当ウェブログは指摘してきたが、
森友学園が自らそれを証明しつつあるのかもしれない」
「自称保守はカネと権力が大好きだ。
保守系政権が長く続くと脇が甘くなって「自滅」するようになる」
「2015年は予想通り「保守自滅」の年になった訳だが、
2017年は「保守轟沈」の年となりつつあるようだ」
「これから数年は中国と韓国が人口動態の老化により経済低迷に陥る時期だ。
中韓が内政混乱と経済対策に必死にならざるを得ないから、
日本国内の自称保守も「燃料」が不足して大人しくなると予想される。
日本社会にとっては良い傾向である」
「沖縄県知事が「中共に従いたいと心から思っている」「中共の手先かも」などと
HPにとんでもないデマを書いていた森友学園理事長が
矢張り因果応報と言うべきか、愈々追い詰められている」
「自称「清廉潔白な人」に司法の手も迫りつつあるので、
「朝日報道で間違いなく園児は減り、学園も一層苦しい立場に追い込まれよう」
「変な支持者は増えるかもしれないが、それらは寧ろ害になる」
と当ウェブログが予言した通りの事態になっている」
「また、理事長夫妻の考え方が典型的な「確証バイアス」であるとも指摘したが、
そうなると安倍政権に甚大な打撃が及ぶのは既に不可避であると言える」
「何故なら、森友学園理事長と旧知の仲であるのは稲田大臣だけではなく、
安倍首相も理事長夫妻と会ったことがあるとの証言が既に出ているからだ。
つまり、安倍・稲田コンビは両方とも国会で嘘をついているのである」
「これから森友学園理事長に司法の手が迫るのは必至であるから、
安倍政権は更に苦しい立場に追い込まれるであろう」
「理事長夫妻は安倍政権や自民党議員の「裏切り」に激怒しており、
散々褒め称えておきながら情勢急転を見るや否や掌を返して
「裏切った」産経新聞に対しても強い不快感を持っているからだ。
(だからこそ会見で朝日と並んで産経を攻撃したのである)」
「まるで「スターリンのオルガン」のように安倍政権に向け三連砲を乱射する可能性が高い。
今回の件での「裏切り」は多いが、最も悪質なのが安倍・稲田コンビだからだ」
「しかも、言わば「応援団」だった産経からも「裏切られた」形になったのだから、
憎悪に近い域にまで憤っていると考えた方が自然であろう。
何せあれだけ思い入れの強いファミリーであるから、何も反撃せずに済むとは考えられない」
「ただこれで、「愛国心」を標榜して政治的野心のために利用してきた
自称保守や自称愛国者の本性が日本国民の目の前で明らかにされるので、結構なことである。
言わばこれが、日本社会の自己浄化作用と言えるであろう」
と当ウェブログが警告した通り、安倍政権の「墜落」の序章が始まりつつある。
▽ 愛国を僭称する自称保守は、戦前の原理主義勢力と同様に言論統制を求める「病弊」がある
愚かで傲慢不遜な安倍政権は下手な隠蔽や圧力を選択するであろうから、
森友問題は間違いなく今後も尾を引き、「誘爆」を起こすであろう。
「今回の森友学園問題で、教育勅語が注目されることにより
またしたも墓穴を掘った自称保守の自滅が進んでいる」
「歴代の防衛大臣の中でも最低の評価になるとほぼ確定している稲田防衛相が、
「日本は道義国家を目指すという教育勅語の精神」という「迷言」を発し、
大臣ではなくもはや「元大臣」になる時期が近いことを衆目に示したのである」
「教育勅語のどこに「道義国家」などという文言があるのか、
どうして現代にいちいち教育勅語を持ち出す必要があるのか、
教育勅語が天皇とともに「政治利用」された悪しき戦前の歴史を本当に理解しているのか、
理解不能な発言を行う大臣は、大学か高校に戻って日本史を学び直す必要があるだろう」
「稲田防衛相は、勅語が政治利用されていた戦前の歴史ばかりか、
山県有朋が必死で藩閥政府の舵取りを行っていた明治時代の歴史すら理解していない、
そのような結論になるであろう。(教育勅語と軍人勅諭の関係すら分かっていないのだから)」
「国会答弁で党勢低迷の民進党に対してすら「敗色濃厚」、
以前の勇ましい言動とのみっともない不一致だけでなく
南スーダン問題でも森友問題でも集中砲火を受けて轟沈寸前、
次元の低い口だけの安倍政権がいずれ馬脚を現して崩壊するのは必至だから
相次ぐ稲田大臣の失態は安倍政権崩壊が始まる契機として認定されることとなろう」
「森友学園問題について、日本社会が「自浄力」を発揮しつつある兆しであると
当ウェブログは指摘したが、まさにその通りの展開で慶賀の至りだ。
(良識ある有権者がもっと早く気付き、安倍政権の息の根を止めておけば良かったのだが)」
「心ある日本国民は、教育勅語を改竄して政治利用し、
自らの野心を遂げようとするとんでもない連中を監視しなければならない」
「戦前回帰を求める独善的勢力の情報操作は、強く警戒すべき域に達していると言えよう。
彼らは教育を統制して子供に歪んだドグマを注入しようとしているのだから」
「独善的な彼らが愛国を僭称し、粗暴で攻撃的な言動により「良心の沈黙」を狙い
彼らの好む抑圧的社会体制に導こうと画策するのを断じて許してはならないのだ。
彼らの求める戦前回帰は、かつてこの日本を滅亡の淵まで追い込んだのだから」
「森友問題で「他人のふり」をしている自称保守は、絶対に逃げられない。
仲間を裏切って潔白をアピールしても、本質的に森友的要素を帯びているために
日本国民の圧倒的多数を占める良識派に本性がバレてしまいつつあるからだ」
「教育勅語の歪んだ解釈や「改竄」に至る素地は、実は日本国内に確実に存在する。
日本会議と深い関係を持つ組織がどう考え、何と言っているかを見れば明白である」
何しろ、自分達は正しい日本の歴史や文化、伝統を理解していて、
