毎朝更新の携帯ブログ

全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
福地脩悦の毎日更新の携帯ブログです。

湿度「%」とは何の割合か…東京

2006年02月16日 20時29分54秒 | Weblog
写真は今日の午後、当社の東京事務所で日本住宅新聞の企画室次長の茂泉さんと…

熊本から東京に移動しましたが東京も雨模様の天候でした。
気温5度、湿度80%なのでとても暖かく感じます。

東京事務所で茂泉さんと意見交換を行いましたが、さすが新聞社の切れ者記者だけあって、業界の様々な情報に精通しており、有意義な意見交換が出来ました。

昨日の講演で「熱とは何か?」と、湿度の「%」は何に対する割合なのかを解説しました。
今日の東京は湿度80%です。いつも使っている、この湿度「%」とは、湿気が何かの割合なのかを明確に知りながら話している人は少ないのでないでしょうか。

例えば気温20度、湿度50%の室内で、日差しがあって室温が上昇し気温40度になると湿度は25%くらいまでに下がります。
つまり、気温は水蒸気を抱える器なのです。この気温と言う器が大きくなるので、抱えている湿気の量が変らなくても、割合が少なくなるため湿度の割合が小さくなります。
気温が上がれば湿度は下がり、気温が下がれば湿度が上がるのが自然の成り行きです。

空気中に含まれる水蒸気の量を「絶対湿度」と言いますが、我々が普段使っている「%」の湿度とは、性格には「相対湿度」と言っています。その湿度「%」を聞いた時に必ず、その時の気温を確認しなけばなりません。
北海道の真冬は連日のように湿度が80%以上になりますが、それは氷点下になり、気温と言う器が小さいために、水蒸気の割合が大きくなっているからです。
日本の本州の夏は、気温が上がって湿度も上がり、冬は、気温が下がって湿度も下がると言う、自然のセオリーと異なる異常気候と言えます。

ちなみに人の身体に快適な気温20度の湿度50%の時の絶対湿度は、約7g/立方メートルです。専門家の多くがこの絶対湿度で湿気の確認を致します。
真冬の東京は絶対湿度が2g程度となりますが、これは北海道とさほど変りません。しかし人間の身体や湿気センサーは「絶対湿度」でなく「相対湿度」で湿気をサーチします。

熊本では大雨の降り続く日々を過ごし、東京でも追いかけるように雨が降り出し、好天で低温の北海道に戻りましたが、おかげで風邪がほぼ全快したようです。
私にとっては絶妙なタイミングでの本州出張先での雨模様でした。

今日は熊本で朝食、昼、東京で昼食、夜は北海道の自宅で晩の食事が出来そうです…
ファースの家

熱とは何か…熊本市

2006年02月15日 22時40分02秒 | Weblog
写真は九州電力熊本支店と立山アルミの方々と講演後の懇談会の席です。
左奥から九電の田畑グループ長さん、当社の扇常務、松永グループ副長さんと、同じくグループで司会を務めてくれた上村さんです。
右は私の隣が立山アルミの名(迷?)物部長の西中さんと熊本営業所長の恩田さんです。

今日は九州でもこの時期に珍しいそうですが、昨日に続いて終日、雨が降り続きました。
気温は16度ですが湿度が75%を超えて暑苦しい一日となりました。
今日は九州電力熊本支店さん主催により「楽しい工務店経営」のテーマで2時間半の講演を行いました。
熊本県各地から工務店経営者の方にお集まりを戴きましたが、熊本県の県民性なのでしょうか、最後まで熱心にメモをとって勉強する姿に感心しました。

