figromage

流出雑記 

2016/7/14

2016年07月16日 | Weblog
晴れ。

ここ数日、乾いた咳が止まらない。風の余韻にしてはしつこい。咳で変な時間に目が覚めたり。

泉鏡花「外科室」、ルビの多さと看護婦や周りの人が伯爵夫人に話しかける台詞な面白い。中上健次「赫髪」「水の女」。中上健次の直筆原稿が吉増剛造展に展示されていた。悪筆というか、それ自体フィクションみたいな癖のある筆跡の字が紙を埋めているのは異様な密度で、その筆から生を受けた作中人物たちはただならぬ濃い体臭を伴っている。赫髪に出てくる赤い髪の女は若くもなくふたり子供を産んでいて、赤い髪もばさばさしていて女なのだけれど、ちょっとした言葉やしぐさから感じとれるものが美しかった。インスタントラーメンが食べたくなる。

咳止めの薬を買ってみた。粉で苦い。

夜、大島渚「白昼の通り魔」、原作が武田泰淳だった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