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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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手づくりの風合いが貴重になる…南相馬市~仙台市~東京~函館~北斗市

2008年06月05日 20時10分59秒 | Weblog
木材を仕上げるには、先ず荒カンナで表面を滑らかに、仕上げカンナで木艶を出します。
ところが一瞬のうちに木板を仕上げてしまう超カンナと言う素晴らしい機械があります。
また、プレカットと言う機械は、大工さんが何回も面を返しながら墨付けを行い、ノコやノミで切り込みをする、気の遠くなるような時間を掛けて行う仕事を、コンピューターで一瞬のうちに仕上げてしまいます。

このような機械が造り出す製品の品質は画一され、正確で間違いがありません。
合理性や能率性、正確性と出来上がり後のトラブルなどを考慮すると、間違いの無い機械仕事が有効になのです。昨今の家づくりの多くがこのような機械で正確に、そして効率よく手早く作られるようになりました。これが時代の流れなのでしょうか。

その一方で木材の目を読み取れず、その材料の善し悪しすら解らない人でも簡単に家が出来てしまう時代になっています。ただ住むだけの家ならそれでも構わないのでしょう。
このような機械が行なう家づくりには風合いを見て取る事が難しくなります。
あっと言う間に家が出来て、あっと言う間に粗大ゴミになっているのでは…

機械による家づくりには、造り手側や住み手側の思いや思想が、そして魂が込められ難いような気がしてなりません。昔の茅葺屋根の家は200年もの寿命を誇ったのですが、着工から竣工まで2年も掛かるのが普通だったと言います。竣工してからは、棟梁と建主との共同で少しずつ手を加え、住み手側の生活にフィットした家へと仕上げて行きました。
このように家の歴史は人の歴史であるとするならば、現在のような30年寿命の家など存在し得ないのです。

昨日は、いわき市の鈴蔵工務店さんを訪ねましたが、手づくりを求める建主さんとその匠の技に拘る棟梁社長がおりました。今日は南相馬市の㈲山田建業さんを訪問しましたが、山田社長も数を求めない手数を掛ける家づくりを実践しておりました。写真は山田建業、社長の山田義夫さん、奥さんの孝子さんです。山田さんの奥さんは、設計時点から見事な手書きパースで、出来あがる家を表現し、提案しておりました。

図面やパースも昨今ではCAD作成が多いのですが、つくる家に魂を込めるには、設計段階から鉛筆の芯に思いを込めて書く事なのでしょう。南相馬市エリアでの家づくりは、是非、山田建業さんに…今日は福島県浜通りから仙台に出て新幹線で東京に戻り、先ほどのフライトで北斗市の本社に帰社しました。大雨の東京でしたが、明日はあの雨が北海道にも…
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