講話の中で「熱と何か?」と言う課題を解説いたしましたが、ブログ愛読者の方々にも簡単に説明いたします。
断熱とは外気の熱を遮断する事ですが、外気の熱とは普段、外気温の事しか注目しません。
外気が0度で室内を20度にした時、20度の熱を遮断したと言う事です。
しかし、熱とはこの空気の気温だけでなく、温度計に表示されない湿気の持つ熱の「潜熱」が大量に含まれています。
例えば気温30度、湿度80%の空気から湿度70%を取り去り10%まで湿度を下げますと、気温は一気に30度から60度まで上昇します。湿気に含まれた「潜熱」が表面に出てくるからです。これは計算や湿り気空気線図などでも証明出来ます。
つまり、70%の湿度は気温30度に相当する熱を抱え込んでいる事になります。

したがって湿気の多い夏と乾燥する冬を持つ日本国内で本当の断熱を行うと言う事は、外気温の遮断に加えて、湿気の遮断も同時に行わなければなりません。
このような「湿度管理」の行えるような家を作った場合、必然的に燃焼ガスを発生しないオール電化仕様の住宅になりざるを得なくなります。
ファースの家が「100%でんか・ファースの家」を謳っているのは、国内で始めのオール電化専用システムだからです。

講演会場は気温のわりに湿度が高いため、とても蒸し暑く感じました。
風邪を治すに絶好の環境で、二時間半、久々に汗をかいての講演でしたが、熊本の工務店経営者の方々の真剣さに爽快さを覚えます。
講演を企画運営して戴きました方々に感謝!感謝です。
どうやら風邪の回復にもつながりそうです。
今夜はこれから4通の相談メールに回答します。
明日は東京に移動して仕事をこなし、夜に北海道の本社に戻ります。
ファースの家


輻射熱とは…東京

2006年02月14日 20時23分44秒 | Weblog
写真は熊本への飛行機乗換えで立ち寄った羽田空港のビジネスラウンジで同じようなビジネスマンがパソコンに向かっていました。
左側が滑走路に面したサテライトです。

今朝の体温は36.2度で平温に戻りました。
風邪は気力で治せる事が立証できたようです…社員への皮肉のような言葉かな…

真冬の北海道は、雨の後に「雨返し」と言って猛吹雪がやってきます。
今日も大荒れの空模様で、天候調査の相次ぐ北海道便フライトで、羽田空港乗換えで九州の熊本にやって来ました。

羽田空港のラウンジで1時間ばかり仕事して来ましたが、飛行機から降りてボーゲンブリッジに入った瞬間に暖かさの違いを実感しました。ボーゲンブリッジの床、壁、天井の温度と気温が同じだからです。
一昨日、輻射熱暖房のゲストハウスで輻射熱による冷暖房は快適さが異なるのだと記述しました。
今日は何故、輻射熱冷暖房が快適なのかを知って戴きます。
無風状態での自然の寒さや暖かさは、湿度以外、ほとんどが輻射熱(熱波長)によって感じると言ってもよいと思われます。
太陽日射熱もその熱で照り返す熱も輻射熱です。
また、風のない寒気のほとんどが輻射熱(冷気も熱です)と言えるでしょう。

つまり暖房、冷房とは、寒い、暑い時の自然空間の中に人工的につくり出した、人にとって都合の良い快適な温度空間なのです。
人が暮らすのに快適な暖房気温とは20度前後、冷房気温とは26度前後(湿度は双方50%前後)と言われます。このような温度環境にするために無理やり冷たい空気や暑い空気を暖めたり冷やしたりして、暖房や冷房を行っています。
氷点下や35度もの外気の中で居住空間を機械的に床、壁、天井と室内気温を同じにし、更に一定湿度に維持すると言う事は優れた気密性能と断熱性能が求められます。
家の性能が伴わない場合、おのずと対流の冷暖房となりざるを得ません。

私達が一番快適なのは、春の季節だったり、秋の季節だったりと暖房も冷房も必要としない時期が誰にも快適さを与えます。暖房も冷房も必要なく、つまり、自然が一番善いのでしょう。この熊本のホテルに着いて部屋の温度を早速計測しました。
室温23.4度 床23.1度 壁23.2度 天井23.6度とほぼ同じ温度でした。
勿論、暖房も冷房もしておりませんので自然の温度なのです。