他人に「国家の基本を理解してもらおう」という思考なのだから!」
今はただの喜劇に過ぎないが、因果応報でやがて没落の道に向かってゆくのだ。
↓ 参考
勅語を「改竄」した自称保守は自滅の道へ、傲慢不遜による必然の帰結 - 歴史や伝統を捏造し利用する悪行
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/d0f751bbbc424c18dc0989f8d9d76a72
今上陛下の言葉を平然と無視した安倍首相、「反省」すらできない政治家に未来なし - 醜い本音を隠す怯懦
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/d3c72bf85dc1b6380809ae4bd5772871
2015年は「保守自滅」、渡辺喜美・百田尚樹・曽野綾子みな炎上 - 中韓が静かになると失速しかない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/939ea08753fef63361ba7185d73a1aec
フランスの英雄は国歌を歌わず、ドイツの教員は国歌1番を歌うとクビ - 日本の保守論者が語らない現実
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/df28d76a69d85e4c61fe550c985c0b39
▽ 自称保守の多くは独善性が強く、脳内が戦前のイデオロギーに浸潤されている
南スーダン:統幕幹部、日報隠し指示か 陸自も保管判明(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20170317/k00/00m/040/094000c.html
「国会答弁を乗り切るため」というのは要するに、
安倍政権にとって不都合なことは隠さなければならないという意味だ。
これは危険なアフリカの紛争地で任務に当たっている
自衛官の方々にとってはまさに侮辱そのものであり、
首相が幼稚な政治的野心により自衛官を危険に晒している何よりの証拠だ。
パン屋「郷土愛不足」で和菓子屋に 道徳の教科書検定(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASK3P7KX3K3PULZU00T.html
そもそも文科省自身が「考え、議論する」こともせず
ひたすら「官邸の意向に従う」ことに必死なのだから、
日本の教科書や学校教育をロボット化したいということなのであろう。
だからこそ、大学の定員割れや法科大学院の失敗といった惨状に陥るのだ。
道徳教科書、事細かに注文 パン屋を和菓子屋に…(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG24HGS_V20C17A3CR0000/
文科省が、日本社会や日本国民のために教科書検定を行っているのではなく、
官邸に媚び諂ってその意向に添うためであるのは明白である。
教科書検定:政府説明に沿う意見 出版社あきらめ顔(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20170325/k00/00m/040/126000c.html
このように、安倍政権下で日本の教科書は「韓国化」「中国化」している。
安倍政権に都合の良い内容ばかり満載の、「国民を欺く」教科書である。
こうした「教育統制」の強化こそ、安倍政権の「夢の実現」なのであろう。
今、南スーダン日報隠蔽問題や森友問題が露見して見苦しい言い訳を繰り返すのは
まさに安倍政権の自業自得であり因果応報でしかないと言える。
「忖度」と言うよりも寧ろ、内閣人事局に睨まれた官僚上層部が
我も我もと胡麻擂りに奔走したために起きた政治腐蝕である。
官邸に気に入られれば出世、睨まれれば降格なのだから、
官邸の意向を先回りして実現させておくのが使命、
霞が関は公僕ならぬ「官邸の下僕」となっているのだ。
これは森友問題に限らない。
南スーダンの日報隠蔽問題も、まるで中共のような教科書検定もそうだ。
当ウェブログは、メディア統制が大好きな安倍政権の本質は
中露のような独裁国家に近いと指摘してきたが、
本性を隠せない安倍政権が自らそれを証明したと言える。
権力に不都合な情報は「隠蔽」する、
教科書につべこべ干渉して子供を洗脳し自らに好都合な国民にしようとする、
(集団的自衛権の件では安倍政権の言い分をそのまま掲載させる始末)
中南海とよく似たやり口を展開するのはもはや「病気」とすら言える。
但し、安倍政権にとっては不都合なことに日本は民主国家で情報統制に限界があるため、
森友問題や教科書検定への「干渉」が国民にバレるのは避けられず、
安倍政権やその取り巻きの独善的な本性が露見してしまう。
だから安倍政権やそれに媚び諂う取り巻きにとってメディアは「敵」である。
(政権に媚び諂い、好都合な報道ばかり垂れ流す御用メディアは「下僕」である)
逆に言えば、メディアが情報統制に抗して健全な報道ができるかどうかが
日本社会の命運を左右すると言うべきであろう。
▽ 安倍政権の愚劣なメディア統制と世論誘導の報いで、森友問題が深刻化した
『安倍官邸とテレビ』(砂川浩慶,集英社) | |
心ある日本国民は、自称保守の独善と欺瞞を既に知ってしまった。
「各媒体の世論調査が興味深い傾向を示している。
集団的自衛権をはじめとする安倍内閣の安全保障政策への支持率は低く
概ね半数を割り込んでいるが、自衛隊に対する世論は対照的だ」
「自衛隊への信頼度は安倍内閣支持率より高く、印象も良い。「自衛隊を強化すべき」も過去最高だ。
