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流出雑記 

2016/7/13

2016年07月14日 | Weblog
降ったり止んだり1日

自分じゃほとんど飲まないのに母は行事として梅酒を漬ける。置ききれなくなった5年物がでかい瓶ごとうちに来た。とりあえず梅の実だけ取り出してジャムにする。

かなり昔に読んだ大久保ニューの美術学校の漫画で、学生が描いてる絵を見て先生が「お前の絵は手癖なんだよな」と言って批評する場面があったのを思い出した。私が描くものも手癖以外の何物でもない。何かを描いている訳ではないから、ただ手癖の線を重ねて消している。
また上から描いては消し描いては消す。それで残ったものが絵、ということになる。手癖でしかない線からそうやって、描いて消して残った画策できないものを引っぱり出そうとしている。引っりだしたものの延長上に描いていると意図が絡み付いてくる。それをまた消して。
手癖の集積の果てが見たいがために手癖を捨てない。描いているものがあるとすれば唯一それだと思う。
そうやって私は私を他人にしようとする。



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