内藤やすお|演歌十八番

内藤やすおブログ

作詩・くちなし慕情

2023年06月29日 | 演歌

つい先頃、先輩の作詩家から『君、何でも書けば良いってもんじゃない・・・』と言われたことが気になっている私です。逆に『とにかく思いついた事を作詩しなさい、書きまくっているうち作詞の何たるものが分かって来るから・・・』どちらも当たっていると思いますが、私は後者の方にとヘボながら作詩に挑戦続けています。

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前日に投稿した『くちなしの花』 さっそく書いてみました。

タイトルも『くちなしの花』

歌詞

〽日陰育ちの 私でも

 夢を見させて くれますか

 添えぬ運命と 知りながら

 一途に燃える 恋ごころ

 くちなしの花の 残り香を

 あなたの胸に 刻みたいのです

 

〽叶わぬ夢なら なおの事

 花の命が 尽きるまで

 真似事だけでも 良いのです

 あなたに抱かれ 夢枕

 くちなしの花の 移り香で

 あなたの胸で 眠りたいのです

 

〽どうか女の 真心を

 受けて下さい その胸で 

 どんなに燃えても やがて散る

 儚い夢です 忍び恋

 くちなしの花の 馨しさ

 あなたの胸に 残したいのです

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ピンと来ない歌ですが、ヘボな詩でも良い曲と、良アレンジと、上手い歌い手で何とか聴ける様になるもんです。と自ら信じての『くちなしの花』でした。

紫陽花や山梔子と梅雨時に咲く日陰の花をテーマの歌は、実らぬ恋、忍び恋、不倫と暗めの演歌ばかりですよね。今時流行らない、流行歌にはなり難いのでしょうかね。


相撲甚句・当地興行研究②録音

2023年06月28日 | 演歌

相撲甚句・当地興行・研究の第二弾で、私がどんな相撲甚句を唄っているのかを客観的に知る為に『当地興行』の収録をしてみました。結果はお恥ずかしい限りの出来で、とても皆様んにお聞かせできる代物ではございません。 幸か不幸かこの日は『収録の機材の故障』も有って日を改めてと・・・・

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断片的に録音した『相撲甚句・当地興行』を聴いてみると、私の悪い癖の『演歌調の小節』が各所に入ったり、歌に重みや落ち着きが無いのが分かりました。 やはり自分の歌・甚句をこうして聴いてみるのはとても勉強になりますよね。

次回の録音までには私の悪い癖などを修正して、皆様に『内藤流・相撲甚句』を後日またご披露したいと思っています。

普段は中々練習できない『柝・拍子木』も、スタジオなんで思う存分叩く事が出来ました。

来月には、『内藤流の相撲甚句・当地興行』の神髄?を、乞うご期待!

この『ロック専門のスタジオ』で、純和風の『相撲甚句』の録音ってものアリだと思いませんか?

それにしても、このお腹、禁間食・禁甘食で頑張って二か月経つのになぁ~ 相撲甚句より減量が大事なんでしょうね・・・・

 

 


くちなしの花

2023年06月27日 | 演歌

〽いまでは指輪も 回るほど

 やせてやつれた おまえの噂

 くちなしの花の 花の香りが

 旅路の果てまで ついてくる

 くちなしの白い花 

 おまえの様な 花だった

渡哲也の唯一のヒット曲『くちなしの花』でございます。

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今、神田川の遊歩道には『くちなしの花』が、ジャスミンに似た強い芳香を醸しながら咲いています。この『くちなしの花』は、沈丁花、金木犀と並んで三大芳香と言われており、梅雨時にさく花の代表でも有ります。

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この『くちなしの花』は、渡哲也の歌にある様にどちらかと言うと『日陰を好んで咲く花』 『日陰の女のイメージ』で演歌のテーマになりやすい花ナンでしょうね。が・・・探してみたら『くちなしの花』を歌った歌は渡哲也の歌意外に見当たりません。それだけ渡哲也の『くちなしの花』が強烈でったんでしょうね。

私もそのうちに『くちなしの花』の歌でも作詩してみようかと・・・

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『薄月夜 花くちなしの 匂いけり』

  正岡子規の句です。

 

『今朝咲きし くちなしの又 白きこと』

 昭和の歌人の星野立子さんの句です。

 

『くちなしの 香り流れし 神田川』

 皆様から罵声を浴び続ける『ないとう罵声』の句です。

次回は『くちなしの花』の歌を書きますので乞うご期待!


