みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

秋の新刊 -『大下流国家』『農業フロンティア』『知らないと損する年金の真実』『中国「国恥地図」…』等

2021-11-03 | こんな本を読んでいます
さて休日には読書です。観光や行楽に行くのも注意が必要な昨今、
自分自身のリテラシーを高めておくのも重要です。
衆院選で投票先がないのに困った良識派の諸賢にも
収穫になるような新刊が出ています。


『大下流国家 「オワコン日本」の現在地』(三浦展,光文社)


 → 日本社会を良くしていこうという意識が年々低下しているのが
   安倍政権長期化(≒日本経済衰退)の真因であり、
   安倍支持層は社会改善に関心薄く自分の利益ばかり考えていることが調査で実証された!

   正規雇用になれない者は人物と能力に問題がある、生活保護は手厚過ぎる、
   といった歪んだ意識も利己的な安倍支持層の特徴。。


『中国「国恥地図」の謎を解く』(譚美,新潮社)


 → 大東亜共栄圏とそっくりの肥大化したナショナリズム、
   ただ問題はこうした誇大妄想を信じ込む人民の数の多さであるが
   遠からず少子化対策の大失敗で彼らも正気に戻らざるを得ない時が来る。


『知らないと損する年金の真実 - 2022年「新年金制度」対応』(大江英樹,ワニブックス)


 → これは読者のリテラシーの程度が分かる一冊。
   顧客である逃げ切り世代の利益を擁護する露骨な本で、
   日本がマーサーの年金ランキングにおいて持続可能性で
   世界最悪レヴェルになっている事実に沈黙するばかりか、
   年金運用では基礎的なリスクとリターンの関係すら書いておらずただただ唖然。。


『農業フロンティア 越境するネクストファーマーズ』(川内イオ,文藝春秋)


 → 「新規就農者の75.5%が食べていけない」現実を漸く認めたのは進歩、
   それでもこの路線を貫きたいらしいので、マンネリや
   農業版キャリアポルノに陥らないよう願いたい。


『データエコノミー入門 激変するマネー、銀行、企業』(野口悠紀雄,PHP研究所)


 → 最新事情の概要を掴む為に好適だが、
   データエコノミーで日本経済が活性化すると大口叩くのは
   針小棒大の誹りを免れないであろう。


『ブレインテックの衝撃 ――脳×テクノロジーの最前線』(小林雅一,祥伝社)


 → テクノロジーが輝かしい未来を予告する時代は終わり、
   ディストピアと断絶を生みかかねない時代に突入しつつある、
   そうした非常に嫌な予感がする。。


『平気で他人をいじめる大人たち』(見波利幸,PHP研究所)


 → 他人への配慮がなく、平気で他人を傷つける人間は確実に存在する。
   大別すると「感情型」「自己愛型」「他人依存型」(他責?)だとか。
   (殆どの人には周囲に思い当たる事例が複数あるのでは)


『世界を変える5つのテクノロジー ――SDGs、ESGの最前線』(山本康正,祥伝社)


 → 網羅的だが内容はごくごく浅い、
   マクロの観点を得るのには好適でさらっと読める。


『自壊する官邸 「一強」の落とし穴』(朝日新聞取材班,朝日新聞出版)


 → これはかなり前に出ていたが、今改めて読んでも問題の深刻さを痛感する。
   「安倍を守るのが国益」と妄信する思考力ゼロのポチ側近、
   それに無能で口だけのリーダーが諸悪の根源であり
   日本の経済低迷、貧困化を招いたA級戦犯なのだ。


『家族間殺人』(阿部恭子,幻冬舎)


 → 加害者よりも寧ろ家族や周囲、社会の側に
   大きな問題がありそうな事例が複数あり考えさせられる。


『なぜ駅弁がスーパーで売れるのか?』(長浜淳之介,交通新聞社)


 → 最後にこちら。隙間時間に向いており、
   面白い逸話が多くて売り方の工夫も興味深い

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