坊主の家計簿

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 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

僧侶と金

2006年02月11日 | 坊主の家計簿
長野・善光寺で僧侶らが労組…「賃上げ交渉したい」 (読売新聞) - goo ニュース

 
 なんじゃ、この画面は。。。気に成ったニュースがあったので「引用して書いたれ!」なのだが、投稿画面に文字が出て来るやんけ。。。って、読む人には関係ないんだろうが。。。
 記事はあとで。

 2月11日

 食    サンドイッチ        240円
 CD   安藤裕子『Merry Andrew』 2800円
 雑費   缶ミルクティー       120円

 合計     3160円
 2月累計  33142円

 仕事が終わって、まどみちお『いわずにおれない』と、安藤裕子を買いにツタヤへ。『いわずにおれない』は無かった。。。ケ!今度街に出た時に買お。

 で、上記の(ちゃんと出るのだろうか???)のニュースを発見。で、この記事がニュースになるのはひとえに僧侶が労働者と思われていないからだろう。
 勘違いされては困るのだが、上記ニュースで「賃上げ交渉をしたい」と云うのは『組織内』の話である。決して「オバちゃん、もっと御布施払ってくれなお参りせえへんで!」と云う話ではない。一つの宗教法人内での金の分配方法の問題である。

 私は『役僧』と云う寺院内労働者である。基本給があり各種手当がある。当然毎月所得税を払い、住民税・国民年金・国民健康保険も払っている。年末調整も寺を通じてして貰ったし。
 で、今居てる寺はきちんと契約通りの給料を払って呉れる。っちゅうか、2ヶ月目で勝手に給料を上げて呉れた。。。なので、一切の不満はない。唯一の不満は『仕出し屋の弁当が不味い』と云う個人的なわがままぐらいである(笑)

 『今の寺』と云う事は『前の寺』があったわけだ。で、『前の寺』では契約を無視された。
 そういう事が多いらしい。この業界では。『金』はタブーだったりするのだろうか?
 「僧侶が金の事を云うなんて!」か?

 で、話を元に戻す。問題は宗教法人内での事である。一つの宗教法人である『寺院内』での話である。
 一つの宗教法人である『寺』がやたらと『御布施』があがる。『御布施』は『金』である。その『金』が一部の特権的な役職にしか行き渡らずに、その他多くの職員・僧侶は苦しい生活を送らざるを得ない、と云う話はよく聞くし、以前の寺でも体験した。
 それはひとえに、その宗教法人の責任者達の考え方なんだろう。
 例えば私個人で云うならば、私が預かって来る御布施は以前の寺の方が遥かに多い。5倍くらいの差があるのでは?と思う。でも、今の寺の方が給料が多い。その他の雇用条件も今の寺の方が遥かに良い。仕事内容も時間的に約半分ぐらいだ。こんなもん、ひとえに責任者の自覚の問題だけである。
 で、私は非常に条件の良い寺に行く事が出来たが、そうではない僧侶達も未だに多く居ている。
 その一つの現れがこのニュースなんだろう。

 私は宗教法人善光寺がどういう組織に成って居るのかを知らない。また、労働組合を作った僧侶達の労働条件を知らないし、善光寺のトップ達との賃金格差がどれだけあるのかを全く知らない。
 が、今回の労働組合結成で、声を挙げた僧侶達が非難される筋合いはない。
 繰り返しになるが、問題なのは宗教法人内に置ける労働条件の問題だからだ。「金に汚い僧侶だ!」と云うのは議論が違う。