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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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書籍の向こうにある別世界…函館~北斗市

2008年01月14日 17時15分23秒 | Weblog
著者が一冊の本を書き上げるのに最低でも1年間くらいは原稿と向き合うものです。
私自身も二冊の著書を出版しましたが、何年ものノウハウを蓄積していても、それをまとめるだけでも一年間くらいはかかりました。

この連休に、新潮社から出されている 楡周平 著「再生巨流」を読みました。
大手運送会社の一人の部長を主人公として書き上げた経済小説の大作です。

官僚機構や大手企業において誰も遣らなかった斬新な企画などは、とかく企画倒れに終わる場合が多いものです。
大勢の人々で構成する組織では、従来の仕事を変革しようと新しい企画が起案されますと、その企画に対する問題点ばかりが指摘されるものです。
大きな組織の大きな改革ほど、その規模に相応した抵抗勢力が力を発揮するもので、誰もが今までどおり善いのであって、変革を望まないのです。

「再生巨流」は、斬新な起案を事業化させるまでの過程、つまり抵抗勢力との息詰る闘いの様子がリアルに描かれています。
構想を具体的に稼動させるまでのビジネスメカニズムと経営チャートと、そこにうごめく人間達の心の動きさえもリアルに描かれています。
このとおりに実践すると、このとおりに事業が実現できそうに思うくらいの臨場感です。
楡周平氏は企業経営の経験など全く無いようですが、実に様々な資料を基にして取材し、検証しながら執筆したように思われます。

著書の向こうに全く自分の知らない世界が見えるようです。
一冊の本から多くの情報が得られるものですが、この「再生巨流」では、著者が苦心して集めて纏めたビジネス体系を、居ながらにして習得する事が出来るのです。
本を10冊読めば、10の世界を見る事が出来るような気がします。

写真は今日、訪れた書店で撮ったものですが、実に多くの書籍が販売されております。
しかし、ただ読んで「面白かった」と終わっていたのではもったいないのですね。
実践に活かす工夫を見出しなさいと言っても、それがまた、中々難しいのですが…

今日も北海道は、最高気温が-3℃、最低気温が-7℃の真冬日でした。
明日から通常業務となります。
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