内藤やすお|演歌十八番

内藤やすおブログ

桃栗三年柿八年

2012年05月16日 | 日記



枇杷の実です。

今頃が旬なんでしょうか、スーパーの果物売り場に出始めましたね。嫌いではないんですが普段はあまり口にすること無い『枇杷』です。

『桃栗三年 柿八年・・・』ここまでは誰でも知っていますよね。あとにこう続いております。 『桃栗三年 柿八年 枇杷は九年で成り下がり 梅はスイスイ十三年 梨はゆうゆう十五年 柚子の大馬鹿十八年 蜜柑のマヌケは二十年 ギンナン気違い三十年・・・・』

地方によって多少の言い違いもある様ですが、昔から果物の成長を例えてこの様に伝わっている様です。これを引用して偉いお坊さんが、人間何事も努力をした人は三年で物になる、努力を怠った人は二十年はかかる。と『努力』の大切さを諭しています。また、人間は果物の様に『挿し木』や『接ぎ木』も出来ない、自分自身の力で自然のままに一生一つの事をやり遂げなさい・・・さすがはお坊さんです、『桃栗三年柿八年・・・』から人生観まで諭しちゃっております。



大馬鹿とまで言われちゃっております『柚子』です。大馬鹿どころか大変な働き者です。
日本料理の渋いワキ役にこの『柚子』ほど重宝している果物は他にないでしょうね。

大阪商人の旦那衆の間では、この『桃栗三年柿八年』を奉公人の教育用にこの様にも言っております。『丁稚奉公に入って勤勉に働いた人は三年で一人前に、ちょっとだけ頑張った人は八年で一人前に、内藤みたいに努力をしない奴は二十年かかっても一人前になれない。




悔しいけれど、当たっていそう・・・仕事さえしていれば楽しいと言う人はいっぱいおります。特に私が今身を置いている歌仲間には多いです。朝から晩まで歌の話し、酒を飲んでも歌を肴にオダを挙げる迷う事なき歌一筋。そんな歌手根性を私は尊敬してはおりますが、ダラシナイことに私はそうじゃございません。・・・ってことは努力が足りないんです。
ダマシダマシの歌手稼業の今日この頃。『桃栗三年柿八年』に例えれば『ギンナン気違い三十年』の口かも知れません。赤いネオンがチラチラ灯り始める夜毎の酒浸りの毎日、努力の『努』の字はそっちのけ、未だに花も実もなく『蕾』のまんま。まぁ酒飲みの自己弁護だけは一人前に『お酒飲む人花なら蕾、今日も咲け(酒) 咲け(酒) 、明日も咲け(酒) 』なんて言いながら、でもせめて『柚子』くらいの『ワキ役』に・・・これも無理なお話しか。

桃栗三年柿八年のお話し、まだ続きがありました。

『 ギンナンの気違い三十年・・・女房の不作は六十年 亭主の不出来はこれ一生 』
今が旬の枇杷から、とんだ事にまでお話が飛んでしまいました。『亭主の不出来・・』これは私の事です。グチリが出て来ましたので今日はこれでオシマイ。
コメント (23)