つまり安倍内閣の安全保障政策より自衛隊への支持率の方が歴然と高いのである」
「人よりコンクリートにカネを使い、土建バラ撒きで寧ろ復興を妨害している安倍内閣より
震災や災害で泥をかぶり必死で生存者やご遺体を探す自衛隊の方が
国民に支持されているのは極めて当然である」
「ただ、そうした「支持率格差」が生じるのは他に重大な理由がある。
戦後の日本が、歴史上初めて安全保障上の脅威を実感しているからだ。
それは言う迄もなく、中国の軍事力強化と膨張主義である」
「そうした現実を理解できず、世論を読めていない保守と安倍政権支持派は
安倍内閣への支持率の主因が「他に人がいない」「民主よりはまし」である事実も見えておらず、
現下の日本の安全保障問題についても誤った認識を持っている」
「現代における安全保障は国力すなわち経済力に裏付けられたものであり、
自衛隊が最前線で何とか優位を保っていられるのも過去の経済成長の「遺産」である。
無意味な異次元緩和でゼロ成長、若者は急減して財政悪化は依然として変わらない日本が、
減速しつつあるとはいえ5~6%成長で10倍の人口を擁する中国に対し、
互角以上に相対していくことには重大な困難がある」
「しかも脆弱極まりない原発銀座を抱え、狭い国土に人口が密集している日本が、
ミサイル戦になったら致命的に弱いという事実も益々明らかになってきている」
「当ウェブログは2015年は「保守自滅」の年だと予言してきたが、
まあ予想通りと言うか馬鹿馬鹿しい末路となっている」
「日本の保守はイデオロギーに浸潤されて根本的に戦前の歴史への理解が乏しい。
偉大な明治の先人が立脚していたリアリズムを捨ててしまい、
狂信的なナショナリズムに従った結果があの焼け野原であることを分かっていない」
「メディアからの異論反論にいちいち感情的に言い返すのは
いかに論理的に弱く知的に劣っているかの証左である」
「自らに理があるなら堂々と説得すれば良いのだが、
うまくいかず苛立っているのは単に論理が脆弱で事実認識が甘いからだ」
「帝国議会で「黙れ!」とどなった佐藤賢了や、
東條の悪評高い取り巻きである三奸四愚のように
論敵を論破できず、権力と暴力で沈黙させようと図るメンタリティが現代に生きていると、
今回の自民党の「勉強会」が証明したと言える」
「自民党議員の中には、昭和の悪しき言論弾圧の歴史に無知な輩が確実にいる。
そのような連中が教育を論じるなどとんでもない傲慢不遜である。
(日本史を学んだ高校生にすら劣っている訳だから)」
「中共がメディアを操って日本企業を「懲らしめ」ているのは公然の事実であり、
中共と完全に同じ体質の議員が自民党の中に棲息していることになる」
「「保守」政治家の最大の特徴は、口先では公益や愛国を掲げながら
実際には権力や自己利益(自分の支持基盤の利益を含む)への固執が強いことだ」
「だから、戦後日本の「政治とカネ」の問題はほぼ全て自民党に絡んでいるし、
財界や原子力利権勢力からカネを貰って利益誘導を行っている常習犯も自民党である」
「今回の、馬鹿みたいにカネのかかる新国立競技場の問題も、
問題の源を辿っていくと森・石原という自民党政治家・保守政治家に行き着く」
「自民党の長尾議員は「反社会的な行動をする人がいる」と放言したが、
そうした言葉は自党の長老である森喜朗やOBの石原慎太郎に向けるべきであろう。
それが出来ないと言うなら、二枚舌であることを自ら証明したことになる」
「更に言えば、新国立競技場に限らず現下の日本で建設コストが急騰しているのは
建設業界と癒着した自民党の「国土強靭化」が元凶である。
政権そのものが国民の税金と借金(国債)にたかる獅子身中の虫と言うべきであろう。
そうした本性が発覚して「駆逐」されるのは時間の問題である」
「日本で最も体質が中共に近いのは、間違いなく自民党である。
利益誘導、株価操作、金権体質、情報操作、非妥協的な傲慢。
まさに双子のように似ているではないか」
「安倍首相は情勢悪化を受けて参院選の目標を「下方修正」し、
(程度の低いアベノミクスと全く同じ運命である)
自民党の公約からは遂に金融政策が姿を消した」
「「大胆な金融緩和」「異次元緩和」「次元の違う金融政策」「デフレマインドの一掃」
などと馬鹿丸出しの誇大広告を展開した上で、見事な大失敗に終わった訳だ」
「手詰まりに焦った悪あがきでしかないマイナス金利政策も悪評芬々で、
賞賛するのは御用メディアと太鼓持ちエコノミストだけという惨状だ」
「おまけに民主党と中韓のおかげで首相の在任期間が伸び過ぎたため、
安倍政権の害悪は今や取り返しのつかない程に深刻な域に達した。
2010年代後半は、程度の低いアベノミクスで日本経済が病み衰えるフェーズになるだろう」
「政権がB層のマインドコントロールのためメディア統制にばかり必死になった末に、
自己洗脳の毒が政権自身にまで回ってしまったものと見える」
「現代の軍事は経済力と不可分であるから、安倍政権はその経済政策の失敗により
我が国の安全保障の基盤すら脅かしているのである」
「2015年は予想通り「保守自滅」の年となったが、
2016年は安倍政権の「終わりの始まり」になるかもしれない」
「植松容疑者は犯行直前に「安倍首相を尊敬している」との趣旨の言葉を
友人に対して語って驚かれていたそうだ。
普段は政治に対して関心がないかのような人物が突然そのような話を始めたのである」
「これでは、非理性的で粗暴、かつ攻撃的な精神を、
安倍政権が惹き寄せている可能性が高いと言わざるを得ない」
「現代の日本では、まるで戦前の日本のような
「日本賞賛」の書物や言説が溢れていると指摘される。
