エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ヒトリシズカの満開

2015年03月30日 | ポエム
ヒトリシズカの満開は、白い花をグンっと展に突き刺す事から知れる。
春の天を勇気凛々指さす。
その様は、孤高の春の花である。

過日、葉にまだ包まれたヒトリシズカを紹介した。
この日のヒトリシズカは、満開の呈であった。
しかして、やはり大勢シズカである。



この大勢は、少し興ざめであるけれど・・・。
自然の団結力とでも言おうか、咲くがままはとうぜんであるのだ。







「群れて咲くヒトリシズカの奥のおく」







ヒトリシズカは、ありのままが美しい。
ありのままが、楚なのである。

その楚とした有様こそが、孤高である。
そうでなければいけないのだ。



大地に溶け込み、且つ下萌に映える咲きざま。



その多々図解こそが楚であって、野である。
決して卑に堕さない。

孤高の花の所以である。



        荒 野人

今日は、10時からカタクリの吟行である。
参加者の念力によって、吟行日和となった。
きっと、カタクリはあの斜面で微笑んで待っている。
そう言えば、このヒトリシズカもまたあの斜面で咲いているのである。