山藤や 芦屋の磯に 茶釜寂び
馬糞 Bafun
玄界灘に歴史を漬け込んでいる芦屋は、水軍の歴史を
浜の錆に残しているが、風流の湯を沸かす茶釜の名産地
でもある。
万葉の香りと茶釜の風景は、さすが九州やまとの国な
らではの趣であると悦に入る。
その芦屋の海に垂直に足を入れた岩山には、海を見下
ろしながら、山藤が紫の滝をなしていた。
藤袴というが、なるほど、紫の濃淡はいかにも日本的
であると感心した。
実に実に、やまとの国は懐深く、美しい。
それにしては、現代日本人の精神性の貧しさよ!
貧しささえも風流に楽しめたものを。
あれをくれ、これをくれ。
不満足は国が悪いからだ、政治が悪いからだ・・・
カラスのようにごみをあさる、「反日・残留日本人」
の闇。
そうかとおもうと、心が病んだ自縄自縛の日本人・・・
風流じゃぁないねぇ~。
【諸行風流の悟り】
風流というのはいいもんじゃぁないですか。
風流に笑ってあの世に帰りたいもんです。
そしたら、死ぬまで風流に生きられる。
逆境も風流、
悪戦苦闘も風流、
寂びてゆき、老いてゆくのも風流。
「諸行風流」というのは、
日本的な悟りではないでしょうかね。
Bafun