人間の精神迄もが戦前回帰しているとすれば大変なことだ」
「事実、戦前の歪んだ国家主義社会に親和性の高い日本会議の論客、
小川榮太郎は以下のような言葉をわずか2年前に残している」
「「保守は安倍政権の支持率アップに向けて毎日策謀の限り、
宣伝広報の限りを尽くさなければなりません」」
「つまり愚民大衆へのマインドコントロールを堂々と宣言している訳だ。
今まさにファナティシズムの土壌が養成されている、ということなのだろうか」
「金権体質にファナティシズムが加わったら、
非常に危険な社会になりかねない」
「戦前の歴史が証明しているように、
経済低迷は極右の台頭と白色テロをもたらす。
人口動態から見て可能性はかなり低いものの、警戒しなければならない」
「終戦の日に「深い反省」と述べられた陛下に対し、
安倍首相は無礼なことにそれを完全無視した式辞を述べた。
両者を比較すれば、数段違う「人品」の大差は明らかであった」
「陛下は幼少期に、同世代の国民が大勢戦争で亡くなったのを心から悲しまれている。
かつての戦地においても、被災地においても、国民の悲しみに寄り添い、
少しでもその痛みを共にしようとされてきたことは全日本国民の知るところである」
「そうした陛下の深甚たる思いを完全無視した首相の独善的な態度は、
必ずや首相自身に報いとなって返ってくることは間違いない。
政治家として不名誉極まりない、惨憺たる終わりを迎えることになろう」
「かつて、国際協調を重んじ、国益の面から対米戦争を避けようとされた昭和天皇に対し、
嘘をつき欺いて自らの野心や思惑のために利用しようとした松岡・大鳥・板垣、
優柔不断で自己弁護ばかり繰り返し日本を誤った道へと陥れた近衛、
彼らは因果応報とは言え汚辱の中で生涯を終えることとなった」
「安倍首相も同じである。この日本を、国民を思う陛下の心に背いた者に未来はない」
「首相周辺の無礼者は、陛下に対して「国体の破壊者」ととんでもない陰口をたたいていると言う。
彼らの日頃の言動から見て何ら不思議はないが、こうした連中こそ真の「反日」「反社」である」
「陛下は安倍政権になってから「深い反省」を使われるようになった。
「平和の存続を切望する国民の意識」に言及されたのも懸念の裏返しであり、
安倍政権に対する深い憂慮があることは明白である」
「安倍政権は何よりも権力第一で、有権者に本音が漏れて選挙で負けるのを何より恐れている。
陛下のお言葉が直接国民に届いてしまったので今頃は地団駄を踏んでいるのだろう」
「あとの展開は予想がつく。有権者に醜い本音がバレないように
委員会やら審議会やらで時間を引き延ばし、うやむやにしようとする筈だ」
「毎日新聞に生前退位と法制への賛否が出ているが、
安倍政権の意を受けた「忠犬」が人選を歪め、
政権の意向が最終的には多数派となるように小細工をしている」
「原理主義者達が、天皇陛下は「種」や「存在」だけで良い、
つまり何も主張せず彼らにとって操りやすい「傀儡」になった方が良いと
考えているのは明白だと言えよう」
「有権者は、安倍政権の意を受けた代弁者の醜い本音をよくよく見ておいた方が良い。
昭和天皇にテロの危険すら感じさせた戦前・戦時下のファナティシズムは、
こうしたイデオロギーに隷属した原理主義者たちが主導したものである」
「つまり、日本を滅亡の淵まで追いやった「亡霊」が、安倍政権とともに甦ったのだ。
彼らは「愛国」を自称して天皇陛下に逆らい、自由な言論を攻撃して
メディアを統制化に置き、悪しき道へと戦前の日本を導いたのである」
「日本の歴史をよく知る者なら、今回の生前退位の件が
戦前に問題になった「天皇機関説」とよく似ていることが分かるだろう」
「「不敬」と称して暴力と罵倒で他者を弾圧した原理主義者たちは、
実際は昭和天皇のお考えに真っ向から背いていた連中だった」
「今回も全く同じである。原理主義者が陛下のお考えに背き、
己のイデオロギーを貫こうと不遜な言動を繰り返している」
「しかし、幸いなことに世論はこうした原理主義者に同意していない。
戦前は原理主義者に煽動された白色テロが横行する危険な社会だった。
現代は、原理主義者のファナティシズムと危険性が察知されているので、
世論調査では生前退位への賛成が圧倒的多数を占める」
「そもそも原理主義者の言う「伝統」など皇室の歴史に反する嘘っぱちでしかない。
日本の歴史を偽る嘘つきが有識者会議に複数棲息しているのは間違いなく、
今上陛下を敬愛する日本国民は、こうした歪んだ有識者会議の欺瞞を暴き、
選挙で安倍政権に厳しい審判を下さなければならない」
「日本経済が絶頂であった時代はヘイトスピーチなど存在しなかった。
実際にあるかどうかすら分からない「在日特権」が狂ったように攻撃されることもなかった。
中国や韓国に対する原理主義的な批判や敵意は欠片も存在しなかった。
日本にはそれだけの余裕があったが、今はそのような余裕はなくなったのだ」
「二国関係が悪化したアジア人に対してだけでなく、
沖縄に対しても、国内の弱者に対しても容赦なくなった。
自らの抱える不満を誰かにぶつけたい不機嫌な大衆が多くいる」
「安倍政権が成立して以来、明らかにイデオロギストが増えた。
この悪しき風潮を座視するのは亡国への道である」
「…日本の近現代史における事実が語っているのは、
外国に敵意剥き出しの日本は身の程知らずで敗北に次ぐ敗北を重ね、
外国から謙虚に学ぶ日本は飛躍的な進歩が可能になり強いということだ」
「最近になってやけにリベラル或いは左派が攻撃されるようになったが、
日本が高度経済成長を実現し、勤勉さと技術力によって尊敬された時代は
リベラル或いは左派が強かった、というのが史実である。
(個人的には日本のそれはリベラルではなくバラ撒き派と思うが)」
