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流出雑記 

2月8日

2009年02月08日 | Weblog
3時就寝11時半起床

パジャマ洗濯
  
この頃空いてる日はカメラを持って出掛ける日々。
ロウ梅があちこちで黄色い。庭があったら植えたいと思うとてもいいにおい。

今日はあまりシャッターを切れず、ふらっと恵文社に行く。
日曜なので混んでいる。

武田百合子の日記が読みたくなり、『犬が星見た』か『日々雑記』か迷う。
書かれた順序で言うと『犬が星見た』が先だが『日々雑記』の最初のページに一言、いなくなった人たちへ とあったのを見て『富士日記』の下巻で武田泰淳が亡くなったところを思い出し、その後の日々が気になってこっちにする。
武田泰淳の『富士』は先日読み終えた。感想を書こうとしたがまとまらず。
『富士』の中に描かれる冒頭と巻末の風景は、武田家の山荘の風景だと『富士日記』を読んだ後なので分かる。
回想として語られる主人公の精神科医の物語はフィクションだが、始まりと終わりに山荘での武田泰淳の当時の生活そのものと思われる状況で主人公は暮らしている。傍らには武田百合子を思わせられる妻がいて、実際に武田家で飼っていた犬と同じ名前の犬が出て来たり、その犬が檻に首を挟んで死んでしまうという『富士日記』に記されていたことが描かれている。
小説と日記が重なって虚構と現実の間がぐらぐらして、それがこの2冊をより魅力的にした。

恵文社には猫の本ゾーンがある。
内田百間の『ノラや』が気になった。
武田夫妻のひとり娘、武田花は写真家で猫ばっかりの写真集を出している。
 
その後、伊予柑と小松菜とヨーグルトなど買って帰る。

写真は数日前に買った木蓮。
嗅ぎたいのに木の高い所に咲くのでいつも悔しかったがたまたま花屋で見つけた。
華道の心得はないので適当。
路地の木蓮はまだ蕾だが、部屋の中の枝は3つ花が開きはじめた。
小梅も嗅ぐ。
やさしいけど凛としたほのかな香り。