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『週刊エコノミスト』9月21日号 - 物価も債券もマネーサプライも90年前と真逆、インフレこそ要警戒

2021-09-17 | 『週刊エコノミスト』より
今週の週刊エコノミストのマンション特集はなかなか良い。
長嶋修氏が早くから指摘していたが、脱首都圏の動きが起きていないこと、
大都市部の中古マンション相場は寧ろ高騰していること。
確実に来るであろう大震災リスクを織り込んでいない相場は信用に値しない
地盤の良い地域(歴史を遡ればすぐ分かる)は参考に出来るであろう。

但し矢張りマンションでもご多分に漏れず二極化が鮮明であり、
廃墟マンションが確実に増えるであろうことも明白である。

個人的には修繕の際の負担が重いタワマンの「不都合な真実」を衝いた28頁、
タワマンは「自主的な建て替えはほぼ不可能」「一般のマンションに比べより多くの困難」
と明言した大阪経済法科大学の米山教授の寄稿が最も価値が高いと考えている。

賢い富裕層の住居は中低層でタワマンは投資対象でしかないことが多いようだ。
1戸当たりの修繕金額が最安なのが4〜5階建ての物件であるデータから見て
矢張り彼らの行動は優れて合理的であると考えざるを得ない。

『週刊エコノミスト』2021年9月21・28日合併号


エントリーのサブタイトルは市岡繁男氏の連載コラムより。
90年前の大恐慌の際には株価と物価が急落、
マネーサプライがマイナスとなって金利が跳ね上がった。

今回、コロナ禍ではマネーサプライは大幅に増加、
金利安により株高と物価高が進んでいる。
多くの人々の生活水準が低下することは1930年代と同じ」と
氏は警告している。個人的には恐らくそれだけに留まらず、
身の丈に合わない財政出動で第2、第3のギリシャ危機が起き、
L字型の経済回復を強いられる国が今後増えるであろう。
(経済政策の大失敗により感染者の少ない日本もこのグループに入るだろう)

    ◇     ◇     ◇     ◇

東洋経済の四季報特集は見事な迄の逆指標になった。。
「逆指標の嫌な予感がたっぷり、日米ともマーケット大丈夫かな。。」
「四季報よりマーケットを見ていた方が早いと思う」

と先週書いた通りになったと言えるのでは。。

例えば海運の高騰は四季報より遥かに早く予兆が出ており、
四季報よりバルティック指数の方が遥かに正確だった。

『週刊東洋経済』2021/9/18号 (株の道場 ~成長先取り編~)


佐藤優氏の連載は相変わらずロシア側の代弁。
米国よりもロシアの諜報が正確で、日本にもその情報が入っていたなら、
どうして韓国よりも無様な撤退になったか説明すればよかろう。
アフガンで惨憺たる敗北を喫してソ連解体に繋がったロシアの言い分は
CIAと同様に疑ってかかるのが理の当然である。
元外交官なら情報が公開されない諜報の成否を判断するのは不可能で、
政治と思惑だらけ、建前と騙しの世界であることを知っている筈である。
(かつてのソ連の対日参戦の時のように、真相は圧勝か惨敗の時にしか分からない)

    ◇     ◇     ◇     ◇

ダイヤモンドは東証再編特集、関係者には役立つかな。
但し市況が急速に悪化するとこのような利害や打算は
あっと言う間に吹き飛ばされるので要注意である。

『週刊ダイヤモンド』2021年 9/18号 (東証再編 1部上場664社に迫る大淘汰)


緊急特集「菅政権崩壊」は正直、鋭さがない。
「誰が新総裁になっても日本株に好影響」は既に織り込まれて、
実際には〝誰が新総裁になっても日本の低成長は変わらない〟が真相だ。
(万が一、高市が選ばれたら日本貧困化に拍車がかかるだろう)

    ◇     ◇     ◇     ◇

次週の注目はダイヤモンド、メイン特集より「鉱物資源の価格が10年間は上昇を続ける」との新村説が重要。

▽ 特集自体も売れそうだが、臨海ナントカより特待生で実績上げ底してる東進の方が悪質では?

『週刊ダイヤモンド』2021年 9/25号 (わが子にピッタリ! がわかる 塾・予備校)


▽ 特集としては東洋経済の方が上質で本格派だが、利己的なB層読者には読まれなさそう。。

『週刊東洋経済』2021年9/25号 (ビジネスと人権)


外には中国への経済依存度上昇、内には外国人労働者問題と人権面でも日本はまさに内憂外患。。
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