エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ハナニラ

2015年03月25日 | ポエム
ハナニラは、春本番を告げるのである。
時に一輪二輪、時に雑草とともに咲き誇る。

誠に結構としか言いようが無い花である。



ハナニラは、毎年決まった場所で咲く。
これもまた、スプリング・エフエメラルである。

ぼくは、この花に「一抹の哀しさ」を感じる。
ぼくの中の、花言葉である。



およそ、白と紫の色合いの中でそれぞれの個性は際立つ。
花ごとのグラデーションとでも云おうか。

白は白で清楚であって、紫は妖艶である。







「ハナニラや働く者の足の跡」







ぼくは、決まった場所でハナニラを愛でる。
そうして、ハナニラからの愛撫を受ける。



ハナニラの別名は「イフェイオン」である。
「春の星の花」とも云う。
花言葉は・・・。
「耐える愛」「別れの悲しみ」「星に願いを:である。

だがしかし、ハナニラこそがぼくのニンフである。




       荒 野人