エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

イヌシデの実

2013年09月03日 | ポエム
いま、イヌシデの実が可愛らしくぶら下がっている。
イヌシデの実は、秋のものである。
従って、イヌシデの実は秋の季語としたいのである。



実は、あたかもビールのホップの如き姿である。
サイズはと云うと「蓑虫」である。
無数の蓑虫がぶら下がっている・・・そんな感じである。







「イヌシデの実生揺るるや母の声」







既に枯れ始めた実もある。
季節は駆け足で進んでいると云うのに・・・。
残暑は厳しい。

自然は、ぼくたち人類に何を警告しようとしているのだろうか。
このブログのあらましを書いていた時、埼玉の竜巻が報じられた。
越谷葉、ぼくの家から車で小一時間である。



空を見上げた。
何だか、凄まじい空が広がっていた。
大きな被害である。

被災された方に、お見舞いを申し上げる。
文章を続けて良いだろうか・・・と思う。

けれど、一枚の写真だけ・・・。

この、イヌシデの木の下に「白式部」が色づいている。
その純白が良い。



紫ではないけれど、この実だって式部である。
華やかさは無いけれど、素とした気配を漂わせる。

実は、白式部のほうが「華美」なのかもしれない。




        荒 野人