エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

メジロの桜

2015年03月02日 | ポエム
梅の花で戯れるメジロもいる。
桜の蜜を吸うメジロもいる。

それぞれ、である。



桜の淡さとメジロの色彩。
その感覚の見事さに感嘆する。







「花万朶蜜の吸い方教えます」







とりわけメジロは、花の蜜が好きである。
更に云えば、梅と桜の花の色に合うのだ。

ウグイス色の小さな身体に、目の周りが白く縁取られている。
その色彩の配剤に、神を思うのはぼくだけだろうか。

自然を作った神の業は、とてつもなく偉大である。
季節ごとに、それを思う。



桜は、古い幹ほど映える。
少しだけ幹から覗いている、そのいたずらが良い。



      荒 野人