山茶花sazanka を 訪ねし人の 香りして
馬糞 Bafun
姫君のように美しい山茶花sazanka が咲いていた。
西洋のバラよりも美しいと思う。
主はどうしたのか、廃屋の庭にも、見事な山茶花の一
木が花をいっぱいに咲かせていた。
虫たちも知らない冬の花であることよ。
さざんかの 白雪姫を めでてゆき
馬糞 Bafun
冬といえど 山茶花さざんか 咲いており
馬糞 Bafun
冬に咲く花がある。
人生の冬を嘆くことなかれ。
人生の冬だからこそ咲かせる見事な花がある。
山茶花を見ていると、
人生の冬も捨てたもののじゃあないと思う。
あえて冬山に登る人もいる。
それが人生の美意識というものだ。
また、不況の波が襲っているが、
危なくなったら、荷物を捨てよ、会社を捨てよ。
命を先に捨てては山茶花を知らない虫と同じだ。
知らない世界をのぞいてみようではないか。
きっと、人生の冬に魅せられるに違いないのだ。
人生の冬に吹かれていても、天衣を重ねて咲く花があ
る。
梅士 Baishi