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流出雑記 

2014/7/11

2014年07月11日 | Weblog

晴れ

数十年に一度と言われた台風はコースがそれたようで、ほとんど台風らしい雨風の脅威をみることのないまま通り過ぎた。休講になるかも知れないと、補講の日取りまで相談していたけれどそんな心配も無用だった。

昨夜金縛りにあった。金縛りになるといろんな声や音が立体的に聞こえてものすごくうるさい。抵抗してかなり大きな声で叫んだけれど、寝室の隣の部屋で編集作業を徹夜でしていた夫が何も言わないので、この声は肉声になっていないらしい。音だけでなくて体に触られたり、肩のへんを掴まれて布団から引きずり出される感覚を実際起こっているように感じることもあったけれど、解けて目を開けたときにはもちろん誰もいないし移動もしていない。霊感はないけれど慣れなかった頃は怖かった。慣れてからは金縛られている状態を観察するくらいの余裕ができた。動こうとするのにその意思が全然体に反映されない、体のスイッチがオフになっているときに、眼球の奥、両耳の中間点くらいのところだけ一点集中して起きているような感じ。

初日に買った回数カードの裏の印字がもういっぱいになっている。奈良に通うのも、毎日お昼に買っていた柚子こしょう塩バターパンもあと2日。

行きの電車を降りて学校まで10分ほどの道のりはいつも眠気に浸った雑巾のような体を引きずって歩いていた。休憩時間には副手の方が補充してくれるクッキーを食べたりしながら、コーヒーで眠気をごまかして、最後の方にはお尻が平らになりそうなポーズを6ポーズ終える。帰りに通る畑の横に売っている一袋100円で売っている野菜をどこかのタイミングで買ってみたいと思っていた。何度かすれ違いながら、並んでいるものが既にうちにあったりして諦めていたけれど、今日はちょうどきゅうりもししとうも無い。お金入れとかいてあるボックスに200円入れた。

帰り道、先日ベトナムから舞台の研修に来ているアーティストの成果発表に立ち会う機会があって、なんとなくベトナムのことを思っていた。アルファベット表記だから全然聞き取れないけれど、タイ語より読解できそうな気になったり、バインミーとかバインフランとか、フランス領だった名残のある料理。

ベトナム戦争のときに撒かれた枯れ葉剤のあと、今は植物が育っているのだろうかと気になって調べたら、ベトちゃんドクちゃんでけではないたくさんの奇形で生まれた人の写真を見ることになって、その影響は今もあり、ダイオキシンのホットスポットが残ったままになっている場所があることを知った。枯れ葉剤を扱ったアメリカ兵にも帰還後に健康被害が出ている。枯れた森にはマングローブが植林されて、元通りではないけれど緑が戻っているところもあるようだ。

現在のタイムラインを見ていると、イスラエル軍のパレスチナへの空爆のニュースが流れている。いくつもの白い尾をひいて落ちていく光は白リン弾というらしい。被弾するとその部分を焼き尽くすまで消えないので、焼かれた部分は丸くえぐられている。子供の死体。報復としてパレスチナ側から原子力施設に向かって砲撃があったが迎撃ミサイルで撃ち落とされたという。

民族同士の根深い問題がずっと燻っているところに、どういう理由でなのか誰かが煽って火をつけ、やったりやりかえしたりで、そのいざこざに直接関わっていない、ただそこで家族と日々生活している人が犠牲になることにものすごく腹が立つ。どうしても消化できない嫌なものを口にいれなければならないような、これが現実なのかと思わせられることが多すぎる。3日前にこの世に生まれた妹の子供はまだ自分のかたちも世界がどんなかたちをしているかも知らない。


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