エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

悪魔のような!

2013年09月04日 | ポエム
昨日は朝から、悪魔の描いた空が広がっていた。
案の定、雲の峰の下では豪雨だったという。



この年、初めて入道雲がもくもくと湧き上がるのを目の当たりにした。
実に恐ろしい光景であった。



一昨日の竜巻被害は、常軌を逸した悲惨であった。
自然が爪を立てると云う事は、この事かと慄然とした。



悪魔の描いた空には、邪まな気分が覆っている。
人は無力である。
加害者になるときには平然としているのに・・・である。
被害を蒙るときには為す術を知らない。



人の他愛なさでもある。







「邪まな残暑の限り狂気持つ」







わが練馬では雨は降らず、周囲のグルリに悪魔のような雲が広がっていた。
おそらく雨だろうと推測できた。



こんなのって・・・真夏の雲ジャン!
どこまで続く泥濘ぞ!
思わず裏声で歌ってしまった。



軍国老人では無いのだけれど、この厳しい残暑に耐えるには、どこかで狂気を孕まなければやっていられないではないか。
狂気は時に、事態を転換させる力になり得る。

そうでも思わなければ、この異常な気象を惹起した人類を許せないのだ。
もちろん、自分を含めてである。



          荒 野人