外は激しい雨が降っており湿度も上がっており、風邪の治療には絶好の場所です。
熊本から帰社するまでに風邪が治りそう…
ファースの家

エコキュートについて…北斗市本社

2006年02月13日 17時49分35秒 | Weblog
写真は当社の応接室で北海道電力本社のエネルギー管理士の森下氏と同じく函館支店グループリーダーの明石氏です。
写真の私は紳士の両氏と異なり、かなりドスが効いていますね。
いつも穏やかなのですが…それも本性が見えたかな…

エコキュートは本州ではかなりなじみになったヒートポンプ方式の温水器です。
寒冷地ではまだまだ普及していないのですが、外気から熱を汲み上げる時の効率がどうしても本州と比べると劣るからだと思われます。
しかし、寒冷地でも使用できる、かなり効率の高いエコキュートが出来上がり、北海道電力の方々がその説明に訪問して下さいました。
エコキュートとは冷媒ガスをフロンに替わってCO2を使用し、100気圧まで圧力を持ち上げて一気に90度のお湯をつくる温水器です。
エネルギー消費効率(COP)と言って、使用した電力の何倍の熱を汲み上げるかが大きな要素となります。寒冷地ではその効率が低かったので、イニシャルコストをランニングコストで賄えるのが難しい状況にありました。
新時代のエコキュートは、北海道のような寒冷地でも充分にランニングコストでもとが取れるような温水器です。
先日、紹介したハイブリットエアコンとは・・・冷媒加熱式エアコンと合わせて、寒冷地では難しいとされたヒートポンプ方式の暖房や給湯が可能となって参りました。
COPが3とか4、5、6、と言ったような高効率のヒートポンプが開発され発売されるようになりました。
ちなみCOP3とは、使用した電気消費の3倍の熱を取り出して暖房や給湯に使用出来と言う事です。
エコキュートは寒冷地でもCOP3(温暖地ではさらに高くなります)くらいですから、これを深夜電力(ここではkw当たり6円で計算しますが、深夜電力料金は各電力会社ごとに異なり、昼間の電気料金で調整してほぼ同額になるようになっています)で稼動させますと2円くらいで使用出来る事になります。
ヒートポンプでの給湯や暖房は、単に経済性だけでなくCO2削減にも大きく貢献する事になりますので、次世代に相応しい給湯器です。

今日のここ北斗市は、連日の猛吹雪とうって変ってかなり強い雨が降っています。
悪天候の中を訪れてくれた北海道電力の明石さんと森下さんに感謝!感謝!

さて執務室に戻ったら深刻な相談メールが届いておりました。
今日は病院に行かず、相談メールの回答作業を行います。
風邪は気力でも治るのかもね。
明日は九州で移動ですがリスキーな人体実験を…
ファースの家

輻射熱暖房のゲストハウス・・・大沼国定公園

2006年02月13日 11時07分02秒 | Weblog
写真は大沼のゲストハウスの玄関前で山形県米沢市のお客様です・・・
ゲストハウスは館内を年通じて50%前後の湿度にキープし、館内全体が輻射熱で暖房するようになっています。
輻射熱とは熱波長(遠赤外線と同種)の事ですが、太陽の熱と同種のもので、身体や物体に当たってから熱に変わります。
一般の家は対流暖房と言って、空気を暖めて暖めた空気を身体に当てますが、暖かい空気の当たった所と当たらない所に大きな温度差が出来てしまい、決して快適な暖房と言えないのです。
輻射熱暖房(輻射冷房も出来ます)は室温と床、壁、天井の温度が限りなく同じになる事でこの面から放散される輻射熱で、住む人の身体全身を同じ温度で包み込みます。
ファースの家は窓から入った日射熱、エアコン、蓄熱暖房機などの熱を構造体に吸収し、空気循環によって家全体に蓄熱させ輻射熱暖房を行っております。
身体が芯から温まるので温泉効果が伴って全身がポカポカとなり、寒い外に出てもブルブルっとした寒さを感じません。
ファースの家はすべてがこのような輻射熱による暖房と冷房が出来るようになっております。これは口で言っても中々理解し難いと思いますが、宿泊して始めてその違いが実感出来るのです。
米沢市のお客さまも一晩過ごして温熱環境の違いに感動しておりました。
是非、宿泊体験を・・・