「逆に、右派が強い時代は粗暴かつ独善的で、碌なことがない。
典型的なのが昭和初期で、白色テロの嵐が吹き荒れただけでなく、
野心の強い軍人達が出しゃばって日本を焼け野原にし、
日本史に消すことのできない汚辱を残した時期であった」
「今になって明治を賞賛する言説が出てきつつあるが、
史実を無視するイデオロギストがとんでもない嘘をつき、
明治時代の日本の躍進が国際協調とナショナリズム抑制によって実現したことを語らない」
「明治は政府が国際協調なのに粗暴な民間のナショナリズムが強く、
日比谷焼き討ち事件や海軍司令官自宅への投石事件が起きた時代だ」
「そうした史実の教訓を忘却したところに、昭和初期の増長と
国力を弁えない覇権主義とが存在するのである」
「悪しきナショナリズムに感染したイデオロギストには論理は通じない。
あれこれ理屈をつけ自らの敵意と憎しみを正当化し、
法の網をかいくぐって日本社会を腐蝕させ続けるであろう」
「軍部の横暴と粗暴に脅かされながらも日本を平和へと導いた昭和天皇、
戦争の惨禍を決して忘れない今上陛下こそ日本の宝であり、良心そのものだ。
その心に背く叛逆的な自称保守が跳梁跋扈するのを、決して許してはならない」
「『日本会議の研究』の菅野氏が、非常に興味深い記事を書いている。
数年前の稲田防衛大臣が、靖国神社で本音を漏らしたと思われる
演説をしており、その内容が極めて無礼で尊大なのである」
「これだけで大臣としてはクビ間違いない程のレヴェルである。
何しろ、現職の裁判官を「視野が狭窄」「とても左翼的な集団」
「今の憲法が正しいと信じている憲法教という新興宗教」と侮辱しているのだから。
これは「一部」とかそういう慎重な表現でもなく、完全に否定しているから始末が悪い」
「菅野氏は、稲田大臣の父があのチャンネル桜に関わっていたことも指摘しており、
稲田大臣は「チャンネル桜の子」とでも言えるような存在な訳だ」
「予想通りだが、稲田大臣は野党に手柄を上げさせて辞任するか、
安倍首相の手厚い庇護を受けてやっとのことで大臣の地位に齧り付くかしかなくなっている。
口だけで勇ましいことを言って一部支持層にウケてもこのような結末しかない訳だ」
「国会では今、自業自得であろうが野党から締め上げを食らっており
安倍首相が助けてやらないと炎上寸前という醜態である。
こんな大臣の元で海外において命を失いかねない自衛官の方々はどのような思いであろうか。
(そもそも政治的野心のために、自衛官を国民が賛成しない海外に送るような首相も大問題であるが)」
「そもそもこの南スーダン問題は、愚かな安倍首相の政治的野心から始まった。
現実を無視して「国際貢献のため自衛隊を海外に送った首相」として
歴史に残りたい、自民党の所謂「普通の国」願望を叶えたいとの
あさはかな思いから発した愚行の一端でしかないのである」
「こうした、かつての東條内閣の「三奸四愚」のような輩が出現するのも
ひとつは現下の日本社会が貧困化し、かつての力と良識を失いつつあるからかもしれない」
「稲田大臣の支持層こそ、日本社会に相応しくないこうした
排外主義的・攻撃的・狭量な資質を備えた警戒すべきものである。
国益のためにも公益のためにも、注意深く監視する必要がある」
「個人的には、塚本幼稚園を御用メディアがやたら賞揚していた時から
怪しい匂いを感じていたが、最近になって見事に炎上し始めた。
(異様に規律化された身体運動といかにも虚飾重視のアピールが中国や北朝鮮と酷似)」
「産経報道によれば安倍首相はトランプと「メディアに勝った」と意気投合したらしいが、
その直後から朝日報道を発端に森友問題で散々な目に遭うことになり、
どもったり声を荒げたり、国会で醜態を晒したのは自業自得と言うべきであろう」
「森友問題はまだまだ延焼しそうである。
原理主義勢力が、まるで話の違う「朝日本社の払い下げ」問題で
(朝日新聞本社は特定政治家の威光を利用しておらず、森友問題の方が悪質である)
つまらない揚げ足取りをしているところからも彼らの慌てぶりが分かる」
「小学校用地の問題も突っ込みどころ満載で今後も「延焼」必至だが、
理事長夫妻の言動も非常にユニークなものであり
翁長沖縄県知事を「中共の手先か」とネットで中傷していたらしい。
これだけでも人間性が実によく理解できようというものだ」
「日本の自称保守は中韓の原理主義勢力と同類であり、
共存共栄の関係にあると当ウェブログは指摘してきたが、
森友学園が自らそれを証明しつつあるのかもしれない」
「自称保守はカネと権力が大好きだ。
保守系政権が長く続くと脇が甘くなって「自滅」するようになる」
「2015年は予想通り「保守自滅」の年になった訳だが、
2017年は「保守轟沈」の年となりつつあるようだ」
「これから数年は中国と韓国が人口動態の老化により経済低迷に陥る時期だ。
中韓が内政混乱と経済対策に必死にならざるを得ないから、
日本国内の自称保守も「燃料」が不足して大人しくなると予想される。
日本社会にとっては良い傾向である」
「沖縄県知事が「中共に従いたいと心から思っている」「中共の手先かも」などと
HPにとんでもないデマを書いていた森友学園理事長が
矢張り因果応報と言うべきか、愈々追い詰められている」
「自称「清廉潔白な人」に司法の手も迫りつつあるので、
「朝日報道で間違いなく園児は減り、学園も一層苦しい立場に追い込まれよう」
「変な支持者は増えるかもしれないが、それらは寧ろ害になる」
と当ウェブログが予言した通りの事態になっている」
「また、理事長夫妻の考え方が典型的な「確証バイアス」であるとも指摘したが、
そうなると安倍政権に甚大な打撃が及ぶのは既に不可避であると言える」
