エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

スプリング・エフェメラルその2

2015年03月09日 | ポエム
今日の「スプリング・エフェメラル」はセツブンソウである。
前に、神代植物園の節分草をお見せした。

今日は赤塚植物園の節分草である。
啓蟄の日が、満開であった。



スプリング・エフェメラルは、虫媒花である。
春の早い時期に活動を始める少数の昆虫が、その媒介を行う。
多くは植物体に比べて大柄な花をつけるのは、それほど数の多くない活動中の昆虫の目を引くためである。

ユキワリソウも「スプリング・エフェメラル」である。
どの花にしても、背が低くしかし花は艶やかである。

人眼には着きにくいけれど、昆虫には充分な高さである。







「春兆す野山を覆うニンフいて」







止まれ、小ささの中にあって存在はしっかりと主張する。
春の魁は、春の妖精なのである。



スプリング・エフェメラル、春の妖精なのだ。
この花は、どうであれニンフとしか言いようが無い。




      荒 野人