エコノミストの鉄道特集はやや楽観が過ぎるか、
編集部が書くほど「未来」に向けた動きがあるようには見えない。
(せいぜい株価がどれほど戻るか、という程度)
「但し問題の本質は自民党政権の無能による少子高齢化なのだが」と
当ウェブログが先週書いた点には触れられていない。。
エントリーのサブタイトルは「台湾海峡沿いに中国軍基地が集中」より。
流石は山崎文明氏で、台湾の学生(!)によるオープンソースインテリジェンスの成果で、
台湾海峡沿いに人民解放軍の軍事基地が集中している事実を伝えている。
グーグルの航空写真を活用して軍事機密を暴くというコロンブスの卵的な手法で、
これならどのような兵器を配備しているかも概要を推測できる筈。
集団的自衛権に固執した暗愚な安倍が安保関連法制で時間を無駄にし、
日本の安保政策は大きく立ち遅れている。的確な情報分析が今まさに必要なのだ。
寄稿「現実的でない日本の「EV一辺倒」」は質が低い。
イノベーション論の専門家の割にイノベーションの分析が全くないという。。
日本で成長性の高い電源が風力とコージェネだという点を理解しておらず、
しかも蓄電池が大幅に進化して来た歴史を検証もせず
「温暖化対策の本命はハイブリッド」とガラパゴス発言に終始している。
ガラパゴスな研究者が欧州の環境対策の本気と米西海岸での規制強化を直視せず、
テスラが大躍進している現実を軽視している現状は危うい。
油断していると日本は半導体に次ぐ「第二の敗戦」を迎えることになろう。
◇ ◇ ◇ ◇
ダイヤモンドの「軍事ビジネス&自衛隊」特集は中々良い。
(拝金主義者はアメリカの軍需企業の分析を見たかったろうが。。)
ミサイルギャップを明言している点などかなり的確で、
内容としてかなり充実していてお勧めしたい。
但し問題はランキングで、政府だけでなく自衛隊関係者ですら認識が甘い。
本当に台湾有事が起きたら日本のMDは完全に不十分で、
(日本の原発は全て中共のミサイル射程圏内にあるから再稼働など論外である)
イスラエルのアイアンドームも研究もしくは導入が必要だ。
また、日本の米軍基地は真っ先に標的になるから
台湾の後方に広く中距離ミサイル配備を分散させておく必要もある。
となると、中距離ミサイルを「買う」のではなく米軍に「配備」して貰わなければならない。
対艦ミサイルの費用対効果などと言っている政府関係者や
従来の発想の枠内に囚われた自衛隊関係者の認識ははっきり言って甘い。
「ただ鋭い記事は「台湾有事で自衛隊が中国軍と対峙? 日本人の想像を絶する「過酷シナリオ」」程度か」
と先週書いたが、テレ朝の布施氏が報告している米側のシミュレーションはもっとシビアで
開戦劈頭の数日で自衛隊の航空戦力が大打撃を受け、航空自衛隊の基地複数が使用不能になると
人民解放軍の飽和攻撃の脅威を冷静に分析している。編集部はぜひ取材を。
サブ特集の「安倍晋三 レガシーの検証」は中庸だがそれだけに鋭さがない。
本来なら「安倍晋三 負のレガシー」とするのが至当であろう。
実際、安倍の安全保障政策のお粗末さもまさに今、露呈しているのだから。
◇ ◇ ◇ ◇
東洋経済の東芝特集は労力を使った割にいま一つ、かな。
「そもそもウエスチングハウス買ったのが諸悪の元凶だろうに」
と先週指摘した点には言及されず。
有望部門が残りつつも暫く低迷が続きそうな印象。。
佐藤優氏の連載は相変わらずロシアの代弁に堕している。
アムネスティの指摘は確かに概ね正しいだろうが、
ロシアの残虐行為に対しては沈黙する氏が批判しても二重基準でしかない。
(ウクライナ軍は単に大きな遮蔽物に隠れざるを得ないということだろう)
アムネスティの現地責任者がアムネスティに抗議して辞任した事実にも触れないという始末。。
ロシア軍の苦戦が鮮明で「戦力の逐次投入」せざるを得なくなり、
そしてあのドゥーギン(ロシアの強硬派)がロシア劣勢を認めた今週以降に
アメリカ側を「戦力の逐次投入」と嘲笑していた氏がどう苦しい言い訳をするかが注目だ。
◇ ◇ ◇ ◇
次週はダイヤモンドに注目、歯科医療はエヴィデンスが非常にいい加減なので着眼点が良い!