「何故なら、森友学園理事長と旧知の仲であるのは稲田大臣だけではなく、
安倍首相も理事長夫妻と会ったことがあるとの証言が既に出ているからだ。
つまり、安倍・稲田コンビは両方とも国会で嘘をついているのである」
「これから森友学園理事長に司法の手が迫るのは必至であるから、
安倍政権は更に苦しい立場に追い込まれるであろう」
「理事長夫妻は安倍政権や自民党議員の「裏切り」に激怒しており、
散々褒め称えておきながら情勢急転を見るや否や掌を返して
「裏切った」産経新聞に対しても強い不快感を持っているからだ。
(だからこそ会見で朝日と並んで産経を攻撃したのである)」
「まるで「スターリンのオルガン」のように安倍政権に向け三連砲を乱射する可能性が高い。
今回の件での「裏切り」は多いが、最も悪質なのが安倍・稲田コンビだからだ」
「しかも、言わば「応援団」だった産経からも「裏切られた」形になったのだから、
憎悪に近い域にまで憤っていると考えた方が自然であろう。
何せあれだけ思い入れの強いファミリーであるから、何も反撃せずに済むとは考えられない」
「ただこれで、「愛国心」を標榜して政治的野心のために利用してきた
自称保守や自称愛国者の本性が日本国民の目の前で明らかにされるので、結構なことである。
言わばこれが、日本社会の自己浄化作用と言えるであろう」
と当ウェブログが警告した通り、安倍政権の「墜落」の序章が始まりつつある。
▽ 愛国を僭称する自称保守は、戦前の原理主義勢力と同様に言論統制を求める「病弊」がある
『太平洋戦争と新聞』(前坂俊之,講談社) | |
愚かで傲慢不遜な安倍政権は下手な隠蔽や圧力を選択するであろうから、
森友問題は間違いなく今後も尾を引き、「誘爆」を起こすであろう。
「今回の森友学園問題で、教育勅語が注目されることにより
またしたも墓穴を掘った自称保守の自滅が進んでいる」
「歴代の防衛大臣の中でも最低の評価になるとほぼ確定している稲田防衛相が、
「日本は道義国家を目指すという教育勅語の精神」という「迷言」を発し、
大臣ではなくもはや「元大臣」になる時期が近いことを衆目に示したのである」
「教育勅語のどこに「道義国家」などという文言があるのか、
どうして現代にいちいち教育勅語を持ち出す必要があるのか、
教育勅語が天皇とともに「政治利用」された悪しき戦前の歴史を本当に理解しているのか、
理解不能な発言を行う大臣は、大学か高校に戻って日本史を学び直す必要があるだろう」
「稲田防衛相は、勅語が政治利用されていた戦前の歴史ばかりか、
山県有朋が必死で藩閥政府の舵取りを行っていた明治時代の歴史すら理解していない、
そのような結論になるであろう。(教育勅語と軍人勅諭の関係すら分かっていないのだから)」
「国会答弁で党勢低迷の民進党に対してすら「敗色濃厚」、
以前の勇ましい言動とのみっともない不一致だけでなく
南スーダン問題でも森友問題でも集中砲火を受けて轟沈寸前、
次元の低い口だけの安倍政権がいずれ馬脚を現して崩壊するのは必至だから
相次ぐ稲田大臣の失態は安倍政権崩壊が始まる契機として認定されることとなろう」
「森友学園問題について、日本社会が「自浄力」を発揮しつつある兆しであると
当ウェブログは指摘したが、まさにその通りの展開で慶賀の至りだ。
(良識ある有権者がもっと早く気付き、安倍政権の息の根を止めておけば良かったのだが)」
「心ある日本国民は、教育勅語を改竄して政治利用し、
自らの野心を遂げようとするとんでもない連中を監視しなければならない」
「戦前回帰を求める独善的勢力の情報操作は、強く警戒すべき域に達していると言えよう。
彼らは教育を統制して子供に歪んだドグマを注入しようとしているのだから」
「独善的な彼らが愛国を僭称し、粗暴で攻撃的な言動により「良心の沈黙」を狙い
彼らの好む抑圧的社会体制に導こうと画策するのを断じて許してはならないのだ。
彼らの求める戦前回帰は、かつてこの日本を滅亡の淵まで追い込んだのだから」
「森友問題で「他人のふり」をしている自称保守は、絶対に逃げられない。
仲間を裏切って潔白をアピールしても、本質的に森友的要素を帯びているために
日本国民の圧倒的多数を占める良識派に本性がバレてしまいつつあるからだ」
「教育勅語の歪んだ解釈や「改竄」に至る素地は、実は日本国内に確実に存在する。
日本会議と深い関係を持つ組織がどう考え、何と言っているかを見れば明白である」
何しろ、自分達は正しい日本の歴史や文化、伝統を理解していて、
他人に「国家の基本を理解してもらおう」という思考なのだから!」
今はただの喜劇に過ぎないが、因果応報でやがて没落の道に向かってゆくのだ。
↓ 参考
勅語を「改竄」した自称保守は自滅の道へ、傲慢不遜による必然の帰結 - 歴史や伝統を捏造し利用する悪行
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/d0f751bbbc424c18dc0989f8d9d76a72
今上陛下の言葉を平然と無視した安倍首相、「反省」すらできない政治家に未来なし - 醜い本音を隠す怯懦
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/d3c72bf85dc1b6380809ae4bd5772871
2015年は「保守自滅」、渡辺喜美・百田尚樹・曽野綾子みな炎上 - 中韓が静かになると失速しかない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/939ea08753fef63361ba7185d73a1aec
フランスの英雄は国歌を歌わず、ドイツの教員は国歌1番を歌うとクビ - 日本の保守論者が語らない現実
