エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

白き秋

2013年09月23日 | ポエム
白い秋がある。
北原白秋・・・「ペンネーム」の見本である。

白秋は「三秋」の季語である。

いま、世間は白で大騒ぎ。
美白が、そのキーワードである。
美白などという、幻想は不要だと云うのにである。

そもそも、日本人は黄色の人種である。
アメリカ人だって有色人種である。
白人などという幻想は、持ってはいけないのである。

日本人の肌は美しい。
白磁のように、内面から輝く。

白人と言えるのは、白系ロシアの人々である。
日本人が白いとしたら、突然変異である。
自然界の白は、基本的に突然変異による・・・と考えてよろしい!



ところで、昨日は久しぶりに暑かった。
空には、もくもくと積乱雲。



これまた、白である。



白いコスモス。
風に揺れていた。



白式部の小玉は可憐である。



白萩の花。
これまた、ほろほろと零れる。
その零れる様が良い。







「白き秋ほろほろ零しなお白し」








白の彼岸花。
これも突然変異で生まれた白である。

彼岸花、花言葉は「再会」である。

いまの街の中には、白い秋がある。
再会の旅を始めようではないか!

何気ない植え込みに気付く時、自然はぼくに微笑んでくれるのだ。




        荒 野人