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流出雑記 

11月28日~29日

2008年11月29日 | Weblog
昨日、朝9時半ころ電話で起こされる。
かかってきてほしくない相手からだった。
一方的に私の心境を解釈し、あなたには私が必要だというようなことを言われる。男性ではありません。
その人は自分の愛やら親切を相手に押しつけているだけであることに気付かない。
そうとう目上で私が遠慮してしかものが言えない事もあるが、何を言っても覆され聞く耳をもたず。
適当にぼかして電話を切る。起き抜けにずーんと疲労感。
もうかかってきても出ない。

夕方から国際交流会館で仕事。
2時間半5ポーズ、クロッキー

この会館は館内放送でいつも小さいボリュームでクラシックが流れている。
ドビュッシーだったりショパンだったり時によりいろいろ。

この日もいつものように流れており、ポーズ中は曲を聞いているときと流れているけれど聞いていないときがある。音楽にのっていることもある。ジッとしているけれどのっている。
うつ伏せの寝ポーズをしているとき、聞き覚えのあるイントロが流れてきた。チェロとピアノがそろりそろりと始まり、急に展開する。焦燥感のある旋律これは 
ヴェートーベンのチェロソナタ第3番

6年くらい前にクラシックのレコードを専門にかける名曲喫茶で3ヶ月だけ働いていた。
リクエストがない時は好きなレコードをかけられ、時間帯ごとにバイトはひとりしか入らないので選び放題。
このチェロソナタは好きな曲のひとつで、客もオーナーもいない夜、フロアの真ん中に突っ立て大きいスピーカーから遠慮なく音を浴びた。

私は主に夕方から夜の時間に入ることが多かったが、ある日朝から入る事になる。
2回目で1回目は慣れているバイトの人にいろいろな朝の段取りを教えてもらったのだがひとりになると遅いし無駄が多いしで、オーナーを苛立たせた。
10時オープンと同時にひとり来店。
そのときまだ店内には曲がかかっていなかった。オーナーに「レコード!」とどやされ慌てて膨大なレコードの棚から場所を覚えているチェロソナタ第3番を出してきた。
レコードをだしターンテーブルにセットしようとしたその時、どうしてか手を滑らせた。
割れる音がした。
夢だと思ったがふたつに割れたレコードが足下にある。
逃げるか隠すか頭によぎったがオーナーに謝りに行った。
怒鳴られるような怒られ方はしなかったがその1ヶ月後くらい突然クビに。

そんな思い出の曲で、事故後はやはり聞く気にならずこの日数年ぶりに聞いた。
でも今も好みの曲だなと思った。

10時前帰宅。ダーリンは昨日作っておいたドライカレーを食べ終えテレビを見ていた。
ドライカレーに目玉焼きを2つ乗せた写真が撮ってあった。



今日は久しぶりに1日休みで起き上がりたくなるまで布団に居たら12時過ぎ。
小梅が上に乗っている。

ダーリンは式場カメラマンで9時過ぎに家を出た。

あずき粥を作る。
炊いたごはんをおじやにすることはよくあるが、そもそもおかゆを炊くのは初めて。
この間、小さい台所があるアトリエに仕事に行ったとき、描きに来ている熟練主婦の方が「ぎんなん粥作ったげるわ」と持参した材料とアトリエにあったやかんでおかゆを炊いて皆に振る舞った。
おかゆにはぎんなんとあずきとさつまいもが入っていて、ごくうっすらと塩味。
それがすごくおいしかった。
あかゆは病人食と離乳食のイメージで今まであえて炊こうとも思わなかったが、食べたくなって昨日無糖のゆであずきを買っておいた。
鍋で炊く。米1合とあずき1パック(180グラム)、水1200cc、塩ひとつまみ。
沸騰したら弱火で50分、ふたはしない。

1合の米は予想以上に増えて驚く。
戦中戦後はこんな米粒とあずきがたくさんのお粥はご馳走だったのだろうなあとふと思う。