土曜日、日曜日と連日の寒波でしたがゲストハウスの案内は当社の村上が行いました。
当の私は土曜日に会社の研究開発室で風邪をひいたらしく、38.6度の高熱で外出禁止・・・
更新も月曜朝の嵐ような雑務の終わったこの時間になりました。
今日も予定がいっぱいで病院に行く時間が取れない・・・
ファースの家

瑕疵担保責任とは・・・北斗市

2006年02月11日 13時41分23秒 | Weblog
写真は祭日、閑散とした研究開発室で村上主事と・・・
昨日の暖かい東京から一転し、今日は吹雪の中を除雪機で雪かきに奮闘する午前でした。
本社の研究開発室はいつも誰かが出社していますが、今日も村上主事がせっせとデータ分析の仕事をしておりました。
午後には村上が、山形県から大沼国定公園にある天然温泉付きゲストハウスを宿泊体験に訪れるお客様を案内するとの事です。
ゲストハウスの様子は明日の更新で紹介出来ると思います。
私は今日、これから昨日、東京ビッグサイトの設備展で見つけた素材汎用の企画を練る事にします。

今日、ユーザーさんからの質問で「基礎コンクリートにヒビが入ったのですが、施工工務店に瑕疵担保責任を負わせられるのか」と言うのがありました。
例の構造計算偽装事件の報道の中で、瑕疵担保責任と言う言葉がよく使われます。
瑕疵担保責任と言う法律は「雨漏り対応と構造体に対し、竣工時まで瑕疵があった場合、販売者は10年間、その責任を全うする事を義務化する」と言うものです。
平成12年4月以降に新築(竣工)された住宅に適用されます。

施工の拙さが原因で雨漏りを起こした場合、施工者が責任をとる事を法律で義務づけられました。しかし、同じ雨漏りでも、竣工後、紫外線劣化などでコーキングや防水層が切れての雨漏りは、竣工時までの瑕疵でないので、その対象になりません。
構造計算偽装事件では、まさに竣工時までの瑕疵(欠陥と言う意味でとらえても善いでしょう)である事は明確で、販売者側の責任が明確です。

コンクリート基礎のヒビの場合、収縮クラックと言ってコンクリートが凝固する際に細かいヘアークラックと呼ばれる亀裂は、構造上、全く問題がないため瑕疵担保責任の対象となりません。しかし、コンクリート基礎の場合、竣工後において地震や振動で亀裂が生じた場合、瑕疵担保責任の対象になる場合があります。
構造クラック(0.3ミリ以上が目安)と言って、どう見ても収縮クラック(0.3ミリ以下が目安)と異なる場合です。しかし、このあたりの判断基準が難しいところで、度々紛争になる場合があります。
ともかくこのような法律の裏付けがあるので、施工者に対してしっかりとした対応を求める事が出来ます。

最低限、建築基準法に沿って住宅が出来上がりますと構造体の安全に関しては「1.0」の安全基準が法的に担保されます。
担保されると言う事は、販売者や施工者に対して賠償責任を負わせられる事が出来ると言う事です。
「1.0」と言う基準がどのような安全度合いかと言うと、数百年に一度の大震災(震度7)の激震で、人災の及ぶような被害の出ない強度です。
我々のような一般の建築業者は、施工中の施工ロスなども考慮して「1.3」以上を目安に設計して施工するのが常識とされています。

構造計算偽造など「全くの気違い沙汰」としか言えません。
我々工務店は建築に関わるコスト削減に極力努力する事を惜しんではなりません。しかし、住む人不在の利益追求は、自分達にも大きな災難が降りかかってくると言う事です。
低価格は大きなリスクが伴っている事も充分に考慮しなければなりません。

