『三日月に 地はおぼろなり 蕎麦の花・・・松尾芭蕉』
『まず一献 肴は板わさ 〆は蕎麦・・・ないとう罵声』
『蕎麦屋で一献』 ツウぶって昼間っから『板わさ』に『もり蕎麦』で熱燗のお銚子で一杯。 たまに無性に日本蕎麦を食べたくなる私でございます。
大晦日に『年越し蕎麦』を食べるのが恒例の私ですが、『月越し蕎麦』と言って、細く長く達者で暮らせるよう毎月の30日の『晦日』に蕎麦を食べる習わしが江戸時代には有ったそうですね。 で今日は、それに倣って『月越し蕎麦』で良く行く東中野の『手打ち蕎麦・山商』へ・・・
まずは熱燗に板わさから・・・厚めに切ったコリコリの蒲鉾にワサビをタップリ付けて、まず一献。
で、ここの自慢の『柔らかニシンと昆布の煮物』を・・・これがまた旨いんです。日本酒にピッタリ。
そして、季節の『アスパラ天ぷら』 山菜天や海老天も良いけれどこれは絶品。
『その前に 熱燗たのむと ツウ振って・・・ないとう罵声』
本当の『蕎麦通』は、お酒よりも粋な食べ方で決まるんです。
その『粋な食べ方』とは、まず最初の一口は蕎麦ツユを付けずにホンの少々の塩で、二口目は唐辛子を掛けて、三口目には『蕎麦ツユ』を軽く付けてずずっと音を立てて蕎麦の香りを喉越しで味わい、四口目で蕎麦を三回嚙んで・・・
私の場合は、蕎麦通とは真逆で『蕎麦チョコのツユ』をタップリ付けて、一口目も二口目も三口目も関係なくガツガツと一気にずずずっ~ と口に~流し込んでとても粋とは申せませんけれど・・・
『手打ち蕎麦・山商』 東中野東口から『早稲田通り』へ向かって徒歩5・6分 大人のもの静かな雰囲気の洒落た蕎麦屋さんです。
店頭でガラス越しに毎日やっている『蕎麦打ち』がみられますよ。