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/df28d76a69d85e4c61fe550c985c0b39
▽ 自称保守の多くは独善性が強く、脳内が戦前のイデオロギーに浸潤されている
『日本会議 戦前回帰への情念』(山崎雅弘,集英社) | |
南スーダン:統幕幹部、日報隠し指示か 陸自も保管判明(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20170317/k00/00m/040/094000c.html
”南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊部隊の日報を巡り、廃棄したとしていた陸自内で電子データが保管されていた問題で、保管が判明したのは1月中旬だったことが政府関係者の話で分かった。防衛省は昨年12月、日報に関する情報公開請求に「廃棄して不存在」と回答後、12月26日になって陸自とは別機関の同省統合幕僚監部(統幕)で電子データが見つかった経緯がある。
〔中略〕
同省は2月7日から統幕で見つかった電子データの開示を開始した。だが、同省はその際にも「陸自にはデータは保管されていない」と説明し、事実を公表しなかった。同16日の民進党のヒアリングでは、統幕が派遣部隊の端末を調べたとした上で「(日報作成から)1~23日程度後に廃棄していた」と説明したが、日報の報告を受ける上部組織の陸自中央即応集団(CRF)での廃棄時期については回答を先送りしていた。派遣部隊以外の陸自部署での廃棄時期を明示すると「保管」やその後の廃棄の事実が明るみに出てしまい、過去の説明との矛盾を問われることを恐れた可能性がある。
CRFでの廃棄時期の回答を先送りしたことについて、ある統幕関係者は「国会答弁を乗り切るため」と証言。「陸自保管」の非公表が組織的だった可能性を示唆した。
制服組トップの河野克俊統合幕僚長は16日の記者会見で「隠蔽(いんぺい)は組織にとって致命的打撃になるというのが私の信念」と述べ、特別防衛監察に全面的に協力する考えを示した。【町田徳丈】”
「国会答弁を乗り切るため」というのは要するに、
安倍政権にとって不都合なことは隠さなければならないという意味だ。
これは危険なアフリカの紛争地で任務に当たっている
自衛官の方々にとってはまさに侮辱そのものであり、
首相が幼稚な政治的野心により自衛官を危険に晒している何よりの証拠だ。
パン屋「郷土愛不足」で和菓子屋に 道徳の教科書検定(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASK3P7KX3K3PULZU00T.html
”初めての小学校道徳の教科書検定が終わり、8社の24点66冊が出そろった。本来、「考え、議論する」を掲げたはずなのに、文部科学省が検定過程で付けた数々の意見からは、教科書作りに積極的に関与しようとする姿勢が浮き彫りになった。高校の地理歴史や公民の教科書でも、集団的自衛権や南京大虐殺などの記述が、文科省の指摘に従って横並びになった。
「しょうぼうだんのおじさん」という題材で、登場人物のパン屋の「おじさん」とタイトルを「おじいさん」に変え、挿絵も高齢の男性風に(東京書籍、小4)▽「にちようびのさんぽみち」という教材で登場する「パン屋」を「和菓子屋」に(同、小1)▽「大すき、わたしたちの町」と題して町を探検する話題で、アスレチックの遊具で遊ぶ公園を、和楽器を売る店に差し替え(学研教育みらい、小1)――。
いずれも文科省が、道徳教科書の検定で「学習指導要領の示す内容に照らして、扱いが不適切」と指摘し、出版社が改めた例だ。
おじさんを修正したのは、感謝する対象として指導要領がうたう「高齢者」を含めるためだ。文科省は「パン屋」についても、「パン屋がダメというわけではなく、教科書全体で指導要領にある『我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつ』という点が足りないため」と説明。「アスレチック」も同様の指摘を受け、出版社が日本らしいものに修正した。
「ここまで細かいとは」。各社の編集者はこうした検定のやり方に戸惑う。
検定に臨んだ8社は、2015年に告示された指導要領が学年ごとに定める「節度、節制」「感謝」「国や郷土を愛する態度」など、19~22の「内容項目」を網羅することを求められた。
学校図書(東京)の編集者は指導要領やその解説書を読み込み、出てくる単語をリスト化。本文や挿絵、設問に漏れなく反映されているか入念に点検したが、それでも項目の一部がカバーされていないという検定意見が数カ所ついた。
〔中略〕
最終的に、検定では8社の計24点(66冊)の教科書に誤記や事実誤認を含めて244の意見がつき、このうち43が指導要領に合わず、「本全体を通じて内容項目が反映されていない」などの指摘だった。
各社は指摘に沿って本文やイラストを修正したが、これまで検定の対象外だった副読本より、「横並び感」が強まった。”
そもそも文科省自身が「考え、議論する」こともせず
ひたすら「官邸の意向に従う」ことに必死なのだから、
日本の教科書や学校教育をロボット化したいということなのであろう。
だからこそ、大学の定員割れや法科大学院の失敗といった惨状に陥るのだ。
道徳教科書、事細かに注文 パン屋を和菓子屋に…(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG24HGS_V20C17A3CR0000/