窓の外は横殴りの吹雪が今も続いております。
また雪かきが必要かな・・・
ファースの家

ハイブリットエアコンとは・・・東京

2006年02月10日 20時26分00秒 | Weblog
写真は東京ビッグサイトで右が当社研究開発室の岩山主任、左が松下電器エアコン事業部のエアコン開発の大先生、田口章氏です。
東京ビッグサイトで開催されている空調設備展で、田口さんと意見交換を行い、次世代型エアコンで松下電器が開発したハイブリット式(冷媒と電気ヒータの組み合わせ)エアコンの説明を受けました。

エアコン暖房は、室外機より冷媒ガスが外気温より10℃以上低くなって外気の熱を汲み上げます。このため外気温が7℃以下になりますと次第に室外機の熱交換部分に霜が付き易くなり、効率が次第に低下して参ります。
更に気温が下がると室外機の霜が厚くなり、外気から熱を吸収する事が出来なくなってしまい、機械は自動的に暖房を冷房に切り替えて、せっかく暖めた室内の熱で室外機に付いた霜を溶かすようになっております。
寒くて暖房しているのにも関わらず、寒くなればなるほど冷房して霜を取る訳ですから、エアコン暖房は暖かくないと言われるのです。
この霜取りを極力しないようにして恒常的に暖房の出来る仕組みが、この冷媒加熱方式のエアコンです。電気ヒーターを使用するので電気代が高くなりそうですが、元々、霜取りモードが働くような環境になれば、従来のエアコンでもとても不経済稼動となるだけでなく、エアコン装置や住む人に大きなストレスを与えます。
このヒーター使用を加味して効率を試算しても従来のものと電気使用量はさほど違いがありません。

寒冷地向けに開発されたと思われますが、温暖地でも不可欠なエアコンとなりそうです。
一般の方々がエアコンのメカニズムを知れば知るほど、このような仕組みのエアコンが注目される事になるでしょう。
深夜電力を活用した蓄熱暖房機で、室内のベース温度を15℃くらいまでキープしておきますと電気料金がいっきに安価になり、更にとてもクオリティーの高い暖房が出来ます。
寒い冬を賢く過ごすための知恵です。
イニシャルコストは電気の使用量で回収が可能ですから快適に冬を過ごせるだけ得になります。

ビッグサイトから羽田空港のビジネスラウンジに移動して仕事をこなして来ました。
このラウンジは、スタッフの笑顔がとても気持ちが良いのです・・・
ファースの家

乾燥の寒さは・・・宇都宮

2006年02月09日 19時31分08秒 | Weblog
写真はピンボケでごめんなさい。
右が「栃木ファースの会」ハッピーハウジング社長の徳澄社長、中が施工工務店オースタム専務の鈴木さんと私です。
鈴木専務はピンボケでなくとも美人ですよ。
異常な寒さの中での施工指導でしたが、施工が立派なので、あまり指導する事はありませんでした。
その後、東京電力栃木支店を訪問して、多くの方々と意見交換を行いました。
電化率の低い東京電力の方々のシステム電化に取り組む姿勢がとても真剣でした。

今日の関東は気温7℃、湿度20%とカラカラ乾燥状態で人間の身体からドンドン、水蒸気と一緒に体温を奪います。異常な寒さの要因です。
ちなみに今日の北海道は気温0度、湿度65%で暖かいくらいです。
本州は北海道より風邪をひきやすいのです。
本州の方々は室内の湿度をあげて休んだほうが良いですよ・・・
ファースの家

