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流出雑記 

韓国旅行記 擦

2009年07月13日 | Weblog
夕食後、雨が降って来たがしばらく散策して、予約してもらった汗蒸幕の店に行く。
サウナ、垢擦り、マッサージ、などの基本コース。
着替えて出てくると、昼間に案内をしてもらった女性も来ていた。
店は若い日本人客で少し混んでいたが、彼女が口をきいてくれたらしく待っている客より先に通してくれた。
ドーム型のサウナの中は木のにおいがする。麻の袋を頭からかぶって中に入る。入った瞬間銭湯のサウナより暑いので、もたないかも知れないと思ったが、麻袋をかぶっていると熱気が顔にはこないのでしばらく耐えられた。
この店では朝、杉の木を燃やしてサウナ内を温める本来の汗蒸幕の方法でやっているのでここにきてほしかったと彼女は言う。消防法などの問題があり、この方法で営業するのはいろいろと大変なので最近出来たような店は電気を使っているところがほとんどらしい。
昔、釜で木を焼いて炭を作っていた職人は日々暑い釜を出入りして汗をかいていたが肌がとてもきれいで、それを見て汗をかくことは体に良いと気付いた宮廷の役人が皇帝の為に考案したのが汗蒸幕だそう。
そんな話しに相づちを打っているあいだに麻の下で汗がだらだら流れていた。
数分して外に出て水を飲む。
その後さっきより温度の低い部屋でしばらく横になる。低いといっても夏の炎天下の車の中程度に暑い。
何度か動悸で視界が揺れてうっかりすると意識がとびそうになった。
かなりの汗をかいた。シャワーを浴びてお風呂につかる。人参湯、黄土湯、ヨモギ湯、ゲルマニウム湯などいろんな薬湯があってうれしい。
そして私は初体験の垢擦り。母と妹は実家の近所の大型銭湯で何度かやってもらったそう。どちらかというと肌の弱い妹は本場ではかなりごしごしされるのではないかと怯えていた。
垢擦りの部屋に行くと黒いブラジャーとホットパンツの力強そうなおばさんが待ち構えている。
「ウツブセニナッテ~」といわれ、お願いしますと台の上に寝転ぶ。
痛いのではないかと思っていたが案外平気で、ぼろぼろと古い表皮が落ちていく感じはなかなか気持ちのよいものだった。
それにしても蒸し暑い浴室で次から次にやってくる客を擦り続けるこの仕事は相当な体力を要すると思われる。赤いパワフルな韓国の食事とおばさんたちが結びついた。
摩擦したあとはオイルで軽くマッサージされ、顔は擦りおろした胡瓜でパックされ、シャンプーもしてもらって基本コース終了。全行程1時間30分程度。妹も肌は平気だったらしい。
外は本降りの雨。ホテルまでワゴン車で送ってくれる。

ホテルの向かいにはファミリーマートがあった。
見慣れない品揃えの中から瓶のあずき豆乳というのを買った。母はバナナジュース、妹はカフェモカ。
カフェモカには妙な風味があった。チョコレートの油脂分が怪しい感じがする。

疲れて横になるとすぐに寝てしまった。

韓国旅行機 入

2009年07月13日 | Weblog
昨夜、塗ってもすぐに流れてしまう口内炎の薬をしつこく塗っては治ることを念じていた。
ほとんど眠れないまま朝になり、母と妹も起きてきた。
始発で京都駅へ。
八条口のバス乗り場がわからず朝から走り、出発ギリギリでバスに滑り込む。
1時間半くらいで関空に着く。
いろいろ手続きを済ませて免税店の香水を嗅いだりしながらしばらく過ごす。

搭乗、離陸。
飛行機が滑走路に入って本気の助走から機体を地面から持ち上げる、この一連の流れに加担しているように感じ、離陸の瞬間座席を持ち上げようとしてしまう。

金浦空港に着くとまだ昼前。
大阪は良い天気だったがソウルは曇り。
出口で旅行会社の現地スタッフの人が待っていた。ホテルのチェックインまで案内してくれる。
我々の他には彦根から来たという中年夫婦が1組。
車に乗り移動。途中免税店に寄ることになっていて、そこで1時間お買い物。免税店で買うものは特になかろうとハイブランドの売り場を無目的にうろついていると、ヴィヴィアンのコーナーにたどり着いた。
そこで見つけた金色の靴。足首まで3本ストラップが付いている。ゴム製なので案外手が届くかも知れないと値札を見る。
約8000yen。
ワンサイズしか置いてなかったが履いてみるとぴったり。
いきなり買ってしまう。

