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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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小さな事は良い事だ…北斗市~函館~東京~足利市

2008年05月12日 21時50分21秒 | Weblog
どんな大きな企業の創業者でも最初は食べるために働き、もっと大きな仕事をしようとするうちに、次第に規模が拡大し、気付いたら企業となっていたと言うのが普通のようです。
しかし、最初から拡大路線には何の興味も関心も示さない経営者も存在します。
特に地域密着の工務店経営者には、拡大路線を罪悪だと考える人も少なくありません。

元々工務店とは、大工棟梁さんが行なう家づくりをサポートするために組織化されたものと考えるの正しいのでしょう。昔は工務店と言う組織そのもが存在しませんでした。
大工や左官、建具、屋根などの各業種の協力業者を棟梁がプロモートして自然に家が出来上がって行ったと言うような感じです。

ハウスメーカーと言う家を売る企業は、国づくりのための国策として実践されたと言っても言い過ぎでありません。一棟の家づくりで動く、物、人、金は膨大です。
高度経済成長を促す原動力には、住宅産業の活性が最適であったと言えるでしょう。
「家は10年ごとに建て替えよう」と言うキャッチコピーが持て囃された時代がありました。

今では考えられない事ですが、30年ほど前には「10年ごとに家の建て替えを行なえば、もっともっと国も国民も豊かになる」と言う掛け声が受け入れられていた時代が実際にあったのです。我国の住宅寿命30年の哀しい現実はこの時代の名残りだとも言えるでしょう。
家は断じて売るものでなく、創り育てるものであり、竣工してから家づくりの始まりです。

工務店経営とは地域に密着し建主さんとは生涯のお付き合いの始まりとなるのです。
大金を支払って一生一代の家づくりを行なった建主さんは、その時点から、その家での生活が始まるのです。出来上がりは、住み始めなのであって、売って終わりにはなりません。
数を売る地域密着の工務店は、信用を失墜させて経営存続が出来ないのです。
地域工務店は小さい事が良い事だと言い切れると思います。

今日は3年ぶりに、栃木県と群馬県に跨る両毛地域のファース工務店、㈱共立工務店さんを訪問致しました。写真は二人三脚の工務店経営を実践している社長の薗田富男さんと奥さまでお客様担当の薗田清子さんです。園田夫妻は、自分の目の届く範囲でしか受注しないと言う強い信念を持っておられました。この両毛地域にも当方と理念を共有する経営者が居た事にとても安堵した訪問でした。

朝、北斗市、昼東京、夜は両毛地区で食事をとった、めまぐるしい一日でした…
北海道より寒く感じた両毛地区でしたが、気分はホットです。
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