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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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スケールメリットの利益は何処へ…北斗市

2008年06月30日 22時24分43秒 | Weblog
メーカーから出荷される時の元原価を聞いたら誰もが驚く事でしょう。大量生産、大量消費を行なう生活物資の場合、これはある程度、致し方の事情があります。
次々に開発される商品を購買者に告知するには、膨大な広告宣伝費や営業費が伴い、商品搬送、店舗設備などの流通経路での費用も相当な費用になります。

一般の住宅について考えてみますと、年間に数棟しか受注しない零細な工務店が仕入れる、建材、部材、備品の価格と、大手ハウスメーカーの仕入れ価格では相当な違いがあります。
製造原価は同じでも大量供給すると、梱包、搬送費用などが大幅に削減出来るからです。
この削減された費用の事をスケール・メリットと言っています。

メリットとは利益と言う意味も包含していますが、住宅産業における、このスケール・メリット(利益)は誰が得ているのでしょう。場合によっては販売代理店のルートが割愛される場合があります。物流も大手運送業者に一本化され、地域の経済環境にも多大な影響を与えています。

大量供給で得た利益が誰の懐に入ったのかを追跡を…
メーカーでもない、販売代理店でもない、そしてサブユーザーもエンドユーザーも安い価格で購入している訳でもありません。
かと言って大手ハウスメーカーが膨大な利益を貪っているようでもありません。
するとこの利益は何処へ…

住宅を大量に売るためには、数年で建替える高額な住宅展示場を建築し、膨大な広告費をかけて集客し、多くの営業マンを雇用して受注活動をしなければなりません。
つまりスケール・メリットの多くが建主さんとハウスメーカーが受注契約するまでの期間に掛かる営業費となっておりました。この営業費は建主さんが支払っているのですよ…

私達、地域の工務店の殆どは、年間の受注数も少ないので、建材、部材、備品の購入費用にスケールメリットを得る事が出来ず、通常価格で購入せざるをえません。しかし、多額な営業費を費やしておりません。隣近所の口コミ営業が基本となっているからです。
したがって高い購入費が、建築受注価格に転嫁される事も殆どありません。

営業費用に莫大な費用を費やしても年間着工数は代わりません。
私達のような地域の小さな工務店が営業費を費やせず、関わる方々に利益還元をしながら家づくりを行なっても年間着工数は変わらないのです。
建主さんの賢明な選択を促したものです…

今日は二年半ぶりに携帯を取り替えましたが、二年半前と変わら笑顔のドコモショップの東さん(写真)です。携帯のスケールメリットとは…
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