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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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都心の老舗工務店…東京

2006年09月06日 20時17分26秒 | Weblog
地域に密着して何代も工務店経営を継続出来ていると言う事は、その工務店経営者がいつでも誠実な仕事を実直に行なっている事に他なりません。
バブルと言う忌まわしい時期があり、自分のキャパシティーを超えた経営を行なった経営者は次々と淘汰されて行きました。現在、この時期に工務店として存在して居ること事態が賞賛に値します。

私もそうでしたが工務店を創業するには意外と簡単です。
大工さんが現場で家づくりを行ないますが、一人では難しいので仲間をつくります。
一人が二人になり、二人が三人、四人となって工務店と姿を変えて行きます。
しかし、その工務店を様々な時代背景の中で継続し続ける事の方がはるかに至難の事であると思われます。

私も含め、創業者などは、言われるようなたいそうな志しを持って創業する事など殆どありません。
生活のために働き、自分の生活維持と仲間を失いたくない事だけのために懸命に頑張っているうちに、いつの間にか気付かないうちに現在の工務店に至っているのです。
松下幸之助さん、本田宗一郎さんなど名高い経営者はたくさんおりますが、創業時から現在に伝わるような思想を持って経営にあたっていたのではありません。
彼らも最初は必死に生きるために行なった経営が、形が出来て来てから初めて本当の経営を意識して行くようになります。

松下幸之助さんや本田宗一郎さんが上手く出来たので、そのとおりに行なえば成功するなどと言う事は絶対にありません。哲学や思想を学ぶ事が出来ても人格や人柄、家族や取り巻きなど、周りの環境、それに時代背景が異なるのですから…

地域密着の工務店経営の本当の経営資源は、その経営者そのものなのです。
売り上げ額と利益だけに着眼し、釣ったユーザーさんに餌を与えないビルダーも多くあります。しかし、このような工務店経営者は自然と市場から淘汰されて行く事でしょう。

次世代に勝ち残るその工務店は、経営者自身が多くの情報を持ち、技術、技能を凝縮してお客さまに提供する…
自分に厳しく、人様に優しい人柄や人望を集める人格者である…
このような工務店経営者を誰もが見離すことなどありません。

今日は、東京都心の山手線の内側、文京区で100年に及ぶ老舗工務店を経営する、ファース工務店の味方建築㈱を東京事務所の中島と一緒に訪問致しました。写真は、東京ドームの近くにあるファースの家で、専務のご自宅ですが、中島と私のとなりが専務の味方心也さん、奥さんの朋子さんです。
社長のお父さんは現在も現役バリバリですが、いずれ専務の味方さんが四代目を継承する事になります。
また、既に五代目の香太ちゃんが存在し、味方建築安泰です…

今日、秋篠宮妃殿下の紀子さまが男のお世継ぎを出産されました。皇室に限らず、我々、工務店経営者も創った工務店を後継者に継承させる事が、建築した家に対する生涯メンテナンスを担保する事になるのでしょう。
ファースの家
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