エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

花辛夷

2015年03月21日 | ポエム
花辛夷が、世の中を改めるかのように咲き初める。
魑魅魍魎を振出しに戻すかのようである。



それほど、白が際立っている。
だがしかし、白さの中の紅が色香を振り撒く不思議な花である。



こうして、満開の樹を見ると「別に!」といった感じである。



近づくと色香が匂い立つのだ。



しかも、この花はバックシャンでもある。
裏から見ても色香はいや増すのである。







「花辛夷一つの花に母一人」







ゆったりとした、母を思わせる花の形である。



公園を彩る癒しの白である。



木蓮の蕾はまだ堅い。
この蕾は「ハクモクレン」である。



紫木蓮は、はやばやと花が出てきている。
けれども、綻びかけてはくれない。

きっと、明日の午後あたりから開いてくれるのだろうか?
楽しみである。



        荒 野人