乾燥時期の過ごし方・・・東京ー栃木

2006年02月08日 19時24分38秒 | Weblog
写真は東京事務所の藤原所長たちと・・・
北海道から春の陽気の東京へ移動して、風邪の菌の充満した東京事務所で打ち合わせを行い、夜に宇都宮のホテルに移動しました。
夜になると乾燥度合いの激しい関東も北海道と異なる寒さを感じます。
東京事務所で風邪を移されなかったな・・・
明日から宇都宮市内の工事現場などを訪問です。
窓の結露がひどいと、関西からユーザーさんからの質問に、室内で発生させる湿気(生活発生水と言う)の量を少なくするための注意事項を返信してあげました。
アルミサッシの窓の結露を防ぐには、室内で水蒸気が出ないような生活の仕方を工夫するのが、直ぐ出来る解決法です。
ファースの家

発泡断熱材の色々・・・北斗市本社

2006年02月07日 18時11分10秒 | Weblog
写真は右の奥から日清紡の牧尾課長、岡本担当、左手前が当社専務と私です。
氷点下で吹雪模様の北斗市本社に、気温10℃の東京から日清紡績㈱本社の方々が訪問されました。
函館空港からの途中で函館市内の有名鮨店である大田寿司で昼食をとり、本社で2時間ほど意見交換などの懇談を行い、日帰り日程のため夕方のフライトで慌しく帰って行きました。
日清紡はファースの家の専用断熱を製造するメーカーですが、断熱材のラインナップの説明と展開方法の打ち合わせ、更に地震の際に家具や電化機器の転倒防止グッズでウレタン粘着材の「エアライトジェル」の商品説明でした。
「エアライトジェル」は、ヨーカドーなどでも既に販売してますが、家具や機器の底に粘着させて柔らかく密着させる面白いグッズです。
花瓶やスタンド、テレビなどを粘着させるとても便利です。
岡本さんは始めての北海道訪問との事ですが、吹雪の北国よりも「鮨の美味しさ」に感動したようです。

日清紡が製造している発泡断熱材にも色々な種類があります。
他のメーカーが製造しているため遅れをとらないように開発合戦が繰り広げられています。
100倍発泡の断熱材でファースの家に使用しているエアライトの40%も安価に施工出来るものも存在します。
つまり、膨らし粉をたくさん入れて膨らませ、スポンジのようなフワフワ状態の樹脂断熱材です。それでもグラスウールよりはるかに断熱性能が向上します。
しかし、ファースの家のような安全性、高耐久性、省エネ性など性能を考慮したらファース専用のエアライトに勝るものがありません。
発泡断熱材が60%も高くなったとしても、全体の工事費の数%にしか及びません。
生涯の住宅とするお住まいになる建主さんの立場になったら迷わずファースの家を薦めましょう。費用対効果以上の貢献を致します。

夜になって吹雪もおさまり、函館山の頂上の灯りが輝きだしました。
さて、これからメールで寄せられた住宅相談の回答を行います。
ファースの家

ユーザーの質問回答(木造の家って)…北斗市本社

2006年02月06日 13時21分35秒 | Weblog
今までに実際に届いた興味深い質問とその回答です。
慣れないブログの仕方を習得するため、あえて難しい質問回答集からアップ致しました。
参考になる質問がたくさんありますので、随時、紹介して参ります。
現在、外の気温は氷点下2度です。
さっき一瞬ですが函館山が姿を見せました。
しかし、既に直ぐに白い影の向こうに隠れてしまいました。
今日は外へ出れば遭難しそうです。


【質問】
「木造住宅の疑問」
質問者 TMさん 会社員・40歳・男

 過去の投稿のアドバイスに、こう書いている事への疑問が有ります。「木材は生き物」と言っておられた方が居ますが、確かに私もそう思っておりますが、ここで幾つかの疑問を感じます。
1.昨今、断熱性能や気密性能を過剰にする事で、木材が数十年も呼吸出来るものなのか。(動物なら無理)
2.木材の人工乾燥は数日で無理やり機械的に乾燥させた物で有り、数年かけ自然乾燥させてから加工した物と、違い弊害は無いか。?? (私の見た限りでは、水分の吸収が人工乾燥の方が若干多い様に感じる)
3.木材の含水率は限りなく0%に近ければよいのでしょう。?? (0%に近ければ軽くて硬くは成るが、しなりが無くなり耐震面ではどうなのか疑問) 
4.高断熱高気密では、湿度の管理が非常に難しく、人体への影響はどうなのか。??
(寒冷地では、特に冬の外気温度と室内温度の差が30~35度位有るのが普通で、風邪を引きやすくなったり、乾燥肌になったりする人が多い)