新作相撲甚句・隅田の風

2023年06月25日 | 演歌

昨年9月にリリースした、土俵に賭ける熱き男達を歌うミニアルバムから『隅田の風』の相撲甚句版に作ってみました。

自信作でございます。『前唄に囃子唄』まで入っています。

『相撲甚句・隅田の風』

『前唄』

〽土俵の 砂付け 男を磨き

 錦を飾りて 母待つ故郷へ・・・

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『本唄』

〽隅田に吹く風 甚句に詠めばヨー

 アードスコイドスコイ

 あぁ朝も早よから 起こされて

 押され倒され 砂を嚙む

 故郷を出る時 おふくろに

 白星重ねて 親孝行

 その一念で 朝稽古

 てっぽう・すり足 四股踏んで

 ぶつかり稽古で 砂まみれ 

 番付上げて 親方と

 鬼より怖い 兄弟子に

 いつか必ず 恩返し 

 初日の朝の 武者震い

 鬢付け薫る 大銀杏

 化粧まわしで 土俵入り

 隅田の川に 吹く風は

 綱を目指して ひとすじに

 男を磨く ヨーホホィ

 あぁ 夢の風ヨー

 アードスコイドスコイ

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『はやし』

 あぁ 墨田の川に 吹く風は

 四股踏み千回 がまん風

 身体に沁み込む ちから風

 化粧まわしの土俵入り、賜杯を抱く

 夢の風 夢の風

 アードスコイドスコイ

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演歌『隅田の風』のカラオケはJOYSOUNDにて配信されています。

この『相撲甚句・隅田の風』歌詞が一部重複していますが、演歌は演歌の味が、相撲甚句は相撲甚句の味が有って面白いと思いませんか? そのうちにユーチューブにてご紹介しようと思っています。乞うご期待!


作詩・凌霄葛

2023年06月24日 | 演歌

『凌霄葛・ノウゼンカズラの花』です。トランペットの様な一枚花びらで蔦に絡まって赤く咲きます。そして椿の花の様に花ごとポトリと落ちて散っています。 一説には毒のある花とも言われている様で、チト不気味な花でも有ります。 神田川の遊歩道にジメジメした梅雨に初夏を告げるかの如く咲いております。

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ボケ防止にこの『凌霄蔓』をテーマにした歌を書いてみました。 ド演歌です。不倫の歌です。女の情念の歌です。私の最も不得意な歌です。では恥を覚悟で・・・・・

『凌霄葛』歌詞

〽ほろほろ落ちて 哀れを誘う

 凌霄葛の 花の様に 

 今宵一夜で 良いのです

 夜が明ければ 他人の妻

 人目を忍ぶ 隠れ宿

 燃やす命の 縋り艶

 

〽罪の重さを 身に沁みながら

 凌霄葛の 花の様に

 妖しく今は 咲いてます

 沈む夕日に 赤く萌え

 しじまの月の 薄明り

 抱いて下さい おもいきり

 

〽うたかたですね 二人の愛は

 凌霄葛の 花の様に

 ポトリと落ちれば 終わりです

 燃える私の 耳元で

 偽りの愛 ひと言を

 泣いて聞いてる 薄情け

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私の様な不倫には無縁の朴念仁にはこのテの歌はねぇ~

神田川の遊歩道に咲く『凌霄葛の花』は、そんな罪深い女の情念を感じるのは私だけでしょうか?

花の形を留めたままポトリと落ちているのを見ると何となく不気味です。