エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

カタクリの花

2015年03月20日 | ポエム
スプリングエフエメラルのファイナリストである。
春の儚(はかな)い花。

目を瞑(つむ)ると、浮かんでくるオマージュは豊かである。



この斜面に咲くのだけれど、花の蕾が多く顔を出している。
来月の始め、句友たちと吟行に出かける予定なのである。
今日はその実踏である。



これは蕾である。



カタクリは、ここまで蕾が膨らんでくると旬日を経ずに開く。
可愛らしい花である。



花の蕾も、すっきりとしているではないか。







「カタクリや見果てぬ夢の中に在り」







この日、見事に開いてくれた一輪である。
ちょうど桜の花が、開花宣言されて数日後満開になると管理人の好々爺が教えてくれた。



いまは、この風景である。
辛夷が公園を照らしている。
下には、水仙である。

春の色合いには、もう少し時間が必要である。
けれど、期待に胸が広がる。

カタクリは、間違いなく春の儚いものであり妖精である。



       荒 野人