▽ 「志望者減、学生の質低下、財務悪化 定員減必至の私立大歯学部」は、自民による大学粗製濫造の必然
▽ 東洋経済の言う「食料危機」の本質は、日本経済の衰退とアベクロの円切り下げなのだが。。
▽ 今回は遂に逆指標となってしまったか、のエコノミスト特集
EV充電の最新状況を分析したレポートは重要。
編集部が書くほど「未来」に向けた動きがあるようには見えない。
(せいぜい株価がどれほど戻るか、という程度)
「但し問題の本質は自民党政権の無能による少子高齢化なのだが」と
当ウェブログが先週書いた点には触れられていない。。
エントリーのサブタイトルは「台湾海峡沿いに中国軍基地が集中」より。
流石は山崎文明氏で、台湾の学生(!)によるオープンソースインテリジェンスの成果で、
台湾海峡沿いに人民解放軍の軍事基地が集中している事実を伝えている。
グーグルの航空写真を活用して軍事機密を暴くというコロンブスの卵的な手法で、
これならどのような兵器を配備しているかも概要を推測できる筈。
集団的自衛権に固執した暗愚な安倍が安保関連法制で時間を無駄にし、
日本の安保政策は大きく立ち遅れている。的確な情報分析が今まさに必要なのだ。
![]() | 『週刊エコノミスト』2022年 8/30号【特集:鉄道150年 復活の条件】 |
寄稿「現実的でない日本の「EV一辺倒」」は質が低い。
イノベーション論の専門家の割にイノベーションの分析が全くないという。。
日本で成長性の高い電源が風力とコージェネだという点を理解しておらず、
しかも蓄電池が大幅に進化して来た歴史を検証もせず
「温暖化対策の本命はハイブリッド」とガラパゴス発言に終始している。
ガラパゴスな研究者が欧州の環境対策の本気と米西海岸での規制強化を直視せず、
テスラが大躍進している現実を軽視している現状は危うい。
油断していると日本は半導体に次ぐ「第二の敗戦」を迎えることになろう。
◇ ◇ ◇ ◇
ダイヤモンドの「軍事ビジネス&自衛隊」特集は中々良い。
(拝金主義者はアメリカの軍需企業の分析を見たかったろうが。。)
ミサイルギャップを明言している点などかなり的確で、
内容としてかなり充実していてお勧めしたい。
但し問題はランキングで、政府だけでなく自衛隊関係者ですら認識が甘い。
本当に台湾有事が起きたら日本のMDは完全に不十分で、
(日本の原発は全て中共のミサイル射程圏内にあるから再稼働など論外である)
イスラエルのアイアンドームも研究もしくは導入が必要だ。
また、日本の米軍基地は真っ先に標的になるから
台湾の後方に広く中距離ミサイル配備を分散させておく必要もある。
となると、中距離ミサイルを「買う」のではなく米軍に「配備」して貰わなければならない。
対艦ミサイルの費用対効果などと言っている政府関係者や
従来の発想の枠内に囚われた自衛隊関係者の認識ははっきり言って甘い。
「ただ鋭い記事は「台湾有事で自衛隊が中国軍と対峙? 日本人の想像を絶する「過酷シナリオ」」程度か」
と先週書いたが、テレ朝の布施氏が報告している米側のシミュレーションはもっとシビアで
開戦劈頭の数日で自衛隊の航空戦力が大打撃を受け、航空自衛隊の基地複数が使用不能になると
人民解放軍の飽和攻撃の脅威を冷静に分析している。編集部はぜひ取材を。
![]() | 『週刊ダイヤモンド』2022年8/27号 (軍事ビジネス&自衛隊) |
サブ特集の「安倍晋三 レガシーの検証」は中庸だがそれだけに鋭さがない。
本来なら「安倍晋三 負のレガシー」とするのが至当であろう。
実際、安倍の安全保障政策のお粗末さもまさに今、露呈しているのだから。
◇ ◇ ◇ ◇
東洋経済の東芝特集は労力を使った割にいま一つ、かな。
「そもそもウエスチングハウス買ったのが諸悪の元凶だろうに」
と先週指摘した点には言及されず。
有望部門が残りつつも暫く低迷が続きそうな印象。。
![]() | 『週刊東洋経済』2022年8/27号(東芝の末路) |
佐藤優氏の連載は相変わらずロシアの代弁に堕している。
アムネスティの指摘は確かに概ね正しいだろうが、
ロシアの残虐行為に対しては沈黙する氏が批判しても二重基準でしかない。
(ウクライナ軍は単に大きな遮蔽物に隠れざるを得ないということだろう)
アムネスティの現地責任者がアムネスティに抗議して辞任した事実にも触れないという始末。。
ロシア軍の苦戦が鮮明で「戦力の逐次投入」せざるを得なくなり、
そしてあのドゥーギン(ロシアの強硬派)がロシア劣勢を認めた今週以降に
アメリカ側を「戦力の逐次投入」と嘲笑していた氏がどう苦しい言い訳をするかが注目だ。
◇ ◇ ◇ ◇
次週はダイヤモンドに注目、歯科医療はエヴィデンスが非常にいい加減なので着眼点が良い!
▽ 「志望者減、学生の質低下、財務悪化 定員減必至の私立大歯学部」は、自民による大学粗製濫造の必然
![]() | 『週刊ダイヤモンド』2022年9/3号 (後悔しない歯科治療) |
▽ 東洋経済の言う「食料危機」の本質は、日本経済の衰退とアベクロの円切り下げなのだが。。
![]() | 『週刊東洋経済』2022/9/3号 (食料危機は終わらない) |
▽ 今回は遂に逆指標となってしまったか、のエコノミスト特集
![]() | 『週刊エコノミスト』2022年 9/6号 |
EV充電の最新状況を分析したレポートは重要。