みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

世界には「少年兵」が25万人 -「家族に会いたい、学校に行きたい」

2009-04-29 | いとすぎから見るこの社会-全般
日本の場合、なぜかイラクやガザのようにアメリカが絡むと
極端に批判色を強めるバイアスのかかった方々が多いですが、
アメリカが関わろうが関わるまいが、
紛争や内戦は起きるものです。

そして、自国やアメリカが関わっていないと
国内における関心が極度に弱くなるのも
日本社会の悲しむべき特徴です。
これも一種の差別ではないでしょうか。


ひと:I・ベアさん 紛争地の子どもを援助する元少年兵(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/opinion/hito/news/20090415k0000m070154000c.html

”「少年兵として戦場の最前線にいた自分たちだからこそ、伝えられることが
 ある」
 昨年11月、世界各地の元少年兵らとのネットワークを組織。国連児童基金
 (ユニセフ)と連携した紛争地で被害にあった子どもを支援するプログラム
 のスタートに向け、講演などで世界を飛び回る。
 12歳だった93年、生まれ育った西アフリカ・シエラレオネで反政府勢力
 に家族を殺され、一人だけ生き残った。政府軍に少年兵として徴用され、初
 めての戦闘で人を撃ち殺した。
 しばらく眠れない日が続いたが、帰る家はない。ドラッグを与えられ、ビデ
 オで戦闘シーンを繰り返し見せられて洗脳されるうちに「楽になった。感情
 がなくなっていったから」。
 3年の軍隊生活の後、ユニセフに救助されて98年に米国移住。少年兵とし
 ての体験をつづった「ALONGWAYGONE(戦場から遠く離れて)」
 が米国でベストセラーに。講演で訪れたウガンダやスーダンで同じ経験をし
 た若者と出会い、「力を合わせれば、何かができると思った」。戦争の後遺
 症との格闘中にラップ音楽で癒やされた経験から、紛争地の子どもを音楽や
 絵画に触れさせて、立ち直るきっかけを与えたいと考えている。
 少年時代に戻れるとしたら、と聞くと「家族に会いたい。学校に行きたい」
 と答えた。世界には、その機会を奪われた少年兵が約25万人いるという。
 【高橋秀明】
 【略歴】イシュマエル・ベア(Ishmael Beah)さん 内戦で両親
 と兄、弟を失う。米オバーリン大で政治学を専攻。ニューヨーク在住。28
 歳。”

何しろ政府軍がドラッグを使うような場所ですからね。

このような場合、大概は欧米に新天地を求めるものですが、
なかなか日本の名前は出てこないものです。

シエラレオネの内戦と少年兵の問題については
こちらが最も理解し易い教材でしょう。





『ブラッド・ダイヤモンド』


国際平和への日本の貢献を鋭く問う著作としては
何よりもこちらが挙がります。





『武装解除-紛争屋が見た世界』(伊勢崎賢治,講談社)

日本国憲法をただ墨守しているだけでは
国際社会で名誉ある地位を占めることはできないでしょう。
底の浅い「普通の国」概念も同様です。
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