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流出雑記 

韓国旅行記 母

2009年07月15日 | Weblog
韓国滞在最終日。昨日一日雨は降り続いたが今日は曇り。
正午過ぎの飛行機で帰国する。
9時に初日に案内してくれた女性がホテルまで迎えに来てくれることになっていたので出歩く時間はあまりなかったがホテルの周辺をぶらっと歩きコンビニでサンドイッチを買った。デパートの地下食料品コーナーでもよく見かけた、クッキー状の生地を乗せて焼いたメロンパンの親戚のようなパンがあったのでそれも買ってみる。
小型のバスで空港へ向かう。
車には我々の他に学生女子2人組が2組。
途中停車しお土産屋に寄る。
値段はすべて¥で表示。
かぼちゃ飴というのを見付けた、300円。
スープ付きの冷麺2袋で1000円。

10時半金浦空港着。 案内をしてくれた女性にお礼を言い別れる。
カフェでお茶しながら朝買ったパンをかじりなんでもないようなことを話して過ごす。かぼちゃ飴はまずい。
免税店の袋を傍らにうどんをすする日本人、韓国から日本に旅行するらしい欧米人はエヴィアンを買う。
妹が、韓国には化粧品店が多いが、街ですれ違う韓国の女性たちはみんな薄化粧だったと言う。確かに、人によって多少違うが基本的に眉は濃くかかれていて、目元もマスカラを塗りかさねたりしないさっぱりした顔をしていた。
眉がしっかりしていると意志の強い顔に見える。
日本では最近眉を薄くかくのが普通になっているのでよりそう見える。
国民性ということをおぼろげに考えた。
韓国の人たちは日本人相手の接客中、上手だが少しイントネーションや接続語の妙な日本語で話しかけてくれるので愛嬌を感じてしまうが、ぱっと振り返り同僚と韓国語で話すとき、突然声の印象と言葉の強さが変わるので驚く。
韓国語は日本語と比べると音として鋭いし、息を強く吐いているように聞こえる。
語尾に「ッ」という音の言葉があることからも、日本語を話すよりエネルギーを要するだろうと思う。
3日間見たソウルの街やこの国の辛い食べ物のパワフルさとそういうことがなんとなく結びつくように感じた。

私は日本で育って身に付いた、言語、考え方、作法その他、をベースとしてものを見ている。あたりまえだが。選択した訳ではないが肌に馴染んだ日本。良い悪いというのでなく私の要素として日本人ということは頑なにあり続けるのだろう。
よその国に行くと母国の輪郭を感じる。
飛行機の隣の座席で寝ているのは私を産んだ人物で母という。
母とつくものは選択できるものでなく、いつもすで与えられているものなのか、でも母校は選べるな、などと思っていたら関空に着いた。