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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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工務店の経営効率を考える…網走~女満別~函館~北斗市

2006年09月19日 22時31分01秒 | Weblog
社員6名(他に社長と奥さん)で年間20棟の戸建住宅を受注する工務店があります。
1戸の平均単価が1200万円ですがリフォームなども含め、年商2億7千万円です。
一方、社員2名(他に社長と奥さん)年間6棟のファースの家を受注する工務店があります。一戸の平均単価が3200万円でリフォームを含め同じ、年商2億7000万円です。
このどちらの工務店の経営効率が高いかは一目瞭然です。

前者の工務店は役員報酬も含む給与が4000万円、販売管理費2000万円、営業費2000万円で経費合計8000万円の合計となります。2億7000万円の売り上げで30%の粗利益を上げたとしても8100万円ですからギリギリなので償却や債務返済が出来ません。
一方、ファースの家を6棟受注する工務店は給与が3000万円、販売管理費1000万円、営業費1000万円の経費合計5000万円です。同じ粗利益の場合8100万円の経費でも2900万円の経常利益が見込まれます。

地域に密着した工務店の経営環境は、小さな市場の中でハウスメーカー、安売り工務店や安売りFCなどと戦って、多くの棟数を受注しながら安定経営を行なうには極めて困難です。
地域密着工務店は、逃げも隠れも出来ない宿命を活かさなければなりません。
数を売って生計を立てる住宅会社には絶対に真似の出来ない、販売単価が大手ハウスメーカー並みの高額単価で高性能住宅を受注し、竣工させてから育てる経営が向いています。

冬は何処へ行っても暖かい、夏も床、壁、天井からのマイルドな輻射冷房が出来、カビが生えない、光熱費が安い、地震に安心、寿命が長いなどの高性能住宅を大手ハウスメーカー並みの価格で提供するのです。そして竣工してからが本当の家づくり…生涯メンテの始まりです。お客様が施工工務店の営業マンになってくれるのです。

どんなに掲げた理念が素晴らしくとも、志しを大きくもっても、顧客に訴えるキャッチコピーが説得力があっても…本当に住んだ建主さんが幸せになっておりますか…
高性能の住宅を大手ハウスメーカーと同じ価格で建てられる…お客様が営業マンとなり経費削減を促進させた分、お客様のメンテナンスフォローの財源となり、その信頼関係が益々と深まって参ります。

今日はオホーツク・ファース会長の山内建設社長が能取湖を見せてくれました。
写真はこの時期にだけ真っ赤に咲く「サンゴ草」の前で山内社長さんです。
海水と淡水の交じり合った湖水にサンゴ礁と同じような形になって一面に咲き誇ります。山内社長さんの工務店経営も建築されたOBユーザーさんの支持が大きな原動力となっております。

強風の吹く一日でしたが、18人乗りの飛行機で網走から函館に戻りました。空の上はスイスイと快適フライトでしたが…
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