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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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成長する木材とは・・・北斗市

2006年07月30日 17時45分34秒 | Weblog
写真は今日の日曜日にファース本部の敷地内で開催した「お客様謝恩・木工教室」で久保田さんファミリーと一緒に昼休みに撮りました。
久保田さんのお宅はファース本部の直ぐ近くに建築したファースの家で、ご主人がお医者さんで毎年この木工教室に参加して戴いております。
この木工教室で合える子供達の年々成長する様子がとてもよく解ります。

成長と言えば木材も常に成長し続けています。
当然、樹林で伐採した時点から栄養分を吸って大きくなる事はありませんが、製材されて木材になり、木造住宅の構成部材になってからも変化し続けるものです。
木材は切り口から、その木材がどのような状態で成長したかを知る事が出来ます。

木を輪切りにして中心から南側は年輪の間隔(夏季に成長し冬季に硬い殻となるため、柔らかい部分と硬い部分が交互に重なって年輪となる)広くなっています。
北側はその間隔が狭くなっており、東西は北と南の中間くらいの年輪間隔となります。
南面で育った広い年輪の部分は幾分柔らかく、その反対側が堅くなり東西の年輪はほぼ平行になっています。温暖だった年はよく育つので成長が大きくて年輪が広くなるため、過去の天候を特定する事も出来ます。
樹勢時の含水量が60%(ちなみに生きた人体の含水量は約70%)です。これが伐採、製材のあと自然乾燥されて約25%程度で建築されます。
強制的に人口乾燥機にかけて15%くらいの木材を人口乾燥木材と言います。

柱や間柱、梁、桁などの構造部材として使用された後の木材は、それから微妙な変化を続けて参ります。ファースの家は土台も含め全ての木材が9%と一桁台まで乾燥しますが、当然、その間に収縮、膨張をし続けているのです。梅雨時期には湿気を吸って膨らみ、真冬の乾燥時期には湿気を放出して収縮します。この収縮、膨張の度合いは、年輪の南側部分のものが大きく、北側部分が少ないのです。このように木材は家の構成部材となってからも成長し続けていると言っても過言ではありません。
しかし、新建材との相性が必ずしも整合しないので竣工後には常に微調整が必要になるのです。家づくりに終わりが来ない最大の理由・・・

今日は気温23℃、心配された天気でしたが最後まで涼しくて過し易い一日でした。
一年に1度、ユーザーさんと子供達の参加するこのイベントが毎年とても楽しみになりました。この一年間の子供達の成長はとても顕著です。
また、年々異なる木材の成長と変化を楽しむのも木造住宅に住む醍醐味のような気が致します。

久々に多くの子供達と一緒に気を削り釘を打ち、とても充実した日曜日を過ごす事が出来ました。久保田穣君、理可君、そして芽吹君、また例年も来てください!!

楽しい力仕事でしたが、やっぱり私は現場人間かも・・・スーツより似合うでしょ?・・・
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