エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

病葉と秋の蝶

2013年09月11日 | ポエム
病葉を落とし続けるのは、桜の樹。
欅も落とし続けている。

落とすことで樹の健康を守っているのだろうか?
そう思えるほど、パラパラと落としている。
もし、落とすことで健康を維持すると云うのなら、自然の力は凄いではないか。



近くの舗道である。
探せば「落とし文」がある。
もしも恋慕する女からの落とし文なら・・・嬉しい。
思う人・・・それは自然の力である。



この桜並木の脇に、小さな花壇がある。
ほぼ一年中ランタナが咲く花壇である。

ランタナには秋の蝶が、間違いなく止まっているし、舞っている。



秋の蝶はキッとしていない。
秋の蝶は一人で舞う。
秋の蝶の行動半径は狭い。

だから、写真に収まりやすい。







「秋の蝶一人で舞えば哀しかり」







秋の蝶は、哀しいけれど美しい。



空を見上げれば、秋の雲に百日紅の花が刺さっている。




       荒 野人