エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

台風一過

2013年09月18日 | ポエム
台風一過。
忽ち・・・秋となった。
それはそれで良い。



空は、あくまでも高い。
大気は、雨と風で徹底的に洗われている。
視界は遥か遠くへと、澄みきっている。

言い換えれば、爽やかなのである。



夕景の色彩は、とりわけ鮮やかであった。
雨の後は、いつだって世界が一変する。
一変して綺麗だと思うのは、ぼくたちが汚れた大気で生きているからだ。

そうか!
こんなにも綺麗だったのか、と改めて思うのである。







「天高しシャワーの後の爽快感」







所用があって池袋に出かけたのだけれど、空はあくまでも高かった。

大気汚染は酷いけれど、まだこうして洗えば綺麗になる。
してみると、まだ大気を元に戻す手立てはあるに違いない。
もっとも、この気づきは、多くの犠牲の上に成り立っていることを思うと胸が痛い。

ぼくたちが求めるのは、二者択一ではなく「どっちも!」だ。
例えば、安心で安全な生活と環境の復元。
例えば、被災地の復興とオリンピックだ。

人類の叡智を総動員する。
それが肝要だ。



        荒 野人