まだまだ疑問は有りますが、こんな疑問を持っているのは、私だけでしょうか。こんな疑問にアドバイス下さい。


【回答】  回答者  福地脩悦

日本の家屋は古来から木材を常に生き物として扱い、家づくりに様々な工夫を凝らしてきました。
しかし、住宅の大量生産、大量消費の時代を迎え、その思想が生かされなくなりました。しかし、あくまでも木材は生き物である事を前提に家づくりを行うべきです。

回答1・おっしゃる通りです。家屋を構成する木材全てが常に空気に触れるように細工をすべきです。
これは気密性、断熱性を高めて省エネ住宅をつくるにも工夫によっては可能な事で、既にそのような技術で家づくりを行っているものも存在します。

回答2・匠の技によって木材は、収縮して狂う事で継ぎ手の仕口が複雑に絡み合い、剛性を増すようになっておりました。
また木材に含水量があるため、打ち込んだ釘が酸化して膨らみ、引き抜き強度が増すように工夫されていたのです。
しかし、新建材との収縮率が異なるため、人口乾燥を行い、約15%程度まで乾燥させ、新建材の収縮性と整合させるようしております。
ただ、人口乾燥木材だからと言って、自然乾燥木材(自然乾燥ではせいぜい25%が限度ですが、新築後、最終的に人口乾燥剤木材と同等の含水量になる)より、特別水分を吸収し易いという事はありません。

回答3・木材の強度は乾燥率に比例すると言われています。
したがって限りなく0%に近いほうが強度があると言う事になりますが、空気中には常に湿気があるため絶対に0%になりません。
乾燥イコール強度と言うのはあくまでも木材の直線的な圧縮力と引っ張り力の応力だけで、極端に乾燥しますと、おっしゃる通り、柳の木のような「しなり」に弱くなります。
しかし、家に使用される木材はどんなに乾燥しても8%程度までしか乾燥しませんので、乾燥による「しなり」の弱さを心配する必要はありません。

回答4・気密性能と断熱性能を極めていなければ、家屋内や湿度管理は出来ません。
機械で湿度を管理する方法もありますが、家自体が家屋内の湿度や構成木材の含水量まで管理する住宅システムは実際に存在します。
当方のホームページに詳細が記載されていますので勉強してみてください。

多くの質問に回答しておりますが、このような質問に回答するのは初めてです。
日本の気候風土にフィットした住宅にはやはり、木材の素材の特徴を生かした家づくり行うべきだと思います。質問者の疑問や意見に感心し共鳴いたします。

ファースの家


ブログを開設致しました…北斗市本社

2006年02月06日 11時05分17秒 | Weblog
北海道函館市の西隣町、上磯町と大野町が2月1日に合併して新生「北斗市」が誕生いたしました。私もこの北斗市誕生に合わせてブログを開設する事に致します。
風光明媚な北斗市ですが、私もこの地元にとどまっているのは月のうち一週間程度で、全国を飛び回っております。
小さな工務店経営を行いながら、住宅システムの研究開発を行い、そのハードとソフトのノウハウを全国に展開しております。
現場で起きている様々な情報をもとにNPO法人「住宅110番」のレギュラー回答者として毎日、多くの回答を行なっております。この回答したもののなかで、皆さんに参考になる情報と、全国各地の面白い情報を合わせて記載して参ります。
いつもは函館山が見える本社執務室ですが、今日は吹雪でホワイトアウト状態です。
そのなかで慣れないブログ開設のために四苦八苦をしておりますが、そのうちにきっと中身の充実した内容にして参りますのでどうぞ宜しくお願い致します。
ファースの家