坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

在日魂

2006年02月02日 | 坊主の家計簿
 2月2日
 
 雑費    缶コーヒー      120円
 100均  10点       1050円
 古本    金村義明『在日魂』  300円
 食類    タマゴ7個      130円

 合計     1600円
 2月累計   2020円

 100円ショップは、ブックカバー、洗濯ネット3点、サプリメント5点、減肥茶。
 タマゴは近所の鶏屋のタマゴで、スーパーなんかで売っているブランドタマゴよりものが良い。殻もしっかりしてる。

 最後のお参り先の時間指定までに若干時間が余ったので古本屋で時間を潰してた。店内をプラプラしながら諸々見てたら一冊の本に気を取られる。「金森義明って、あの元野球選手のお笑いの人やんけ」と、気に成ったので購入。
 仕事が終わってメシ喰いながら読み出したら止まらなく成った。おもろい。純粋におもろい。一気に読んでしまった。

 金森のオカンは、根性のある人を見ると「あの人は在日や」と云うらしい。挙げ句に田中角栄も根性があるから在日だと(笑)このいかにも下町のオバはんの感性が、やはり下町育ちの私にとっては笑けて仕方がなかった。
 金森も気合いが入っている。家庭の方針、っちゅうか、まあ、ある一部の在日の人達には日本人との結婚をさせない、と云うのがあるらしい。民族意識なんだろう。その逆の話、つまり日本人の民族意識で在日の人達と結婚させない話はよく聞いて来たが、その逆もあるのだと。まあ、そこには「日本人と結婚させて苦労させたくない」みたいな感覚があるのかも知れないが、それはあくまでも『日本人の私』が持つ感覚であって、本人には「大きなお世話」だったりするのだろう。

 【「そうや、『オレは在日だから、キミとは結婚できん』というのは女の子への絶好の言い訳になるかもしらんぞ」】(金森義明『在日魂』P153より)
 と、金森は女遊びに励む(笑)

 この本は、関西の下町に育った私にとっては、なんか懐かしい風景を思い出さしてくれる本でもあった。

 同時に『金森義明』と云うプロ野球選手として、また『お笑いタレント』として、ある種の成功を収めた人の自伝なんだが、以前に読んだ金時鐘の言葉を思い出した。
 「日本人の原罪を問い直す為だけの存在として『在日』が生きているわけではない」

 差別された悲惨な『在日物語』。そういう一部日本人の『理想の在日像』からはほど遠い本。