その後も化粧品など見ながら歩いていると、どのコーナーの店員も流暢な日本語で商品をすすめてくる。
いろんなBBクリームが並んでいる。「スキン・フード」いうところの商品は容器やラベルがかわいい。値段も安い。
韓国では買い物をすると、おまけや試供品をやたらとたくさんくれるらしい。
思ったより免税店での1時間は早かった。
また車に乗りホテルへ。車中、30代くらいで恰幅の良い女性の現地スタッフは2泊3日の間にどこに行き何をしたいかと聞く。
我々の滞在するホテルがあるのはミョンドンという繁華街の近くなのだが、そこからそう遠くないところで、市場が軒を連ねる南大門や朝の5時まで営業している巨大ファッションビルがある東大門などにも行ってみたい、あと世界遺産のチャンドックン、ピマッコルという通りに行ってみたい、エステ、焼肉、サムゲタンと言う。
街の規模と距離感がよくわかってない韓国初心者の我々の曖昧な計画は彼女のアドバイスによってどんどん修正されていった。
同乗していた彦根の夫婦は2度目だったらしい。この人たちは品のない関西弁で品のない会話をするので嫌だと思っていたが、別のホテルで帰国も違う日なのでもう会うこともないだろう。

アドバイスによって得た知識
・服や靴を買うならミョンドンになんでもある
・東大門は広いので無目的に行くと疲労し時間をロスする
・ピマッコルに何しにいくのか、飲み屋しかないとこだ
・サムゲタンは丸ごとの鳥の地肌が丸見えで気持ち悪い

2日目の午前中に垢擦りエステを予約していた。しかし日本でネット予約した垢擦りエステの店はいまいちらしく、彼女も良く行くというちゃんとしたところを予約してくれたり、いろいろと丁寧に教えてくれた。
先に彦根の夫婦が降り、その後我々の宿泊先へ。
ビジネスホテルくらいの質素な雰囲気だがそれなりに清潔な部屋だった。
ホテルからミョンドンの中心部への道を教えてもらい、初心者3人で地図をひっくり返しながら街を歩く。
車道が広く横断歩道がない。大きな交差点には地下道があり、道を渡る時にはどうしても階段を上り下りしなければならない。

いくつかの目印なる大きな建物のひとつ、ロッテ百貨店にたどり着いた。ここにも免税店があり覗いてみるとカンペールが入っていた。妹はサンダルを買った。免税とセールで30%オフ。日本で買うよりずいぶん安い。私もちょっとほしいサンダルがあったが、さっきのヴィヴィアンのこともあり、ほとんどの予算を使い果たすことになるので諦めた。

その後タクシーの乗り、李王朝時代の王宮、世界遺産のチャンドックンに向かう。
敷地内には目的別にいくつもの宮殿がある。
天井や壁面には色鮮やかに装飾されていて、室内は白い壁ですっきりとした造りになっていて過ごしやすそうだった。
観光客それほど多くなく、広大な敷地内に入って奥に進むと誰もいない場所もあるので、街の喧噪からも切り離されてタイムスリップしたような気持ちになるが、ふりかえると容赦なく高層ビルがそびえ立っていて、その混雑具合が韓国という感じがした。

チャンドックンを出てまたタクシーに乗り、ミョンドンに戻って繁華街の中を散策。
日本でも名前を聞く韓国コスメのショップがあちこちにある。どこの店も若い売り子の女の子たちが「ミテ!ミテ!」「ムリョー!ムリョー!」と日本人と見れば買い物かごを持たせようとする。
韓国の若者も多いのだが、衣料品、化粧品、飲食店にしても日本人観光客をターゲットにして街が出来ているかのようで、心から私は今カモなのだと思った。
ミョンドンの繁華街は京都でいうと新京極のようなところだが、もっと店が多く雑多な雰囲気で、どの店にしても品数が多く圧倒されるようだった。

この日の夕食は冷麺にしようということになり、ガイドブックに載っていた店に行ってみた。
焼き肉屋で出てくるようなスープに浸かった冷麺と、汁気が少なく唐辛子で和えた魚(エイだったらしい)がのっているもの、ニラなどの入った大きな蒸し餃子を注文する。
しばらくして銀の器が運ばれて来た。真ん中に渦をまくように上品に盛りつけられている麺を店員の女性がハサミで食べやすい長さに切ってくれた。素麺くらいの細さのこしのある麺はよく冷えていてとてもおいしい。口の中が痛いことはもう無視して唐辛子味噌をいっぱい入れた。