”高齢者を尊敬する気持ちを育むため「消防団のおじさん」が「おじいさん」に、国や郷土を愛する態度を教えるため「パン屋」が「和菓子屋」に――。24日に文部科学省が公表した小学校の道徳教科書の検定では、教科書会社が細部にわたって記述を修正するケースがみられた。学習指導要領で示した内容に照らし、申請時の記述が不適切とされたためだ。
ある教科書会社が小4の教科書に載せたのは、男児に毎朝あいさつするおじさんが、休日や夜間は地域の消防団員として活動するエピソード。「人との関わり」を学ぶ狙いで取り上げた。
ただ検定ではこれ以外も含む教科書全体の内容が「高齢者に、尊敬と感謝の気持ちをもって接する」という要素が不十分とされた。このため同社は消防団員を「おじいさん」に変更し、イラストも書き換えた。
小1の教科書では散歩中に友達の家のパン屋を見つけた話を取り上げた。こちらも全体として「我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着を持つ」点が足りず不適切とされ、パン屋を「和菓子屋」に修正した。
文科省は道徳の学習指導要領を基に「節度、節制」「礼儀」「家族愛、家庭生活の充実」など19~22の内容項目を学年ごとに示し、全てを教科書で扱うよう求めている。
内容を修正した教科書には、これらの項目が網羅されていないとの理由で意見をつけたという。同省の担当者は「教科書全体で項目全てを扱ってほしいとの意図で、どこを修正するかは教科書会社の判断」と話す。〔以下略〕 ”
文科省が、日本社会や日本国民のために教科書検定を行っているのではなく、
官邸に媚び諂ってその意向に添うためであるのは明白である。
教科書検定:政府説明に沿う意見 出版社あきらめ顔(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20170325/k00/00m/040/126000c.html
”2018年度から使われる高校教科書の検定で、安全保障関連法に関する記述に、集団的自衛権行使の新3要件を明記するよう求める検定意見が初めて付いた。文部科学省は「法制度を正確に理解してもらうため」と説明するが、新3要件によって集団的自衛権の行使は限定されるとしてきた政府の説明に沿う検定意見に、出版社からは「自由な記述ができなくなる傾向が強まっている」と懸念の声が上がっている。
安保関連法については公民の現代社会、政治・経済の全8点と、日本史の8点中7点の教科書が取り上げた。このうち、山川出版社の「政治・経済」など4社6点の集団的自衛権を巡る記述に対して「生徒にとって理解しがたい表現」などの検定意見が付き、新3要件の記載が必要とされた。
社会の近現代史を巡っては、14年1月に検定基準が改定され▽閣議決定など政府の統一的な見解がある場合はそれに基づいた記述をする▽通説的な見解がない数字を記述する場合はそのことを明示する−−ことになった。文科省の担当者は今回の意見を新基準とは無関係としたうえで「新3要件は我が国の法制度であって、政府見解ではない。その記述がなければ、集団的自衛権行使の要件を正しく理解できない」と説明する。
清水書院の「政治・経済」は、新3要件のうち存立危機事態だけを例示して「武力行使をおこなうこと(集団的自衛権の行使)が可能となった」と記したが、「生徒にとって理解しがたい表現」との意見を受けて「限定的に集団的自衛権を行使することが認められるようになった」と修正。さらに本文とは別に資料として新3要件の記述を追加した。
この検定意見について、清水書院の編集者は「政府見解に沿う新検定基準との兼ね合いもあるのではと感じた」と振り返る。ここ数年は領土問題や歴史認識についての意見が多くなったと感じており「多角的、多面的な視点を提示するのに苦労するようになった」と明かす。別の出版社は「こちらではどうしようもない。意見が付いたらその通りに対応せざるを得ない」とあきらめ顔だ。安保関連法を巡っては専門家から憲法違反との指摘があるうえ、新3要件についても「あいまいで政府の裁量次第で拡大解釈が可能」などの批判が出ている。
領土では竹島(島根県)と尖閣諸島(沖縄県)に関する記述が世界史と倫理を除く地歴公民の全19点に掲載された。また、日中間に相違がある南京事件の犠牲者数について「通説的な見解が明示されていない」などの理由で日本史の3点に意見が付いた。さらに慰安婦問題では、15年に日韓両政府が最終合意したことに触れていないなどの理由で日本史の3点に意見が付いた。【伊澤拓也】
◇ISの記述 大幅に増加
高校の地理歴史と公民の教科書で、過激派組織「イスラム国」(IS)やイスラム過激派に関する記述が大幅に増えた。グローバル化で混沌(こんとん)とする世界情勢を反映する内容となった。
〔中略〕
◇大谷選手など 著名人も登場
著名人を取り上げる教科書も目立った。
光村図書出版の道徳(小学5年)は「夢を実現するためには」のタイトルで、プロ野球・日本ハムの大谷翔平選手を取り上げた。小学生時代からプロを目指し、高校時代に「目標達成シート」に書いた課題に一つずつ取り組むことで夢を実現させたエピソードを紹介。同様のシートを児童にも書かせる学習内容にした。
体操の内村航平選手、卓球の石川佳純選手らを紹介する道徳の教科書もあった。【金森崇之】 ”
このように、安倍政権下で日本の教科書は「韓国化」「中国化」している。
安倍政権に都合の良い内容ばかり満載の、「国民を欺く」教科書である。
こうした「教育統制」の強化こそ、安倍政権の「夢の実現」なのであろう。
今、南スーダン日報隠蔽問題や森友問題が露見して見苦しい言い訳を繰り返すのは
まさに安倍政権の自業自得であり因果応報でしかないと言える。